えいちゃん(さかい きよたか)

えいちゃんのぶろぐ

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新横浜のエアジン・ラントラクトで酒井俊さんの新しいアルバム「花巻農学校精神歌」の発売記念のライブを見た。

フリー・ジャズのオーネット・コールマン作の「ロンリー・ウーマン」、映画主題曲のジャズ・ナンバー「ロング・グッドバイ」、あのいつまでも聞かれ続け、歌い継がれるソウル・フラワー・ユニオンの名曲「満月の夕べ」、友部正人のフォーク・ロック・ナンバー「6月の夜チルチルミチルは」、スタンダードの「チーク・トゥ・チーク」、宮澤賢治作詞の「花巻農学校精神歌」、胸にじーんとくる昭和歌謡の名曲「真夜中のギター」、ジャンルを超えなんでもあり歌が酒井俊さんの歌で、若い人たちから超ベテランのミュージシャンまで、総勢十人のミュージシャンとともに奏でられる宴の夜でした。

ぼくの勝手な勘違いならいいのだけど、酒井俊さん、お願いだから、歌うのをやめないでください。今夜はすばらしい夜でした。俊さんが歌えば、時代がどこへ流れていこうとも、そんな夜が何度も訪れますよ。

http://shunsakai.net
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この前、見て感動したアニメ映画の原作はどんなものだろうと思い、杉浦日向子さんの「百日紅」を読む。「百日紅」と書いて「さるすべり」と読みます。杉浦日向子さん、もとはあの伝説の漫画雑誌「ガロ」でデビューを飾った人なのだそうだ。杉浦日向子さんの描いていたころの「ガロ」ってぼくは毎月、読んでいたと思い、あの数々のアウトサイドの才能を育んだ漫画雑誌の不在をくやしいとも思う。

江戸を舞台にしているけれど、その隙間な感じ、間合いと、空白感は、井伏鱒二の小説を思いおこさせ、どこか初期のつげ義春のようだとも思わせる。掌にのる小さな物語は、天の果てまでからっぽになって突き抜けていくかのようなところもあり、その描かれた漫画は、感覚的天才だとも思わせる。あぁ、早すぎる死が惜しまれるけど、しかたなかったのかな。いまごろは天国で着物、着て、もうすぐ咲き始める紅花とか愛でていらぁ。

ぼくの江戸ブームはまだまだ続きそう。そう、今はノスタルジーこそ過激なのです。







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湘南台の街がライブハウスになってしまうというイベント「SHOWなんだいDEショー」で日倉士歳郎さん、やぎたこさん、Steve Gardnerさん、W.C.カラスさん、コージー大内さんを見る。これはブルーズ三昧かブルーズ地獄か?

特に印象的だったのがSteve Gardnerさん。昔からSteve Gardnerというブルーズを歌うらしいその名前は知ってしたのだけど、白人の歌うブルーズなんてという先入観もあって、見ずにいたの。今回、初めて見て聴いた。Steveさんは日本を住みながら、時にはアメリカと日本を往復しつつ、ブルーズを歌いつづけているミシシッピ出身の正真正銘のブルーズ・マンだった。そう、音楽に肌の色なんて本当に関係なかった。深く反省。そのディープでワイルドな歌とギターに何度もぼくの涙腺が決壊しそうになる。

太平洋を越えてやって来て、まさしくはるかな故郷の歌を歌うというのはどんな感じなんだろう? そのブルーズははるかミシシッピを思ってもいるかのようで、昔日の南部の綿花畑、カントリー・シャック、ジューク・ジョイント、あぁ、ブルーズはすばらしい。

http://stevegardner.info
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加島祥造さんの抄訳した荘子の本「荘子 ヒア・ナウ」を一気に読了した。荘子ってたまに読みたくなります。古代中国の奇想の書ですだ。胡蝶の夢の話など何度、読んでも、惹かれてしまうわ。そして、この本のおしまいをしめくくる加島さんが荘子を紐解いた「「荘子 ヒア・ナウ」について」もなかなか読ませる。

荘子は、きみもぼくも孔子も覚めていると思いながら大きな夢を見ているのだ、といい、いつか賢明な人が現れて夢からわれわれをさましてくれる、ともいう。そうなんだ、その人は、誰にも必ずやってくるのだよ。ゆめゆめうたがうことなかれ。おやすみZZZzzz.....






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上橋菜穂子さんの著した「鹿の王」の上下巻を読了した。架空の世界を舞台にしたファンタジーってのもいいもんだ。医学、疫学、生物学を下敷きにし、それらを物語を駆動するリアルとしてとらえ、いろんな民族やら人々が入り乱れていく長大な叙事詩は、善と悪がいつのまにか、するりと入れ替わって行き、ついには主人公のヴァンは新しい時代のヒーローとして超然として姿を現すのだった。とてもおもしろかった。






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ある朝、目覚めると、前に勤めていた会社の行事に出かけるというような夢で、その夢を見た日、近所のブック・オフで何かおもしろい本はないか、などと物色していて見つけた本が木村壮次さんの著した「日本には尊徳がいた 二宮尊徳の教え」。前に勤めていた会社の社長が歴史上の人物ではこの二宮尊徳をえらく尊敬していて、この本を見つけた時は、小さなシンクロニシティを感じてしまい、買ってしまった。前の会社の社長の話す二宮尊徳のいもこぎ機の話は好きでした。

今、読了し、尊徳のいろんな面を初めて知ることができたような気がします。二宮尊徳とはどんな人かという世の中にありふれたイメージは「倹約と努力」を説く聖人というようなところだろうけど、そればかりでないようなのだ。一つ、尊徳自身のこんな印象的な歌を引用してみる。

「音もなく香もなく天地(あまつち)は
 書かざる経を繰り返しつつ」

二宮尊徳の口述筆記「二宮翁夜話」も読んでみたいな。





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TOHOシネマズ小田原で原恵一監督の映画「百日紅 -Miss HOKUSAI-」を見た。原作は杉浦日向子さんが浮世絵師、葛飾北斎とその娘、お栄を描いた漫画「百日紅」。映画を見ていて、江戸の風情の美しさやら登場する人物の心根のやさしさ、美しさに打たれて涙が止まらくなってしまった。

北斎やお栄の生きた時代、閉じようとする江戸の世、人々は普通に神仏を信じ普通に生活し、だれも数年後に迫っていた明治維新とか文明開化などと呼ばれる暴力を知るべくもなかった。そんな江戸がアニメーションとなって美しく生き生きと21世紀のスクリーンの中で甦っていたのです。

http://sarusuberi-movie.com/index.html
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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
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