えいちゃん(さかい きよたか)

えいちゃんのぶろぐ

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夕食から宿までの帰り道のすがら、イーオンのモールの中の本屋さんに入りました。震災関係の本が大きなコーナーがあって、たくさんの本が棚に並んでいた。この本やだけの現象だろうか。神奈川や東京の本屋さんから震災関係の本が姿を消して久しい。この本屋さんでこうの史代さんの「日の鳥」を買う。東北の今を描いたスケッチ集です。
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福島県を東北本線で後にし、松島と石巻の境にある駅、矢本を目指しました。仙台駅から矢本駅までに長い不通区間があり、代行バスで移動。矢本に着き、どこにでもる住宅地を駅から西に向けて歩いて、イーオンの一階建ての巨大なモールのとなりにある、風変わりな二階建ての公共住宅のようなホテルに着く。投宿した後、夕食を取ろうと、石巻に仙石線で移動した。石巻には石ノ森正太郎の博物館があり、いたるところに「007」とかの漫画のキャラクターの像があって楽しい。夕食は石巻の居酒屋「三吉」で取りました。地元の人でにぎわうお店。おいしかった。
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その昔、ぼくは東北を何度も旅をしたことがあった。青春18切符で一周、したことなども何回もあるのです。でも、近頃はやめていました。理由といえば、なんとなく福島第一原発事故由来の放射能が気になっていたし、震災のあった地域を物見遊山で観光することに躊躇する気持ちががあったことは確かなのです。旅する気になったきっかけは、最近、読んだ「震災以降」という本の中で、編者の太田伸幸さんが東北を旅しよう、と書いていたことを読んだことによる。ぼくは、もともと東北の文化にどかか惹かれているところがあって、例えば、友川カズキの歌が好きだし、寺山修司の短歌や演劇も好き、宮澤賢治の詩や童話はいはずもがな、大好きです。J. F. ケネディが最も尊敬する政治家としてあげる米沢の上杉鷹山のことなど、興味はつきない。それで、東北へ鈍行列車で小さな旅に発ったのです。
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酔っぱらって新宿駅のホームのところせましといろんなものが並んでいる売店を覗いてみて、思わず買ってしまった忌野清志郎の詩集「エリーゼのために」を読んでいます。この本の清志郎自身のあとがきによると、この本での清志郎はバンド・マンではなくて、ブルース・マンなのだそうだ。バンド・マンからブルース・マンへの距離はどのぐらいあるのだろうか、などと思いをめぐらし、ページをめくっていると、こんな言葉が目に飛び込んできた。

「お前が好きさ おいらそれしか言えない
ほかの言葉しらない
だけど言葉で何が言える」

金子マリのコーラスも聞こえてきそうな素敵なリフレイン。なんてフレッシュなんだろう。けれども、今年もあの日が近づいてきたな。永遠だよ、忌野清志郎。








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石牟礼道子さんの著した「葭の渚」を読了した。「葭」と書いて「よし」と読みます。

この本は、水俣の公害病について書いた「苦海浄土」が世界的な名著であるとぼくが信じている石牟礼さんのその水俣公害病事件を書くままでの自伝。

ぼくが今、ノーベル文学賞を取ってほしい、もしくは捧げたい人が二人いて、一人はロック・シンガーのボブ・ディラン、もう一人が、詩人でもあり、小説家でもあり、フォークロアの語り部のようでもあり、もちろんすべての生き物を蝕む近代とか現代とかいう時代に対する告発者のようでもある、ジャンルなんて飛び越えてしまった人、ただならぬ言葉を綴る石牟礼道子さんであります。

この本に書かれた石牟礼さんの年代順の思い出の記を読むと、彼女の語る「例えば戦前までは人や草木やけものや海のものたちと牧歌的な関係を保っていて、それが生きている幸せにつながっていた」そんな世界が急速に、瞬く間に失われていった時代、それは生き物たちへの空恐ろしい殺戮の時代でもあったのだ、と思う。再びこの本からの引用になるが、水俣病について書き始めた石牟礼さんは、自分にこう言い聞かせたという。

「一人であることを覚悟せよ、これは容易ならぬことをおっぱじめたぞ。一人であることを再々覚悟せよ」

作家というような人たちがいるとして、石牟礼道子さんこそもっとも勇気のある、遠くにまで行った人、しかも、しっかり地べたを歩きつづけながらの人である、と思い、共感とともに、畏怖のような深い敬意を抱きます。





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「震災以降 終わらない3・11-3年目の報告」を読了する。総勢24人の人からの震災のその後のレポート。一つのレポートが2段組み4頁となっており、総頁数の奥付の含めて200頁で、もりだくさんでありながら、一つ一つ内容はよく真摯に掘り下げられていて、深い。

その中で、福島県郡山市に在住している安積咲さんの文「物語化された「福島」への抵抗」が、表現するもののはしくれのようなぼくのような人間にとっては、ぶすりと胸に刺さるような内容であった。物語化されたとは何だろうか、とぼくは考えこんでしまう。

ここでいう物語ということから、思い浮かべられるのは、例えば、大江健三郎氏の「反核」の物語でもあるだろうし、その裏側か、向こう側かには、三島由紀夫の「日本神国」の物語もあるような気がする。アメリカの民主主義の物語、ソビエトの共産主義の物語、イスラムの聖戦の物語、世界に物語はあふれていて、人を鼓舞させもし、多くは傷つけてきた。そのような物語に抵抗し、地に足をつけて、「福島」ではなしに、地元を復興させたい、と安積咲さんは、書いておられるようなのだ。

そうか、けれども、東北というと、敗れたものの物語でもある奥羽越列藩同盟の歴史のようなもう一つの物語も懐に抱いてもいるのではなかろうか。だから、ぼくは、安積咲さんの論に深く頷きつつも、物語こそは、力なきぼくたちについに残された、物語を育む想像力とともにある、武器なのではなかろうか、とも思ってしまう。そして、その物語とは、歌とも置き換えても良い。確かに、何々主義というような大きな物語、大きな歌には、つねに裏切られてきた、ということも確かにそうなのだけれども、ぼくはこんなふうに思いいたる。今、現在のホメーロスたちは散り散りながら、むしろ、小さな歌を歌っているのではなかろうか。この本に登場するいろんな東北の人たちのように。

ぼくはその昔、何度も東北を列車の旅をしたことがあったけれど、再び、そんな旅に出たくもなった。それは、この本に書かれていることに、小さな歌と小さな物語、もしくは、希望のような何かが芽吹きつつあるよう感じたから。

地に足をつけ、ありのままを見て、想像力を働かせ、夢見るように、小さな歌を歌う。おやすみ...ZZZzzz.....






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PCが起動しなくなってしまった。以前からその予感はあったのです。起動時に時間が合わないのが続き、BIOS画面が表示されることもあった。起動しなくなったPCから内蔵HDを取り出した。写真のデータと歌詞のドキュメントは救い出したい思いからです。近所のヤマダ電機にPCを買いに行く。新品の下から2番目の安さのPCを買う。ヤマダ電機の店員さんに取り出したHDを見せ、何とかこの中のデータを取り出せないかと相談した。結構高い値段のサービスになるらしい。渋っていると、自分でやられてはどうですか、と言いながら、棚の隅から怪しげな機器を取り出して来てくれて勧めてくれたのが有限会社フリーダム(この会社名、すごい)のFHC-234という内蔵HDをUSBで認識できてしまうというもの。今日はヤマダ電機と有限会社フリーダムに感謝、感謝です。そして、起動しなくなったPCをハードオフで買い取ってもらったら30円でした。

http://www.freedomshop.jp/shop/shopdetail.html?brandcode=027000000008&search=FHC-234&sort=
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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
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