えいちゃん(さかい きよたか)
えいちゃんのぶろぐ

東京都写真美術館に「生誕100年記念写真展 ロベール・ドアノー」を見に行った。ロベール・ドアノーの「パリ市庁舎前のキス」はたくさんの人が知っている写真かもしれない。ロベールは、郊外を含めたパリの街も、町も、もちろん、パリの人々も愛していた。自分を芸術家と呼ばないでくれ、と言ったロベール。そんな、彼の写真が1970年ぐらいを堺に変わっていく。変わって無くしていったその良き風景は、なんとも愛らしい写真として残ったのだけど、ぼくは、ここ日本でも同じようなことが起こっていたのではないか、といぶかしく思い、世界の同時代性というようなことを考えてしまう。そして、展覧会で見たロベールの写真のノスタルジーに心のうずく何かを感じてしかたがなかったのです。


埼玉県立近代美術館の「草間彌生 永遠の永遠の永遠」と題された展覧会に行ってきた。草間彌生さんの最新作を見た。そういえば、かなり、昔、美術館で草間彌生さんの回顧展を見た時、人もまばらで、やっぱ、こういう人は日本では理解されないのかなぁ、と思ったのだけど、今回の埼玉県立近代美術館ではいろんな世代の女性を中心に、本当にたくさんの人たちが草間彌生さんの芸術を鑑賞していた。それから、子どもづれも多かったな。子どもにも大人にも草間彌生さんの芸術は通じそうだし、難しいことを考えずに、驚いて、言葉にできない何かを感じればいいのではなかろうか。
何年間も草間彌生さんの芸術に注目し、どこか近くで展覧会があると必ず見に行っているぼくだけど、ここ数年の彼女の芸術の変化を感ぜずにはいられない。何か絵に喜びが溢れているのです。何度も美術館の中を往復し、この喜びと幸せに浸りたい、と思わずにはいられなかった。いろんな時に何度も見た草間彌生展だけど、こんなふうに感じたのは初めてだ。
地下一階の吹き抜けになったホールに巨大な水玉の女の子の風船のオブジェが、ふわふわと置かれていて、そこでビデオが放映されている。数分間、1960年代の、前衛の、ハプニングの女王を呼ばれた若い草間彌生がモノクロ映像でテレビ・モニターに写る。まぶしいほどに、輝いている。ぼくは五十年前のニューヨーク在住の日本人の若い女性アーティストに恋をしそうになったのかもしれない。
草間彌生、最高!


遅れてやってきたとびきりファンキーなブギ・ブルーズ・マン、ハウンドドッグ・テイラーのライブ・アルバム"Hound Dog Tayler & The House Rockers Beware Of The Dog"を聴くとどうしても踊りださずにはいられないのです。バンドのハウスロッカーズはベースなし編成で、ギターのブリュワー・フィリップスとドラムのテッド・ハービーの鉄壁の二人でそこにハウンド・ドッグ・テイラーの日本製ギター、テスコのスライドのエグミ百点満点のごきげんなサウンドが響きわたる。歌は南部から山だし兄ちゃん丸出しのいなたさで、これまた最高。ブルーズをブギるためにこの三人はこの世に生を授かったに違いないのだ。このアルバムで聞けるハウンド・ドッグのMCでは、「朝の五時までやるぜ、マッポもとめられっこないって」。そして、踊りつかれたあとにラストの"Freddie's Blues"でぼくの胸はジーンとするのでした。


1960年代といえば、オーティス・レディングらのソウル・ミュージックの黄金の隆盛時代なのだが、その時代にたくさんの素晴らしい音楽、ヒット・チューンを量産していたアメリカ南部のスタジオとして、テネシー州メンフィスのスタックス・レコードのスタックス・レコーディング・スタジオと並んで、アラバマ州の片田舎、マスクル・ショールズにはフェームのマスクル・ショールズ・レコーディング・スタジオがあった。スタックスと同様にこのフェームのスタジオにも黒人と白人の混成のハウス・バンドを抱え、日々、さまざまなミュージシャンを迎え、素晴らしいソウル・ミュージックを量産していたのだけど、そのフェームの看板娘といえば、キャンディ・ステイトンで、彼女のフェーム時代のコンプリート録音集"CANDI STATON EVIDENCE THE COMPLETE FAME RECORDS MASTER"が素晴らしい。
キャンディのしゃがれたというより割れたような声が、ゴスペル仕込みの唱法と相まって、なんともブルージーでかっこよく、フェーム・ギャングと呼ばれた、スタジオのバンドは、当時、ジェームズ・ブラウンのバンドと並ぶ最強のソウル・バンドともいわれ、衆目の的となっていたそうだ。しかも、その音楽の音の空気感が、なんとも暖かく心地良い。曲目にはソウル・ミュージック好きの垂涎の名曲が並ぶ。
ジャケットの裏にはこんな言葉があった。"48 tracks recorded by the Southen Soul diva with producer Rick Hall"。けれども、キャンディのこのルックスはぼくにとっては、サザン・ソウルの女神というよりは、やっぱ、看板娘なわけです。そんなキャンディが今年の初夏に来日します。とても楽しみ。


数年前、ぼくは初めてオグリ昌也くんのギター弾き語りの歌を小田急相模原のバー、スクールオブロックで聴いたのだった。カントリーブルースでの日本語オリジナルの弾き語りをぼくはいいなと思い、その後も、何度か、スクールオブロックで聴いた。いつか、スクールオブロックにはオグリくんの絵が何枚も飾られていた。ある一枚の絵に惹かれ、オグリくんに、売ってくれないか、と話しかけたことがある。オグリくんに、あれは売り物じゃないですから、とあっさりこ断られた。しかし、数ヶ月後、ぼくが欲しかった絵は、スクールオブロックから無くなっていた。どうしたのだろう、と思った。さらに数ヶ月たち、風の便りでオグリくんは神奈川県から西の方へ帰っていたことを知った。ぼくは心のなかで、ひとりごちた。オグリくんがどういう理由で神奈川から離れていったかはよくは知らないけれど、例えば、オグリくん、放射能からは逃げられても、きみもぼくもブルースからは逃れられないのさ。ぼくたちはそういうやつらなんだ。ブルースは忘れない方がいい。
今でもオグリくんは歌っているというのも風の便りで聞いた。数ヶ月後、スクールオブロックの近所の雑貨屋、ぼくはエルトピートで歌うこととなった。歌う前に、いろんなものが雑然と売られている、大きなおもちゃ箱のような店内を見てまわると、ぼくの欲しかったオグリくんの絵が飾られていた。あれも売っているのですかと尋ねると、売っているとの答え。ぼくは、ずっと心のなかで気になっていたあの絵を手に入れた。今は、ぼくの家の部屋に飾れているのです。
オグリくん、また再び、どこかでいっしょにライブして、お酒を呑もう。その時はおごってあげるよ、きみがブルースを忘れない限りは。ブルースは忘れない方がいい。
オグリ昌也くんのmyspace
http://www.myspace.com/oggy6954
オグリ昌也くんmyspaceの中にある画集のページ
http://www.myspace.com/oggy6954/photos/albums/album/408203#mssrc=SitesPhotos_SP_AlbumCover_ViewAlbum
http://www.myspace.com/oggy6954/photos/albums/album/210639#mssrc=SitesPhotos_SP_AlbumTitle_ViewAlbum
スクールオブロックのブログ
http://blog.goo.ne.jp/ryusisekine
エルトピートのページ
http://www.el-topito.com/
今でもオグリくんは歌っているというのも風の便りで聞いた。数ヶ月後、スクールオブロックの近所の雑貨屋、ぼくはエルトピートで歌うこととなった。歌う前に、いろんなものが雑然と売られている、大きなおもちゃ箱のような店内を見てまわると、ぼくの欲しかったオグリくんの絵が飾られていた。あれも売っているのですかと尋ねると、売っているとの答え。ぼくは、ずっと心のなかで気になっていたあの絵を手に入れた。今は、ぼくの家の部屋に飾れているのです。
オグリくん、また再び、どこかでいっしょにライブして、お酒を呑もう。その時はおごってあげるよ、きみがブルースを忘れない限りは。ブルースは忘れない方がいい。
オグリ昌也くんのmyspace
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おれも山口冨士夫やKeith Richardsに負けちゃあいけないと、町田のWest Voxのセッションでおきてやぶりのオリジナル曲「メキシコの山」を歌ってしまった。メキシコの山にはよくUFOが出るそうな。そんなことよか、Rock'n' Roll万歳。ブルースを忘れちゃいけないよ。こんな詞です。では、おやすみZZZzzz.....
あの高い山に登れ
あの高い山に登れ
あの高い山に登れ
リュック・サックにブルーズを詰め込んで
てっぺんまで登れ
てっぺんまで登れ
てっぺんまで登れば
ごきげんなものがいっぱいあるぜ
そりゃああの娘はいいやつさ
どこまでもおいらに意地悪するぜ
キリマンジャロを越えて ヒマラヤの峰を渡り
あのメキシコの山の向こうまで行くぜ
町田 west vox プレゼンツ 「what’s going on session」のページ
http://voxsession.web.fc2.com/index.html
あの高い山に登れ
あの高い山に登れ
あの高い山に登れ
リュック・サックにブルーズを詰め込んで
てっぺんまで登れ
てっぺんまで登れ
てっぺんまで登れば
ごきげんなものがいっぱいあるぜ
そりゃああの娘はいいやつさ
どこまでもおいらに意地悪するぜ
キリマンジャロを越えて ヒマラヤの峰を渡り
あのメキシコの山の向こうまで行くぜ
町田 west vox プレゼンツ 「what’s going on session」のページ
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ヴィム・ヴェンダース監督の最新作「Pina/ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち」を見た。この映画を見て、ピナ・バウシュという偉大な舞踏家がドイツにいたことを知った。彼女の死後、ピナの主催する舞踏集団、ヴッパタール舞踏団の団員たちが、ピナ・バウシュの思い出を語り、彼ら、彼女らの自由を歌うような、エモーショナルな、そして、圧倒的なダンスが3D映像で飛び出してくる。そのダンスとは、もしかしてクラシック・バレイから出発しているのかもしれないけれど、クラシックバレーの枠を越え、奔放に自由で、むしり日本の大野一雄の舞踏を思い出させもする。映画の中で、団員の一人が、ピナも死んで、大野一雄も死んでしまった、と語っていた。同時代を併走するものとして、ピナと大野一雄は影響を与えあったのだろうか。やはり、そんな彼らの舞踏を生で見てみたい、と思った。そして、映画については、ヴェンダースの映像だけれど、やっぱ、なんかかっこいいんだよ。久しぶりに見たヴェンダースの映画にうれしくなってしまった。


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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。


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