えいちゃん(さかい きよたか)
えいちゃんのぶろぐ
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今年のアカデミー賞が全編モノクロのサイレント映画だという。ノスタルジックなものの好きなぼくは見に行ってしまった。その映画ミシェル・アザナヴィシウス監督の「アーティスト」の題名の意味は映画の途中であかされるのだけど、この前に見た「ヒューゴの不思議な発明」と同じく、この「アーティスト」も自己言及的なテーマで、それは、映画による映画についての映画なのであることを考えると、もしかして、映画という芸術表現は終焉を迎えつつあるのかもしれない、と思った。それんついては、こういうことです。例えば、ジャズという音楽表現を思い出し、1970年代にアート・オブ・アンサンブル・オブ・シカゴがジャズによるジャズについての、総括をするような音を奏でていたことを連想したからでもある。いいや、そういことでもないのかな、と考えなおすのは、フェリーニ監督の「8 1/2」もフランソワ・トリフォーの「アメリカの夜」も映画による映画の映画ではないか。そして、この「アーティスト」という映画を見すすめてていくと、この映画が古いサイレント、モノクロ映画の焼き直しではなくて、むしろ、アバンギャルドな実験的な映画でもるような気がしてきた。あっ、初めの方に出てくるシーンは、明らかにフリッツ・ラングへのオマージュだ。けれども、この映画のシンプルでスウィートな物語はとても素敵だ。映画は時代を映す鏡のようなものでもあって、世界の未明はノスタルジーによって明けるのかもしれません。ビューティフルなラスト・シーンに乾杯。おやすみZZZzzz.....
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この前の日曜日、近所の鹿沼公園に咲く桜の花を見に行った。大きな池のある公園、見過ごかされがちな癒しのスポットかもしれない。鯉とか亀の住む水に白鳥が涼しげに泳いでいる。人通りもそれほど多くない。あぁ、久しぶりに昼から酒を飲んでしまったよ。極楽、極楽。
その足で自転車をこいで、市民祭りが開かれているという市役所のあたりにまで行ってみる。祭りの人ごみにワクワクし、そこにいるだけで元気をもらいます。そこでは、いくつもの和太鼓の音が響きわたっていた。相模原市だけで、こんなにたくさんの太鼓の連があるのなんて知らなかった。しかし、辛辣なことを言ってしまうと、たかが叩くだけの太鼓ではなくて、そこにはピンからキリまでありましたよ。しょぼいなぁみたいなのから、これは凄いってものまで、いろんな和太鼓の連を聴いてまわる。すると、ふと昔が甦り、NON BANDの玉垣くんのドラムが聴きたくなったのです。最近、また活動しているらしい。あと、フェラ・クティーのバンドのドラマー、トニー・アレン、最高です。両者とも、お祭り系、お囃子系なのです。
NON baNd
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横浜美術館の「マックス・エルンスト展」に行ってきた。マックス・エルンストは前世紀の前半に活躍したシュールリアリズム絵画の最も有名は一人です。一枚、とても気になり、惹かれる絵があった。それは「自由の賞賛」という絵で、暗い森に真っ白い鳩が光りながら、翼を休めているというもの。エルンストの絵にたくさんの鳥をモチーフにしたものがあるのだけど、ウィキペディアによると、高校生時代(1906年)、愛鳥であるインコのホルネボムが死んだ次の朝に、母親が妹ロニを出産した、少年マックスは妹が鳥の精気を吸収してこの世に生を受けたと信じ、それ以後鳥のイメージが彼の重要なモチーフとなった、ということだ。この「自由の賞賛」の絵の数年後、エルンストの絵は、軽く、明るく、自由になり、ユーモアすら満ちている、そんな自由を謳歌するような絵になるのを、ぼくはこの展覧会で見つけたのだった。その謳歌するような自由をエルンストが絵を描いて見つけたように、ぼくは歌を歌って見つけたい、とふと思った。
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見そこねていた映画をDVDで借りて見た。クリント・イーストウッド監督の「インビクタス‐負けざる者たち‐」です。アパルトヘイト廃止後の初代大統領となったネルソン・マンデーラのラグビー・ワールド・カップにかける実話のエピソードを通して、南アフリカの未来、それは、ぼくたちの希望でもあるような何かでもあるのだが、そのような何かを見通す感動の物語でした。やはり、ネルソン・マンデーラって、偉大な人なのです。あと、マット・デーモン演じるタグビー選手、フランソワ・ピナールも讃えたい。ぼくが、ある歌で、ガンジーが行進しているよ、キング牧師も行進しているよ、ネルソン・マンデーラも行進しているよ、と歌ったのは、きっと正しかったのだ、と思う。
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おはよう。お休みの土曜の朝にぴったりの音楽を聴いています。これは名盤だと思う。Taj Mahalの"Giant Step/De Ole Folks At Home"。Taj Mahalって名前も変わっていて、そこから演奏される音楽も、何かちょっと風変わりというか、根底はブルースなんだけど、ジャンルを少しだけ、あるいは大いにはみ出してしまうようなところが、魅力的。アナログレコードのころはこのアルバムは2枚組になっていて、1枚目の"Giant Step"はバンド編成で、2枚目の"De Ole Folks At Home"は古いアメリカの土臭い音楽の弾き語りで、その2枚目にはTajのハンド・クラップの伴奏だけで歌われる歌もある。バンド編成の方はあのかっこいいインディアン・ギタリストのJesse Ed Davisが参加。Jesseは確か、Tajのことを自身のアルバム"Ululu"で"My Captain"と尊敬を込めて歌っていたな。"Giant Step"に入っている、なんとも思いやりのあふれた曲"Take A Giant Step"を意訳してみます。
誰かを好きになって、うまくいかなくて、落ちこんで、迷子になって
悲しみがきみの心を凍らせて
そんな時はぼくがきみの心を直してあげよう
子どものころを思い出してみなよ
目覚めたら、朝がほほ笑んでいて
そんな時、もう一度、あのころの気持ちを思い出すのさ
思い出す過去なんて本当はなにもないんだよ
また生きようとして、ついには愛そうとする
きのうをゴミ箱に捨てて、ぼくと歩きはじめようよ
きみの悩む心から、大きな一歩を踏み出すのさ
きみは不信の目でぼくを見つめている
きみは信じられるものなんて何もないとつぶやく
けれど、本当は何もきみを傷つけたりはしない
ひとりぼっちて部屋にすわりこんじゃいけない
憂鬱な過去ばかり思い出しても
それはきみの持ちものなんかじゃない
ぼくと歩いてごらん、人生がみどりにあふれるみたいなところに連れていってあげるよ
毎日がんばれば、ちょっとづつ見えてくる
きのうをゴミ箱に捨てて、ぼくと歩きはじめようよ
きみの悩む心から、大きな一歩を踏み出すのさ
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内田樹さんと中沢新一さんの対談集「日本の文脈」を読んだ。お二人とも日本大好き人間なんだね。それはどういう日本かというと、例えば、軍国主義とは対極にあるような日本なのかな。柳田国男の、折口信夫の、保田与重郎の日本。宮沢賢治の、出口王仁三郎の日本。ぼくも日本は大好きです。神社とか仏閣とか好きだし、日本にはたくさんの居酒屋や温泉もある。内田さんと中沢さんのような人たちが庶民の実感と接合して新しい日本が生まれるのではないか、とこの本を読みながら、夢をたくましくする。
さて、二人が共通に尊敬するフランスの思想家がいて、クロード・レヴィ・ストロース。レヴィ・ストロースの本は読んだことがないけれど、「悲しき熱帯」にはどんなことが書いてあるのだろう? あと、内田さんが長年、修行しているという合気道を習ってみたくなった。能という伝統芸能を見たくなった。
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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
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Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
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