えいちゃん(さかい きよたか)

えいちゃんのぶろぐ

entry_top_w.png
矢部宏冶さんの著した「日本はなぜ、「原発」と「基地」を止められないのか」を読む。この二つに関しては、なんか、どうしてだろうと、近頃いつも思っていたのだけど、この本からはその答えとなるだろうものを少なからずもらったような気がした。

最近、日本の社会のこととか考えると明日が漠然と暗く不安なのだよ。それに足して、ものごころついたころから、世の中、少しづつ悪くなっていって、そのあげくの果てが戦争前夜かもしれない今の日本だという気も大いにする。

これはある人の詠んだ琉歌だという。

「花ゆうしゅぎゆん
人知らぬ魂
戦ねいらぬ世ゆ
肝に願てぃ」

なんて、美しいのだろう。けれども、それよりも大切に思えることもあって、それは残されていく言葉すらも持ちえずに過ぎてしまったあなたたちの空に消えようとする言葉にもならない言葉なのです。





entry_bottom_w.png
entry_top_w.png


横浜のそごう美術館に「トーベ・ヤンソン展 ~ムーミンと生きる~」を見に行った。今年はトーベ・ヤンソンの生誕100年なのだそうだ。ムーミンの生みの親はフィンランドの偉大なる画家でもあったのだ。

すごく混んでいた。永遠のムーミン人気です。

ムーミンが第二次戦時下に生まれたのを知った。震えるような線で小さく小さくノートに書きとめられたのだと思う。それが戦争の終わりとともに開花した。フィンランドの驚くべき現代史を少し考えてしまう。その初期のムーミンの原画はほんとうに小さいものだった。その小ささも、何か秘密を打ち明けられるようでかわいいなぁ。

この展覧会は今日まで開催されているそうです。

https://www.sogo-seibu.jp/common/museum/archives/14/tove/
entry_bottom_w.png
entry_top_w.png


散歩はぼくの楽しみでもあるのです。ある曇ったり晴れたりの秋の日、二子玉川駅から砧公園までをぶらぶら歩いてみました。今年も秋が来てよかったです。
entry_bottom_w.png
entry_top_w.png


レンタルDVDでアキ・カウリスマキ監督の「浮き雲」を見る。なんか、良かったです。

アキ・カウリスマキ監督が、何かのインタビューで勝者、いわゆる勝ち組には興味はないというようなことを言っていたけれど、この映画の主人公のカップルは二人、時を同じくして失業してしまったという設定。その二人に次から次へと不幸がふりかかります。けれども、ラストは見事なハッピー・エンドで、やはり幸せなことが起こるのには、理由なんて必要ないのだなと思う。

この映画は1996年の映画でアキ・カウリスマキ監督の当地、フィンランドでは、誰もがものすごい不況で苦しんでいたころ。もともとはもっと非情な結末を考えていたらしいのだけれど、やっぱ、みんなに希望みたいなことを見せたいと思ったのだろうか。しかも、カウリスマキ映画の常連であった名優、マッティ・ペロンパーの早すぎる死が、そのまわりの社会状況とともに、痛みの追い打ちをかけ、それが、ラストの意外なほどの明るさとなったのかもしれない。

ヒーローは誰も出てこないんだけど、なんか、見終わった時、心が戻ってきて、胸がほんわかするような映画です。この幸せの余韻にひたっておやすみZZZzzz.....
entry_bottom_w.png
entry_top_w.png
小浜司さんの著した「島唄レコード百花繚乱 - 嘉手苅林昌とその時代」を読む。

大和が言の葉咲きあふ国ならば、沖縄って、唄咲きあふ国で、床の間に刀ではなく三線が飾られるところなんだなぁ。日本の南の島の唄の聖地は、アメリカでいえば、ニュー―オーリンズのようで、きっとアメリカ人が心とか魂をなくしそうになったなら、ニューオーリンズに行くのではないかしらと思い、そのようなところが日本にとって沖縄でもあるのかもしれないとも思う。

この本の二部構成は一部は「A面 島唄レコード名盤・珍版」で二部が「B面 スケッチ・嘉手苅林昌」と題し、特に興味をそそられて聴く、ならぬ読んだのは「B面」の方。沖縄民謡、俗謡を歌う嘉手苅林昌という偉大なブルーズ・マンの破格の人柄が小さなエピソードの積み重なりで描かれ、誠に興味深かったです。

さて、古酒をちびりちびりやりながら、林昌さんのブルーズの中にある自由に憧れて、「白雲節」、「海のちんぼらー」、「廃藩の侍」とか聴こうかな。








entry_bottom_w.png
entry_top_w.png
古友だちのフェースブックのページを見ていたら、こんなのやっているんだと思って、世田谷美術館での展覧会「ユートピアを求めて ポスターに見るロシア・アヴァンギャルドとソヴィエト・モダニズム」に行って来た。今日が開催最終日だそう。混んではいなかったけれど、けっこう若い人が見に来ていた。デザイナー志望とかそういう人たちなのだろうか。DCブランド「BA-TSU」の創業者である松本瑠樹氏の収集したロシア革命後の20年にも満たない、映画やプロパガンダのポスターばかりが美術館を埋め尽くすかのように展示されていた。

それは、後にスターリンによって野蛮にも人の多くの命まで奪って全体主義に回収されてしまう自由のつかの間の夢の時のようでもあり、その夢はみんなの希望を乗せて真っ赤に爆発していたみたいなのだった。

同じころドイツではワイマール共和国が隆盛し、バウハウスの美術が変革をもたらし、しかし、それはユダヤ人の殺戮をともなって、ヒットラーに無残にも回収されてしまう。時を同じくしてイタリアの未来派もムッソリーニによってか、後に変節してしまう。パリではキュビスムや野獣派。ヨーロッパ中があの何かにわきたっていたのかもしれない。

美術館の中をさまようぼくも、そのつかの間の熱狂の夢の中に、足を踏み入れたかのようだった。

http://www.setagayaartmuseum.or.jp
entry_bottom_w.png
entry_top_w.png

レンタル・ビデオでアキ・カウリスマキ監督の「愛しのタチアナ」を見る。アキ・カウリスマって寡黙な語らない映画を作る監督だね。そこから空気のようなユーモアが映画フィルムのどこか漂っているようだ。退屈だけどそこが好き。「ロッカーは早死にする」のセリフにぐっときたりします。

ドイツのヴィム・ヴェンダース、アメリカのジム・ジャームイッシュ、そして、このフィンランドのアキ・カウリスマの三人で「眠くなりそうな映画を撮る御三人」と、ぼくは称号を進呈しようと思うのだけど、なぜかぼくは眠くなったりはしないのです。そしてこの御三人、みんな、小津安二郎らの古い日本映画が好きらしい。小津映画、偉大なり。

そういえば、フランス映画社が破産してしまった。これらのアート系の映画が日本に紹介されなくなってしまうのだろうか。ちょっとショックです。

http://eiga.com/movie/4703/
entry_bottom_w.png
<< 前のページ 次のページ >>
[290]  [291]  [292]  [293]  [294]  [295]  [296]  [297]  [298]  [299]  [300
plugin_top_w.png
カレンダー
01 2025/02 03
S M T W T F S
2 4 6
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28
plugin_bottom_w.png
plugin_top_w.png
えいちゃんのお奨め

ライブのお知らせ

ぼくのTwitter

plugin_bottom_w.png
plugin_top_w.png
最新コメント
[12/23 ロンサム・スー]
[07/27 gmail account]
[08/29 えいちゃん]
[08/29 みさき]
[05/18 えいちゃん]
plugin_bottom_w.png
plugin_top_w.png
プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
plugin_bottom_w.png
plugin_top_w.png
ブログ内検索
plugin_bottom_w.png
plugin_top_w.png
最新トラックバック
plugin_bottom_w.png
Copyright えいちゃん(さかい きよたか) by えいちゃん All Rights Reserved.
Template by テンプレート@忍者ブログ