えいちゃん(さかい きよたか)
えいちゃんのぶろぐ



中古楽器屋さんでステラのギターを見つけ、それほど、値が高くなかったので買ってしまって、弾いています。戦前の伝説のカントリー・ブルーズ・マン、ブラインド・レモン・ジェファーソンやブラインド・ウィリー・ジョンソン、ブラインド・ブレイクが使っていたモデル、ブランドだそうです。その中でも、最もぼくが興味をもっていたパーラー・ギターと呼ばれるネックの長さが四分の三のギターが楽器屋さんに置かれてあって、値段も手頃なので、つい買ってしまった。買って家に持って帰って弾いて遊んでいるのです。
このギター、1930年代や1940年代にアメリカの南部で、何と今の値段にすると二千円とか三千円で雑貨屋さんとかで売られていたものらしい、という知恵をぼくにさずけてくれたのは友だちのカナダに一年間のワークング・ホリデイに行っていたある人なのだが、彼にステラとかハーモニーというブランドで安いギターがあれば、買ってみるべきですよ、と言われていたのだった。ありがとうシュンゴくん。そのありがたいアドバイスにぼくは従ったのでした。楽器屋さん買う時、店員さんにここに傷があってリペアの後があるなどと言われたが、ぼくはほとんど気にしない。骨董品を飾って見るのではなく、ぼくはギターを弾いて楽しむんですよ。そう、その弾いた時の感想です。
ショート・ネックだからか、ちょっとだけ太めのネックは左手によくなじんで、ぼくの手には引きやすいです。音は、驚くべき、かわききったブルーな音が出ます。低音や高音の倍音は強くなく、中音に音があつまっていて、それがいかにもカントリー・ブルーズの風情で、音に綿花畑の綿花摘みの労働の憂鬱、ブルーズがこもっているように感じます。そして、小ぶりな胴体なのに音はでかいです。ボデーでかなり共鳴していて、鉄のコーンがつけられたリゾネーター・ギターみたいな響きも感ぜられます。しかも、ホールから出てくる音に、確かな残響、エコーとかリバーブが聞こえます。しいて言えば、古い真空管のラジオの音とでも言いましょうか。ああ、一般的な意味であまりいい音とはいえないようにも思えますが、これは'Stella'というもう一つのギターなんだ、と得心しました。ぼくはまだ上っつらだけど、ブルーズ・ギター、奥が深くて、限りなしです。
こんど、これを持って、どっかに歌いに遊びにいくね。チャオ・・・


きのうの夜はこんなのを聴いて眠りました。今朝も起きて聴いています。
すばらしい音楽はほんものの日本語のソウル・ミュージック。そして、歌詞カードに添えられた作家の太田和彦さんの「41年前のカセットテープ-このアルバムの経緯」の文責に思いがじんわり溢れている。太田さんは三人組のころのRCサクセションのライブにいつも通うほどのファンで、楽屋にお酒を差し入れなどをしていたそうだ。太田さんの文から引かせてもらいます。
「それは清志郎永遠のテーマ<魂の救済>の最初の発露だった」
そして、こうも書いているのに回りを見回しても、ぼくはまったく賛成してしまう。
「清志郎は偉大だった。反体制マインドを片時も失わず、リリカルに心情を歌い上げた真の音楽家だった」
すばらしい音楽はほんものの日本語のソウル・ミュージック。そして、歌詞カードに添えられた作家の太田和彦さんの「41年前のカセットテープ-このアルバムの経緯」の文責に思いがじんわり溢れている。太田さんは三人組のころのRCサクセションのライブにいつも通うほどのファンで、楽屋にお酒を差し入れなどをしていたそうだ。太田さんの文から引かせてもらいます。
「それは清志郎永遠のテーマ<魂の救済>の最初の発露だった」
そして、こうも書いているのに回りを見回しても、ぼくはまったく賛成してしまう。
「清志郎は偉大だった。反体制マインドを片時も失わず、リリカルに心情を歌い上げた真の音楽家だった」


映画の「兵隊やくざ」をひさしぶりに見たらおもしろかった、と友だちに話したら、小説の「兵隊やくざ」があると言い、その本を貸してくれた。小説の原作があるのか、と思い、読み始め、有馬頼義の書いた「兵隊やくざ 貴三郎一代」を読了した。戦争を舞台にした軽いエンターテイメントかと思って読み始めると、そんなことはなく、「兵隊やくざ」という小説は、本格的な小説であって、一級の文学なのだった。しかも、おもしろくて一気読みしてしまった。そして、ギリシャの文豪、二コス・カザンザキスの名作「その男ゾルバ」を思い出し、再読してみたくなった。しかし、その前に「続兵隊やくざ 続貴三郎一代」を読むぞ。これも貸してもらっているのです。


ティク・ナット・ハン著、池田久代訳の「小説ブッダ-いにしえの道、白い雲」を読了した。この本、小さい八十一の章からなっているのだが、二段組の四百頁を超す厚さなのに、我ながらよく読み通せたのは、毎晩、眠る前に一章か二章づつ読みつづけたからであった。すると、猛烈に眠くなり、眠ってしまう。次の夜、また読みたくなり、読むと、あえていうなら、つまらなくて、眠ってしまう。けれど、また次の夜、惹かれて読んでしまうの繰り返しであった不思議な本です。ティク・ナット・ハンさんはベトナムからフランスに移住し活動する有名なお坊さんであるらしいのだが、ブッダを描いても決して神がかりならず、しかし、敬意とやさしさに満ちていて、池田久代さんの訳の日本語もまっすぐで平易で読みやすい。後半から仏教の教えが物語に登場するブッダ自身やブッダの弟子たちの口をかりて、つづられるのだけど、平易に語れれるこの震撼とさせる言葉をぼく自身への覚書としてそこから引用し、この眠くなる本をみなさんにお薦めします。
「私の目は私ではない。私の耳は私ではない。私の鼻も、私の舌も、私の体も、私の心も私ではない。眼識は私ではない。耳識も私ではない。鼻識も、舌識も、身識も、意識も私ではない。地という要素は私ではない。水も、火も、風も、空間も、意識という要素も私ではない。生死は私に触れることがない。生まれたことも死ぬこともないがゆえに私は微笑む。生によって私が存在したのでもなく、また死によって私の存在が奪い去られることもない」
「私の目は私ではない。私の耳は私ではない。私の鼻も、私の舌も、私の体も、私の心も私ではない。眼識は私ではない。耳識も私ではない。鼻識も、舌識も、身識も、意識も私ではない。地という要素は私ではない。水も、火も、風も、空間も、意識という要素も私ではない。生死は私に触れることがない。生まれたことも死ぬこともないがゆえに私は微笑む。生によって私が存在したのでもなく、また死によって私の存在が奪い去られることもない」


Jim Kweskinの2009年の今のところの最新アルバム"Enjoy Yourself(It's Later Than You Think)"を聴きました。ジャグバンド・リバイバルの1960年代から40年以上が過ぎました。このアルバムでは所謂オールド・ジャズなどと呼ばれるアメリカのスタンダード曲が次々と歌われるのですが、バンジョーやアコースティック・ギター、フィドル、マンドリンなどのカントリーの編成で見事にノスタルジックにスウィングしています。しかも、ジムの歌が1960年代のジャグバンドのころよりも格段にうまくなり、味わい深くもなっていることにびっくり。このアルバムはチャートにのぼらない、日のあたらない名盤かもしれないけれど、その音楽はジャケット写真のようにぽかぽかと小春日和のように暖かい。いつかジムのような好々爺になりたいな。


会社帰りにつたやに寄り、まさかこんな映画は置いてないだろうと思いつつ、邦画のコーナーに行くと、目に飛び込んできた「兵隊やくざ」の文字に喜んで借りてしまった。
増村保造監督の「兵隊やくざ」は、満州での関東軍の駐屯地を舞台にした、勝新太郎演ずる大宮貴三郎と田村高廣演ずる有田上等兵の友情物語であり、痛快娯楽作なのであった。
軍規をやぶってなんぼというような大宮貴三郎と有田上等兵のふるまいを見て、どんなところに行くことになっても自由に生きたい、そいて、生きのびる、と思うのだった。1965年のこの映画、興行成績も優秀で、座頭市と並ぶ、勝新太郎を代表するヒット・シリーズとなったのだけど、こんな映画を見て溜飲をさげていた日本の庶民というのもなかなかのものだ。そして、田村高廣の怪演もおもしろい。有田上等兵は頭で暴れて、大宮貴三郎は体で暴れて、二人の心は友情でつながっていて、しかも、自由なんだ。自由が最高!


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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。


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