えいちゃん(さかい きよたか)

えいちゃんのぶろぐ

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この前、映画を見たその原作本、アゴタ・クリストフの著した「悪童日記」を読んだ。映画では表されていないエピソードもいくちかはあるが、話の筋は映画と同じ。

ぼくはこの本の中の双子の兄弟を、とうてい怪物だとか、恐ろしいとかとは思えなかった。この双子の心の奥に、何か穢れていない何かを感じてしまい、アゴタ・クリストが表したかったものは、東ヨーロッパのある近い昔日の現実とともに、その穢れていない何かではなかったのか。その二人の少年の何かに較べて見れば、僧侶や大人たちの祈りすら、汚濁の中にあるように感じられた。そんなことを考えられる読了後は、この本の題が「悪童日記」ではなく原題である「大きなノート」の方がしっくりくるように思われた。

稀代の読書家でもあったらしいアゴタ・クリストフは三島由紀夫の「午後の曳航」を読んだことがあったのかしら。東と西や時代やらの差異を超えて、「悪童日記」と「午後の曳航」は隠されて内包されているテーマに同じような何かがあるように思われた。その同じような何かとは、ぼくが感じたこの小説の題が「悪童日記」よりも「大きなノート」こそふさわしかろうという、その理由とするところと同じこと。

これは三部作の一部目であるという。さて、二部の「ふたりの証拠」も続けて読んでみることにしよう。






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秦野にあるひまわりヨガ道場にいつの間にか長い友だちになっていたゆふがほきららさんの「つぶ舞踏」を見に行った。

なんか、言葉にならないものがびしびし伝わってきましたぞ。その言葉にならない何かをきららさんはつぶという。きっと、つぶが飛んで、ぼくの胸にぷるるんとしたのだと思う。

近頃、きららさんは舞踏したい欲が高まっているという。なんか、その感じもわかります。ぼくも歌いたい欲からは離れられません。

「一部 つぶの行進」は能の歩き方のようだった、ときららさんに言ったら、そんなものもねらっていたという。そして、「二部 ヨガと生活」の中村八大、永六輔コンビの名曲「たそがれのビギン」に載せて、俗を巡り、「三部 92歳のきらら」の明滅するライトに、寂しさに暖かい美しさを感じてしまった、といようなことを帰りまぎわにきららさんに言ったら、それはえいちゃんの心の現れだよ、ときららさんはどきりとするような答えのようなものをくれたのだった。

この舞踏という表現、ものすごぐすさまじいほどのエネルギーを使ってしまいそうなのだけど、また近いうちに舞踏してください。見に行きます。

http://walls-and-bridges.com/himawari/blog.html
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乃木坂にあるの新国立美術館に「チューリッヒ美術館展」を見に行きました。

近代の印象派前期から現代まで、有名な芸術絵画をこれでもか、これでもかと見れます。さすが、スイス銀行を擁する永世中立国であった金持ちの国、スイスなどと言うと不謹慎ですな。多分、ナチスの悪魔の手を逃れて、スイスで生き延びた芸術家や芸術作品もたくさんあったのではなかろうか。

この展覧会、その作品数の多さと質、ほとんどが美術の教科書に載っているような人の作品であることから、これから美術館巡りなどをしてみたいなどと思っている人の手始めにお勧めです。

前にも書いたことがあるのですが、本物と本になった絵って、大きさは言わずもがな、色とか実感とか全然、違うんです。絵の前に立って見ていると、その絵を描いた今は亡き人と交感してしまうような一瞬すらあるような気がしてしまいます。そして、そんな一瞬が今回もぼくとあのシャガールとの間に訪れたようなのでした。

http://zurich2014-15.jp
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移転して相模大野の駅から近くなったアコパで加奈崎芳太郎さん、生田敬太郎さん、Roseさんのライブを見ました。その感想というか、ご報告をばいたします。

一番目にRoseさんの登場。ボブ・マーレーの"No Woman No Cry"での語りのその直接なメッセージにどきりとしてしまいました。ジョン・レノンの"Power To the People"とか"Woman Is the Nigger Of the World"みたいではないか。こういうのって好きです。もう奥歯にもののつまったような煮え切らない歌を超えてもいく時だとも思うからです。

次に、生田敬太郎さん。ブルースのコード進行のオリジナル曲でエレクトリック・ギターの弾き語りで歌い始め、アル・グリーンやザ・バンドの名曲に自分で歌詞をつけた曲、そして、またオリジナル曲などを歌ってくれました。その歌に説得力があって、ギターは感じよくゆったりブルージーにバウンスして、なんというか、ニュー・オーリンズのなんでも自分のブルーズにして歌ってしまう「人間ジュークボックス」とも呼ばれたブルーズ・マンのスヌークス・イーグリンみたいでもありました。詞もすばらしくて、僭越にも言わせてもらうならば、暗喩と含蓄に富んでいると思いました。あと、テリー・キャリアなんかのモダンなソウルの感じもあって、ぼくの好きなつぼにはまってしまいますね。テリー・キャリアとはギターを弾くそのルックスとか雰囲気も似ています。

そして、加奈崎芳太郎さんが登場し、生田敬太郎さんと数曲、合わせてくれました。そして生田さんがステージを降り、一人でいろんな歌、昔の曲、今の曲を弾き語りで歌ってくれました。チャボこと仲井戸麗市とフォーク・デュオの古井戸をやっていた人のそのイメージを裏切って、とんがったロックンローラーの風情で、どっかやーさんっぽくもあって、そこが逆に魅力的です。そのど迫力の歌は忌野清志郎を思いおこさせもします。ハード・フォーク・ロックンロールです。ぼくはねじ伏せられたようなのです。そのねじ伏せられが気持ちいい。もしかして、多分、1970年代のフォークにも一括りできないいろんな人がいたんだなぁ、と思いました。

再び、生田敬太郎さんが登場し二人で数曲。予想外の二回目のアンコールでの、日本語で加奈崎さんの歌ってくれたボサノヴァ風の曲に生田さんがハーモニカを吹いた演奏が胸に染みていきました。

それから、この夜の駅から近くなったアコパ、お客さんも満席でいい感じですね。
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先月の聖蹟桜ヶ丘Loose Voxでのいかれぽんちなバンドのライブ動画が一気に見れます。
http://bit.ly/1zmZKhU
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いつものように近所のイーオンの中の本屋にぶらりと入ると「どんな問題でも「チーム」で解決するANAの口ぐせ」という本がいっぱい平積みされていて、手にして数ページ読んだら、とてもおもしろそうで、買ってしまった。それには、もう一つの理由もあって、それは、前に努めていた会社でよく帰りに居酒屋とか、行っていた友だちがANAに転職していたこともあるのです。よくあの横浜のとても大きな企業とは言えない印刷会社から入れたものだと思うと同じく、なんだか野武士のような自由な怪人物ならぬ快人物(?)がその印刷会社にはそろっていたのだけれど。

さて、そのANAという会社、この本を読んで、本当にいい会社だと思ってしまう。その秘密は、この会社に面々と流れている性善説、人はもともと善なるものだというような考え方だと気が付いた。この手の本は滅多に読まないのだけど、仕事やビジネスのノウハウ本の越えてそんなものも感じてしまうのだった。本の一番最後の章に出てくる、沖縄空港支店で始まったらしい「グッバイ・ウェーブ」の話など、うるっときてしまったよ。

ANAの青い血か、なるほど。ANAの社員には青い血が流れていると言われ、ANAの青い血が流れ始めたらしい、ぼくの友だちと、航空機のバッテリーか何かの事故が続いていたころ、居酒屋で会って話したことがある。ぼくは、あまえのところの会社の経営、なんか、最近、飛行機の故障とかが続いていて大丈夫なのかと聞くと、その友だちは、うちよりボーイングさんの方が心配ですよ、などとと言っていたのを思い出す。そのおごらない気遣いとおかげ様精神に感服し、すばらしいと密かに思ったものです。





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聖蹟桜ヶ丘のLoose Voxに歌いに行って、その前飲みをしてしまった和洋折衷料理の居酒屋「三太」。女子同士でで連れだって、お酒を飲んでいる人がとても多い。女同士で居酒屋で入っていくのを見たのなら、そのお店は大概、清潔でおいしいお店であることが多いのだが、この「三太」もその通りであった。日本酒は東京は多摩の「澤ノ井」と静岡は掛川の「開運」が置いてあります。ぼくは、この夕方、野菜の蒸し料理とかつおのたたきをつまみに「澤ノ井」を飲みました。おいしかった。
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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
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