えいちゃん(さかい きよたか)
えいちゃんのぶろぐ
![entry_top_w.png](https://bfile.shinobi.jp/5384/entry_top_w.png)
ずっと買ってこの本の読まなかったことには理由があったのです。本のタイトルであ
る「聖老人 百姓・詩人・信仰者として」というのが何か引っかかった。この著者山尾
三省氏は自分のことを「聖老人」というのかと思い、なんとぞんざいな人なのだろうと誤解していた。読み進めていくとすぐに「聖老人」とは、山尾さんが移住した屋久島に生きる樹齢何千年もの杉の大きな木をそう呼んでいるらしいことが分かった。
これは山尾さんの1968年から1981年までのつれずれなるままの記で、未来の可能性を探し、新しい生き方を求めたルポルタージュでもあり、その新しい生き方の宣言でもあり、内側の声に耳を傾ける私的な日記でもある。素敵な人だったんだろうな。いまごろ空の上で悩めるぼくたちを暖かい笑顔で見ているのだろう。その暖かい笑顔に励まされ、一歩踏み出した人もたくさんいただとうし、そのはじめの小さなしずくは小さな流れとなり、小川となり、川となり、明日に向けて、流れてゆく。ぼくは、川のほとりでその流れを眺めているみたいだけど、ガンジス河に集うヒンズーの信仰の人たちのように、沐浴してみようかなどと、思い浮かべてしまう。
山尾三省さんの詩の読めるページ
http://happano.org/pages/sansei_yamao/sansei_yamao_index.html
![entry_bottom_w.png](https://bfile.shinobi.jp/5384/entry_bottom_w.png)
![entry_top_w.png](https://bfile.shinobi.jp/5384/entry_top_w.png)
秋になると繰り返し聴いてしまうアルバムというのがあって、RCサクセションの「シングル・マン」がそうなのです。どうして、発売当時にこのレコードが売れなかったのか、不思議だとも思っていたのだが、最近では、世の中そんなものだろうとも思う。うぬぼれているのかもしれないが、自分自身に思いをいたし、どうして、ぼくの歌のおもしろさに、世間の連中、とくに会社で音楽を制作している人とやらなどが気づかないのは、まあ、よくあることでもあるのだろうとも思うのだ。ブルース・マンのロバート・ジョンソンやら、絵描きのゴッホやら、世間に気づかれぬまま、空の向こうに旅立ってしまった人がいて、多分、ロバート・ジョンソンやゴッホの向こうには、無数のロバート・ジョンソンやゴッホが知られぬままいるかもしれなく、例えば、場末のライブ・ハウスで聴く、名もない歌手の歌に大切すぎる縁というようなものの貴重さを感じてしまう。みんな、歌えばいいし、描けばいい。
さて、この「シングル・マン」、発売され一年もたたずに廃盤になり、名盤、名曲集として再発されたのだった。秋になると聴きたくなるというのは、捨て曲が一曲もないこのアルバムに「甲州街道はもう秋なのさ」も入っているからだけなのだろうか。
忌野清志郎はどこででも歌った。コンサート・ホールで、ライブ・ハウスで、アパートで、スタジオで、街頭ですら歌った、そんな人だっただろうと思い浮かべ、ぼくは、歌とギターの練習をし、昨日あったことを思い出し、言葉が音にに乗って、どこからともなくやってくる予感を感じたりして、今度はどこに歌いに行こうと思い、少し遠足の前の子どものころに戻ってゆく。今度、どこかで歌っている時は、そこに、かの人は肉体を持たなくなったからこそ、尊敬する大先輩のイマーワノキヨシロウが聴きに来ている、その姿の微笑が心に浮かんだりする。
Respect Kiyoshirou Imawano!
ぼくはまだ夢を忘れていません。
![entry_bottom_w.png](https://bfile.shinobi.jp/5384/entry_bottom_w.png)
![entry_top_w.png](https://bfile.shinobi.jp/5384/entry_top_w.png)
不思議なことがあった。失職中にぼくの部屋にある時計なのだが、なぜだか、どんどん狂っていく。1日で何時間も遅れるのか進むのか、狂っていってしまうのだった。直しても直しても、正確のはずのクオーツのしかも電池で動くのではなく、家庭用の電源から電気を取る液晶の時計が狂ってしまう。ついには、どこか壊れたのだろうと諦めて、そのままにしておいた。時はたち、仕事も見つかり、普通の、けれど、普通がどういうことなのだかわからないのだが、そんな生活に戻ると、時計は、いつの間にか、正確な時刻を示していた。
時間とは何だろう? 光の速度で移動すると時は止まるというのだけど、どういうことだろう? ぼくは光の速度に近づいていたのだろうか? はたまた、夢のなかでは時間はどう進んでいるのだろうか? 夢の中では時間は進んでいるのだろうか? ぼくの頭は狂ってしまったのかと疑い、それはそれで幸せでもあるみたいだ。
昔、アイルランドの作家、ジェームス・ジョイスの「死者たち」という小説を読んだことがある。雪に閉ざされた冬のダブリンでのホーム・パーティーで女性の主人公は子どものころ死に別れた友だちの男の子を思い出す。純粋なまま死んだその子を思い出し、しかも、外では雪がさらにしんしんと降り積もっていく。主人公も年をとり、永遠のものなど何もないように感じ、けれども、あの男の子は、あの死んだときのままで、永遠に何も変わらず、降っている雪はなにもかもを真っ白に変えてしまうだろう。時というと、そのジェームズ・ジョイスの物語の中の降り積もる雪を思い出してしまう。
時が止まってしまったような絵もある。マグリットの「光の帝国」やルソーの「眠れるジプシー娘」。
いつかぼくに時の塊がやってきて、ぼくも世界も変容してしまうだろう。
おやすみ。
![entry_bottom_w.png](https://bfile.shinobi.jp/5384/entry_bottom_w.png)
![entry_top_w.png](https://bfile.shinobi.jp/5384/entry_top_w.png)
最近、この不況と雇用問題、貧富と格差の拡大によって、マルクスが再び読まれたり、注目されているそうだ。マルクスは共産主義のことを妖怪と呼んだが、妖怪はやはり復活するのだろうか? 二十一世紀には自由を抑圧しない共産主義が作られるのだろうか?
マルクスといえば、大英帝国のロック・シーンにマルキシストのこの人ありで、そのこの人とはRobert Wyattのことだと思う。今、ぼくはRobertの1982年のアルバム"Nothing Can Stop Us"を聴いているのだけど、1曲目の"Born Again Certain"を除いて、全てカバー曲なのです。それらの歌は世界のいろんなところの歌で、世の中にはこんな理不尽なことがあるのだよ、きみはどう思うと、静かにやさしく語りかけてくれるようなのだ。ぼくは、それに答えることに窮し、答えるかわりにRobertが歌って、こんな秋の夜にぼくを震撼させるChicの"At Last I Am Free"を訳してみることにすます。
「ついにぼくは自由だ
前を見ることもできないのさ
目の前もわからないのさ
やっとぼくは自由だ
前を見ることもできないのさ
目の前もわからないのさ
ぼくは孤独で、どうかぼくの言うことを聞いておくれ
こんな人生をもうぼくは生きていくことはできなくて
わかってもらおうと、何度もやってみたけれど
きみはこの愛を嘘と言い
友だちよ、もうこのままではいられないのだけれど
ついにぼくは自由だ
前を見ることもできないのさ
目の前もわからないのさ
やっとぼくは自由だ
前を見ることもできないのさ
目の前もわからないのさ
ぼくは孤独で、だからぼくの手を握りしめてほしい
近くにいてくれたら
そばにいてくれたら、どんなにいいだろう
でも、ぼくはばかだから
それは本当ではないことを知っていて
ぼくの中に感じる
刺さる痛みを隠しきれないのだけれど
ついにぼくは自由だ
前を見ることもできないのさ
目の前もわからないのさ」
Robert Wyatt - At Last I Am Free
http://www.youtube.com/watch?v=6xQx4G11pRo
明日は小田急相模原のスクールオブロック(http://blog.goo.ne.jp/ryusisekine)でにしやんと歌っています。
おやすみ ZZZzzzzzz......
![entry_bottom_w.png](https://bfile.shinobi.jp/5384/entry_bottom_w.png)
![entry_top_w.png](https://bfile.shinobi.jp/5384/entry_top_w.png)
![entry_bottom_w.png](https://bfile.shinobi.jp/5384/entry_bottom_w.png)
![entry_top_w.png](https://bfile.shinobi.jp/5384/entry_top_w.png)
さっき、Solomon Burkeが逝ってしまったらしい。春のブルース・フェスティバルに来日していたのだけど、金欠で見そびれてしまったことをひどく後悔する。
Solomon Burkeこそがぼくをソウル・ミュージックへといざなった人だとも言えるのは、昔、ローリング・ストーンズの特に1960年代のストーンズが好きだったのだけど、その時代のストーンズがSolomonの曲をよくカバーしていたのです。ストーンズのカバーしていた"If You Need Me"やら"Everybody Needs Somebody to Love"のもとの歌を聴きたくなって、"Best Of Solomon Burke"というアルバムを買って聴いた。すばらしかった。何度も何度も毎日毎日聴いて、レコードはすりきれた。
Solomon Burke、教会での少年説教師から始まったシンガーの彼は、いつしか、"King of Rock & Soul"と呼ばれていた。愛を歌いつづけたぼくの王の眠りが安らかでないはずはない。ぼくは明日から天国から歌を聴くことになるのでしょう。ぼくにとって、神様のようなシンガーだった。その歌声は世俗の歌を歌っても、限りなくやさしく、天使の羽音すらも感じさせてくれた。王よ、眠ることなく、天国から、空の高みから歌っておくれ。
Solomon Burkeのホームページ
http://www.thekingsolomonburke.com/
![entry_bottom_w.png](https://bfile.shinobi.jp/5384/entry_bottom_w.png)
![entry_top_w.png](https://bfile.shinobi.jp/5384/entry_top_w.png)
Elvis Costello & The Attractionsの有名どころの音をCD2枚組、めいっぱい2時間半に曲の発表順につめこんだアルバムです。パブ・ロックに生まれ、パンク・ムーブメントで花開いたCostelloの音楽はとんがっていてポップなのだった。正直、あまり熱心に聴いたことはなかったのだけど、CD1枚目の曲はほとんど知っていた。どの曲もなんかポップスとしてすごくいいし、かっこいい。不思議な甘酸っぱい永遠の懐かしさみたいなものも感じたりして、胸がきゅんとしたりします。
こんなのを聴いていると、ピンボールのあるようなイギリスの安酒場に行って、安ウィスキーでくだをまき、踊りたくなってしまう。
![entry_bottom_w.png](https://bfile.shinobi.jp/5384/entry_bottom_w.png)
![plugin_top_w.png](https://bfile.shinobi.jp/5384/plugin_top_w.png)
カテゴリー
![plugin_bottom_w.png](https://bfile.shinobi.jp/5384/plugin_bottom_w.png)
![plugin_top_w.png](https://bfile.shinobi.jp/5384/plugin_top_w.png)
最新コメント
![plugin_bottom_w.png](https://bfile.shinobi.jp/5384/plugin_bottom_w.png)
![plugin_top_w.png](https://bfile.shinobi.jp/5384/plugin_top_w.png)
最新記事
(02/11)
(02/11)
(02/08)
(02/07)
(02/05)
(02/05)
(02/03)
![plugin_bottom_w.png](https://bfile.shinobi.jp/5384/plugin_bottom_w.png)
![plugin_top_w.png](https://bfile.shinobi.jp/5384/plugin_top_w.png)
プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
![plugin_bottom_w.png](https://bfile.shinobi.jp/5384/plugin_bottom_w.png)
![plugin_top_w.png](https://bfile.shinobi.jp/5384/plugin_top_w.png)
ブログ内検索
![plugin_bottom_w.png](https://bfile.shinobi.jp/5384/plugin_bottom_w.png)
![plugin_top_w.png](https://bfile.shinobi.jp/5384/plugin_top_w.png)
最新トラックバック
![plugin_bottom_w.png](https://bfile.shinobi.jp/5384/plugin_bottom_w.png)