えいちゃん(さかい きよたか)

えいちゃんのぶろぐ

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「ぶらり一人飲み 東京昭和酒場」を読んだ。

ぼくは一人で居酒屋に行って飲んだりすることはよくしていたりします。別に寂しくなんかなぁい。みんなでさわぐことも、一人でものおもいにふけることも、素敵なことなんだよ。

お店の方でも一人飲みは歓迎ということを聞いたことがあります。一人で飲む人って、友だちとだべって、たいしいて飲み食いもせずに長く居るってことは、あまりないでしょう。一人で飲んでいるんで、へんにうるさくもないしね、

この本は、安くて、雰囲気があって、おいしそうなお店が、これでもか、こえれでもかと紹介されていて、とても実用的な一冊です。ぼくのロックの大先輩の太田さんが後ろの方でエッセイを書いていて、これもほろりとさせてくれてちょっとよかったです。

ひとりぼっちで知らない町でのれんをくぐるってのもいいもんだ。今度は「ぶらり一人飲み 神奈川昭和酒場」を出してください。




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玉居子精宏さんの著した「大川周明 アジア独立の夢 志を継いだ青年たちの物語」を読む。大川周明 というと東京裁判の時、東条英機の頭をぽんぽんと何回も叩いた映像で有名でもあるけれども、むしろ大アジア主義を掲げた右翼のイデオローグを掲げた人としての方が歴史としては残っているのだろう。戦前と戦中に時の経済界と政界の支援を受け私塾を開き、そこで学んだ青年たちが、少なからず、インドも含めた東南アジア諸国の独立に影響を及ぼしたらしいのだが、この本の中にある光機関やらF機関やら南機関という組織を知るにつけ、工作とか陰謀とかそういうことってあるらしいことを知る。青春の夢物語のような外国の独立運動のかかわりは、終章になって書かれた、さまざまな塾生たちに述懐される歴史の皮肉と悲しさよ。ぼくには「終章 歴史の一部になって」が一番、おもしろかった。引用します。

「大川周明は復興アジア、すなわちアジア独立の精神を最後の弟子たちに打ち込んだが、戦争が終わると、大川塾生が派遣されていた南方の地域では宗主国との葛藤や争いを経てベトナム、インド、ビルマ、インドネシア、マレーシアと独立していった。彼らの宿願は彼らが去ったあと、その土地の人々によって果たされていった」

塾生の一人はこう述べてもいる。

「インド国民軍やインド独立運動というのは、ボースさんや大東亜戦争以前に、数百年の歴史を持っているわけですからね。僕はINAの仕事というのは、その中のほんのわずかのコマにすぎないのだ、主役は常にインド人であったという点で、非常にいいことだと思うのですがね」

そして、この人はこうも付け加えている。

「東亜の解放というのは、スローガンであっても、軍の本当のインテンションではなかったと思います」

ぼくの送る言葉は、若者よ、体を鍛えておけ、若者よ、だまされるなよ、若者よ、だまされちまえ、さて、どれなのでしょう?

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新国立美術館へ「マグリット展」を見に行ってきました。ルネ・マグリットはベルギーをもっとも代表するシュールレアリスト、超現実主義者の芸術家、画家です。マグリットの絵ってぼくは大好きなんだけど、あの有名な鳥とか卵とか山高帽の絵とかも見れたし、知らない絵もたくさん、展示されていました。

見ていくうちに、ふとあの有名な機関車の絵はどうしてないのだろうと、いぶかしく思っていると、あっそうか、機関車の絵はポール・デルヴォーだったけか、と思い出しました。デルヴォーとマグリットの絵を比べると、デルヴォーの絵の方が、とてもフロイト的な感じがます。マグリットの絵はなにやらさらに静穏な感じがします。シュールレアリズムの画家の中でこの二人が大好きですが、もう一人さらに静穏を通り越して、沈潜するような静けさの画家、イブ・タンギーも大好きです。

さて、今日、見た「マグリット展」ですが、ぼくの心の深くをどこか乱しながらも、安らぎのような感じも与えてくれたマグリットの絵でした。そんな今夜は不思議で素敵で静かな夢を見るような気もします。

マグリット展
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ドナルド・キーンさんと瀬戸内寂聴さんの対談本「日本を、信じる」を一気読みしてしまった。

東日本大震災の後、日本国籍を取り日本人となった、世界に日本の文学を知らしめた偉大なる日本文学研究者が、今の日本をどう思っているのか、知りたいと思ったのです。

当たり前みたいな会話ばかりだけれども、共感しつつ、今の日本の首相やそのまわりの議員らが進もうとしている道と異にしていると感じ、日本の未来を危惧してしまいます。けれど、ぼくもキーンさんや寂聴さんのように「日本を、信じる」ことにしましょう。今が人生で初めて立ち会う日本の危機であるような気もするのです。

この本には目新しいことは書かれていないと言いましたが、ぼくの知らなかったことが一つ、語られていました。瀬戸内さんとキーンさんの共通の友だちに三島由紀夫がいましたが、デンマークのある有名な選考委員が三島は過激な左翼だとの進言し強硬に反対し、三島はノーベル賞を逃し、川端康成になったそうです。この本には載っていませんが、有名な話として、三島は内心は悔しいながらも、次は大江(健三郎)くんの番だねと言いのけ、その言葉は本当になりました。作家同士の立場を越えた不思議な友情を感じさせてくれる話ではありませんか。

九十歳を前に日本に帰化したドナルド・キーンさん、ぼくはあなたにこう声をかけてもいいでしょうか?

(日本に!)お帰りなさい





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六本木のビルボード・ライブ東京でウィリアム・ベルを見た。本当は昨日、土曜の夜に見に行こうと思っていたのだけど、お誘いした人が用があったり、急遽、自分の弾き語りのライブを頼まれたりして、今回はやめておこうかなと思ってしまっていたのが、ネットで昨日のライブの良い感想を見つけたら、むらむらとやっぱり行きたくなり、当日券をネットで予約して足を運んだ。

前置きが長くなってしまったが、行って本当に良かったです。アドリブもまじえて、プリーチするように歌うバラードはまさにディープ・ソウルの世界で、あぁ、これなんだわと感じ入り、ぼくの涙腺は歌にこめられた愛によって爆発しそうになったよ。そうです、ソウル・ミュージックというのは最高の音楽なんだわ。

今夜はウィリアム・ベルの名盤"The Soul Of a Bell"を聴きながらおやすみなさいZZZzzz.....

ホワイト・ハウスで歌うウィリアム・ベル
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井上理津子さんの著した「さいごの色街 飛田」を読了した。こんなことまで書いてしまっていいのかなというようなところも含む内容で、単行本を取材した飛田新地料理組合の献本をし、その後の生々しいやりとりはぼくの読んだ文庫本の「文庫版あとがき」に書かれていたのだけど、立ち入り禁止にはならなかったもよう。

この「文庫版あとがき」が濃い内容で、文庫本が出た今、単行本ではなく文庫本の方をお薦めします。このルポルタージュにはその取材手法や取材対象に対しての姿勢だの、いろいろと厳しい批判も多いのだけれども、ぼくは読んで良かったと思いました。

「飛田に行ってみたいと思う読者がいたとしたら、「おやめください」と申し上げたい。客として、お金を落としにいくならいい。そうでなく、物見にならば、行ってほしくない。そこで生きざるを得ない人たちが、ある意味、一生懸命に暮らしている町だから、邪魔をしてはいけない」と筆者は「あとがき」に書いているのだけれど、その言葉の剣は井上さん自身にも向けられていようことも、井上さん自身もわかっているだろう。

大阪はディープです。






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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
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