えいちゃん(さかい きよたか)

えいちゃんのぶろぐ

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オリンピックやっていますね。中学生のころバレーボール部だったからか、バレーボールだけは見てしまう。このスピード感がたまりません。

注目してしまうポジションはセッター。あぁ、昔なつかしの猫田勝敏選手、今をときめく竹下佳江選手。二人とも世界を代表する努力の名選手、そして、コートの中のボールを扱う魔法使いで、自分では打たずにチームの仲間にトスを渡します。

このスポーツ、いろんなフォーメーションがあるけれど、そのほとんどを日本のチームがあみだしたことを、みんさん、ご存知ですか。

昔はリベロなんてポジションはなかったなぁ。これはいいことだと思います。サッカーのキーパーみたいなものだろうか? ちがうか?

がんばれ、日本! がんばれ、女子バーレー! 復活、男子バレー! あと1本、あと1本! いけー!
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行きつけの本屋さんに「柳田國男と遠野物語 日本および日本人の原風景」というムックがおいてあって、おもしろそうだなと買ってしまい、やっぱおもしろくて一気に読めてしまった。

2012年は柳田國男没後50年だそうだし、2011年は「遠野物語」発行100周年だそうだし、その二つにはさまれて、東北の大震災といういたましい災害があったことが、何かの符号のようにも思える。空の向こうからこの民俗学という日本独自の学問の創始者の負けるな、東北、おまえたちは強いという励ましの声が聞こえてはきはしないだろうか? 地図を開けば、宮澤賢治の花巻、柳田國男の「遠野物語」の遠野、製鉄所と漁師の町である釜石が横に並んでいるのを見て、何か想像をかきたてられもする。

さて、この「柳田國男と遠野物語」、大人が読む柳田國男の絵本といった趣で、写真、文章ともに充実していておもしろい。柳田國男とはどんな人かと訊かれれば、このムックにある一つの章「吉本隆明の柳田民俗学」での吉本隆明「無方法の方法」からの引用「わが柳田國男は、いわばお話の学者である。その意味は、民話や説話の学者ということではなく、その本質がお話である学者という意味である」につづけて、こう書かれてもいるのです。

「柳田國男の作品群の力は、物語の力であり、文学の力である。
何をもって文学と見るか。
いろいろな考え方があろうが、それは読んだものの精神を変化させる力をもった物語、文章だと考えている。魂を揺さぶる力といってもよい」

その昔、吉本隆明の「共同幻想論」を読んだことがあるのだけど、何が書いてあるのか、難しくてほとんど分からず、けれども、そこには柳田國男のたくさんの引用から紐解かれた、天皇制論、国家論が語られているらしいことは憶えているのだけど。

ある時、会社帰りに友だちと飲んで酔っぱらい、電車の中で世間話となり、「柳田國男」って「やなぎだくにお」なのかなぁ、「やなぎたくにお」なのかなぁなどと話していると、隣にいた知らない男の人が、いきなり話に割り込み、「やなぎたくにお」だよ、と教えてくれたことがあった。なんか恥ずかしかったです。

あー、「遠野物語」を再読したくなりました。









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このCD1枚でデビュー期のジョアン・ジルベルトのすべてを聴けます。

ジョアンはボサ・ノバの創始者と言われるのだけど、そう呼ばれることをジョアンは心良く思ってはいず、自分はギターでサンバを演奏してりのだと言う。これはギターを弾いて歌われるブラジルの美しい39曲もの小唄集なのです。なにせ、1曲、2分を切る楽曲がほとんどで、若きアントニオ・カルロス・ジョビンとウォルター・ワンダレーのオーケストラ・アレンジも素晴らしい。

町田のタワー・レコードでこのCDを偶然に見かけて買ってしまって家に帰って聴いて以来、ぼくはほぼ毎日1回はこのCDをターン・テーブルにセットしてしまいます。偉そうなことを言ってしまいますが、ボサ・ノバを聴いてみたければ、この王道的一枚は必ずや推薦されるでしょう。これは、ブラジルの旗の色をあしらったジャケットも愛らしい、素晴らしきエバー・グリーンなのです。










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九州熊本在住のお医者さんであり、大学の先生でもある原田正純さんの著した「豊かさと棄民 -水俣学事始め」を読む。水俣病の社会的な考察から他の公害病や企業による公害的犯罪に考えは及び、社会の産業と経済の発展を差別されながら支えた地が九州ではないか、との問題提起がなされる。九州はアメリカ南部のようなところなのであろうか? 公害発生地域をめぐり、カナダでの水俣病発生の地域であるインディアンのリザベーションを訪れ、原田さんは、この本の大きな主張の一つである、公害が差別と貧困を生むのではなく、差別と貧困のあるところに公害は発生させられるのだ、という思いに至る。

この本を読み、福島の原発事故と放射能汚染が、水俣病での経験(病気の少しづつの発症から始まり、人々の抗議行動、その企業と政府、国家機関の不誠実、責任逃れな対応、その他もろもろ)を繰り返しているようで戦慄した。首相官邸や各地の官公庁前、電力会社の前で異議を発しているみなさん、問題は潜行し進み続け、戦いは十年はかかるのかもしれない。この本により、水俣病の発症が1958年に始まり、1968年に政府はやっと工場排水が原因でであることを認めたことを知った。本の帯にある言葉「人を棄てることで成り立った物質的豊かさ」が、今や、夜になると人間のごとくひとり歩きを始め、ダモクレスの剣のように、ぼくに向けられ、ひいては日本人、世界中の人たちにつきつけられてはいるのかもしれない。








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今度の日曜(8月5日(日))の午後4時ぐらいから小田急相模原駅近くのエスニック雑貨のお店「エルトピート」にて弾き語りで歌っています。対バンはにしやんと深川慶さん。夏の夕涼みにブルースの香りはいかがでしょうか?

http://www.el-topito.com/
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「アミ3度めの約束 愛はすべてをこえて」を読み終え、エンリケ・バリオス著のアミ三部作を読了してしまった。人類の覚醒を促すかのような、南米発の素敵なファンタジーでした。2001年に書かれたこの本は、何か預言めいたところもあり、2012年の今の日本でこそ再び読まれるべきだとも思った。そして、映画化するとおもしろうそうだなとも思った。

自分への覚書としてでもあり、この本で引用されていた北米の作家、エマーソンの詩から素晴らしきメッセージを引用します。

「羨望が無知であり、模倣が自殺であり、よかれあしかれ、あたえられた自分自身をそのまま受け入れるべきであることを、誰しもが理解したときが、すべてのひとの内的成長のときである

たとえ、広大な宇宙には、福が満ち満ちていたとしても、もし、自分につとめとしてあたえられたその土地を、たがやすことをしなければ、何の収穫も得られないだろう

ひと、一人ひとりの中に宿る力は
新しい種類の力であり、
なにものも、ただ自分だけが、なにが自分でできるかを知っている
でも、それをじっさい試みてみないかぎり、自分でもわからない」









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ロバート・ナイトホークの最晩年の名演集を収録したアルバムがこの"Masters Of Blues"です。1曲目から11曲目まではロバート自らのボーカルとギターで、12曲目がジョニー・シャインズのボーカル、13曲目から20曲目までヒューストン・スタックハウスがボーカルを取っています。12曲目から20曲目まではロバートは歌は歌わずギターのみ。このアルバムで深く妙なる土臭いブルーズを聞かせてくれるヒューストン・スタックハウスはなんとロバートのいとこで、ロバートにギターを教えた人だそうです。

放浪の人だったロバート・ナイトホーク、ここで聴かれる彼のギターと歌にはアメリカ南部の彷徨う霊とか魂みたいな風と土がすっかり染み込んでいるみたいだ。南部を彷徨う夢を見ながら、もしくは、うなされるようにしてロバートの名曲"Kansas City"をつたなく訳してみます。ぼくはカンサス・シティーにはまだたどり着けないのだけれど、ロバート、どうしてそこは許されないんだい?

朝おきて、ひどい気分で
昔の楽しかったころを思ったよ
おれはカンサス・シティーに行くだろう、カンサス・シティーに
そう、おまえには許されない地、あのカンサス・シティーに

ビールって名の表通りでおっぱじめるのさ
ルシールって呼ばれる女をさがすのさ
彼女ははカンサス・シティーに行くだろう、カンサス・シティーに
そう、おまえには許されない地、あのカンサス・シティーに

ブルドッグを手に入れ、シェパードも手に入れ、二匹の猟犬も手に入れた
二つはごきげんな黄色で、三つの黒と一つの茶色
やつらはカンサス・シティーに行くだろう、カンサス・シティーに
そう、おまえには許されない地、あのカンサス・シティーに

さあ、おれの桃を気に入らないなら、おれの桃の木を揺らすなよ
おまえの女を追っているんじゃなくて、おまえの女がおれを追う
カンサス・シティーに行くのさ、カンサス・シティーに
そう、おまえには許されない地、あのカンサス・シティーに

"T"は"Texsas"の"T"で"Tennssee"の"T"でもあって
じぐざくころがり"Mississippi"でいい女を見つける
カンサス・シティーに行くのさ、カンサス・シティーに
そう、おまえには許されない地、あのカンサス・シティーに















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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
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