えいちゃん(さかい きよたか)
えいちゃんのぶろぐ

高橋健二さんの訳したヘルマン・ヘッセの「シッダールタ」の抜粋に竹田武史さんのインドの写真をちりばめた「シッダールタの旅」を読みました。写真もヘッセの文章も少し残酷で、とても美しい。どこか遠くに旅する時はこの本をリュックの中にしのばせて、クロスシートの列車の中で読みたいですね。それとも、会う機会のなくなったインド好きのあの人にプレゼントしたいですね。ヘッセの「シッダールタ」を再読してみたくなったのは、もちろんのこと。新潮文庫の高橋健二さん訳でですよ。
この本は美しいのですが、ぼくには、この美しさがどこからきて、どこへゆくのか、さっぱりまだわからないのです。
この本は美しいのですが、ぼくには、この美しさがどこからきて、どこへゆくのか、さっぱりまだわからないのです。


二つの"Little Girl Blue"がありますね。ニーナ・シモンとジャニス・ジョップリン。ずいぶん違う二人の歌だけれども、二つとも大好きなのです。意訳してみました。
ニーナ・シモンの"Little Girl Blue"
♪♪♪
そこのすわって 指折り数えている
何ができるというのでしょう?
もうすぎてしまったこと
そこのすわって指折り数えている
不幸せなかわいいブルーの少女
そこにすわって 雨粒を数えている
あなたに降っています
わかるころなのです
いままで数えたことが
雨粒みたくに降っていることが
不幸せなかわいいブルーの少女に
そこにすわりたいんでしょう?
あなたにそそぐ
小さな雨粒を数えて
わかるころなのです
いままで数えたことが
雨粒みたくに降っていることが
不幸せなかわいいブルーの少女に
まだ時はそんなにたってはいないよ
降参したほうがいいかもしれない
そんなにやせほそってしまった少女
不幸せなかわいいブルーの少女に乾杯する
不幸せなかわいいブルーの少年が現れるのです♪♪♪
ジャニス・ジョップリンの"Little Girl Blue"
♪♪♪
そこのすわって 指折り数えている
他のだれかに何ができるというの?
あなたがどんふうに感じているかわかるよ
そんなもうすぎてしまったことも知っているよ
そこのすわって指折り数えている
不幸せなかわいいブルーの少女
そこにすわって 雨粒を数えている
あなたのまわりに降っているよ
わかるころなのです
誰か特別な人がやってきて
ずいぶん数えなくてはいけなかったんだねという
あなたはそれともその人に身をゆだねてみようかしらと思う
雨がたくさん降っているのを感じるみたく
あなたのまわり雨がそそぐころ
あなたが不幸せなのをわたしは知っているよ
だからそこにずっとすわっていてください
指折り数えて
ほかのだれか ほかの何か
なにがしたいのかもわからず
わたしにもあなたの感じていることがわかる気がして
わけもわからずに
すべてはすぎていってしまうしかなかったとしても
そこにずっとすわっていてもいいんだよ
いつまでも指折り数えていてください
わたしの不幸せで わたしのついていない
わたしのブルーの少女
あなたは不幸せだね
わたしだけは知っているのです♪♪♪
From the T.V. "Tom Jones show"
ニーナ・シモンの"Little Girl Blue"
♪♪♪
そこのすわって 指折り数えている
何ができるというのでしょう?
もうすぎてしまったこと
そこのすわって指折り数えている
不幸せなかわいいブルーの少女
そこにすわって 雨粒を数えている
あなたに降っています
わかるころなのです
いままで数えたことが
雨粒みたくに降っていることが
不幸せなかわいいブルーの少女に
そこにすわりたいんでしょう?
あなたにそそぐ
小さな雨粒を数えて
わかるころなのです
いままで数えたことが
雨粒みたくに降っていることが
不幸せなかわいいブルーの少女に
まだ時はそんなにたってはいないよ
降参したほうがいいかもしれない
そんなにやせほそってしまった少女
不幸せなかわいいブルーの少女に乾杯する
不幸せなかわいいブルーの少年が現れるのです♪♪♪
ジャニス・ジョップリンの"Little Girl Blue"
♪♪♪
そこのすわって 指折り数えている
他のだれかに何ができるというの?
あなたがどんふうに感じているかわかるよ
そんなもうすぎてしまったことも知っているよ
そこのすわって指折り数えている
不幸せなかわいいブルーの少女
そこにすわって 雨粒を数えている
あなたのまわりに降っているよ
わかるころなのです
誰か特別な人がやってきて
ずいぶん数えなくてはいけなかったんだねという
あなたはそれともその人に身をゆだねてみようかしらと思う
雨がたくさん降っているのを感じるみたく
あなたのまわり雨がそそぐころ
あなたが不幸せなのをわたしは知っているよ
だからそこにずっとすわっていてください
指折り数えて
ほかのだれか ほかの何か
なにがしたいのかもわからず
わたしにもあなたの感じていることがわかる気がして
わけもわからずに
すべてはすぎていってしまうしかなかったとしても
そこにずっとすわっていてもいいんだよ
いつまでも指折り数えていてください
わたしの不幸せで わたしのついていない
わたしのブルーの少女
あなたは不幸せだね
わたしだけは知っているのです♪♪♪
From the T.V. "Tom Jones show"


こんな夢を見た。ぼくはとあるバーにいる。そこのマスターが蛇口に付けるような青いホースを持って来て、これをみんなで握って輪になろうと言うので、ぼくはそのホースを握って、そのバーにいる数人と輪になる。すると、マスターはこのまま外に行こうと言う。ホースを握ったまま数人でマスターを先頭に扉から外に出る。それから、ホースを握ったまま、マスターは走ろうと言い、ぼくたちは走り始める。しんがりにいたぼくはそこから離れたくなり、ホースから手を放し、一人、歩き始める。家に帰らなければと思い、見知らぬ町をうろうろするが、迷子になってわからない。もと来た道に帰り、そこで初めにまがるところを間違えていたのに気づく。歩いていると横断歩道がありそこを上がっていくと、見知らぬ駅とたくさんのバスが発着するロータリーが見える。知らない所だけど、これで家に帰れそうだ、とぼくはほっとひと安心する。
そこで目が覚めた。ホースとはいかにもフロイト的な夢の道具であるのだろう。けれど、それを放し、そこから帰れそうな駅が見えてきて、よかったです。空の向こうの河合隼雄ドクターは、拡充するためにぼくにこう問いかけてくれるでしょう。その駅はどんなところですか? ぼくは答えます。そこのプラットホームにはある女の人がいて、ぼくにこう言うのです。
「どうしていたの? もう帰ろうよ」
そして、ぼくは答えました。
「そうだね、帰ろう」
そこで目が覚めた。ホースとはいかにもフロイト的な夢の道具であるのだろう。けれど、それを放し、そこから帰れそうな駅が見えてきて、よかったです。空の向こうの河合隼雄ドクターは、拡充するためにぼくにこう問いかけてくれるでしょう。その駅はどんなところですか? ぼくは答えます。そこのプラットホームにはある女の人がいて、ぼくにこう言うのです。
「どうしていたの? もう帰ろうよ」
そして、ぼくは答えました。
「そうだね、帰ろう」


ジャニス・ジョップリンの映画を見たよ。"Little Girl Blue"っていうアメリカの映画さ。感動したよ。泣いた。
いかれた1960年代だね。1950年代にはロックン・ロールの爆発が、そして、1970年代にはパンクがあったのに、おれの知らない1960年代はなによりも狂乱の時代で、だから、おれは彼女のように早く逝ってしまえるようにと、ジャニスたちのまねごと、ままごとみたいなことを、浅はかで安っぽいようなことでもあったのだけれども、やったこともあったのさ。そんなことよりかは、おれもジャニスみたくにブルースだけは忘れたことはなかったよ。
ジャニス・ジョップリが大好きです。そう、ジャニス・ジョップリンは最高です。
映画『ジャニス:リトル・ガール・ブルー』公式サイト
いかれた1960年代だね。1950年代にはロックン・ロールの爆発が、そして、1970年代にはパンクがあったのに、おれの知らない1960年代はなによりも狂乱の時代で、だから、おれは彼女のように早く逝ってしまえるようにと、ジャニスたちのまねごと、ままごとみたいなことを、浅はかで安っぽいようなことでもあったのだけれども、やったこともあったのさ。そんなことよりかは、おれもジャニスみたくにブルースだけは忘れたことはなかったよ。
ジャニス・ジョップリが大好きです。そう、ジャニス・ジョップリンは最高です。
映画『ジャニス:リトル・ガール・ブルー』公式サイト


中上健次の著した「路上のジャズ」を読んだ。中上の最も初期の作品でもある散文詩「JAZZ」と芥川賞を取る以前の小説「灰色のコカ・コーラ」とジャズにまつわるたくさんのエッセイを集めたアンソロジー。それらの文章のほぼすべてを、ぼくは高校生のころ読んでいて、ぼくはこんなものを十代の時に読んでしまっていたのかと驚く。高校生のころは市立の図書館によく行っていて、おもしろそうな本をかたっぱしから読んでいたのを思い出す。この中上健次とか澁澤龍彦とか、好きだったのです。あのころ、パンク・ロックとか古いロックとかも好きだった。新宿ロフトや渋谷の屋根裏、法政大学の学館のコンサート、はてや曼荼羅で友川カズキ、池袋の文芸座で浅川マキも見た。この「路上のジャズ」を読むと、そんなあのころのささくれだった、やさぐれたなんとも表現したらいいかわからない気分を思い出して、胸が苦しくなり、泣き出しそうになってしまう。
そうだ、あのコルトレーンのナンバーを弾くピアニストにどこかのライブ・バーで出会ったなら、この一冊を、読んでみてくれとプレゼントしようかな。すると、ぼくがそうであったかのように目で見る世界の光の色が変わったかのように感じ、彼の弾くピアノが何か変わってしまうのかもしれない。しかし、この本に書かれているのは、それはあくまでも中上健次のジャズなのかもしれないとも思いつつ、こんなコルトレーンを語り、ジャズを定義した文章にぼくはひれ伏してしまう。
「私もそうだが、ジャズ・ヴィレッジの連中は、言ってみれば逃亡奴隷のようなもので、ジャズを創りジャズを支えた黒人の状態に似ている。
コルトレーンは、そんな聴き手のリアリティに支えられて、コード進行から自由になり、音の消えるところまで行く。自由とは、疎外され抑圧され差別されることからの自由であり、ジャズの持つ黒人のというアメリカのマイノリティの音楽という特性からの自由である。黒人という特性から出発して、特性から解き放たれる、と私はコルトレーンのジャズを聴きながら思ったのだった」
ぼくはこの文章の「黒人」という言葉をいろんな単語に置き換えてみる。「日本人」とか「在日」とか「被差別部落出身」とか「私」とかに。すると、ありありと「自由」が再び輝き始めた。
そうだ、あのコルトレーンのナンバーを弾くピアニストにどこかのライブ・バーで出会ったなら、この一冊を、読んでみてくれとプレゼントしようかな。すると、ぼくがそうであったかのように目で見る世界の光の色が変わったかのように感じ、彼の弾くピアノが何か変わってしまうのかもしれない。しかし、この本に書かれているのは、それはあくまでも中上健次のジャズなのかもしれないとも思いつつ、こんなコルトレーンを語り、ジャズを定義した文章にぼくはひれ伏してしまう。
「私もそうだが、ジャズ・ヴィレッジの連中は、言ってみれば逃亡奴隷のようなもので、ジャズを創りジャズを支えた黒人の状態に似ている。
コルトレーンは、そんな聴き手のリアリティに支えられて、コード進行から自由になり、音の消えるところまで行く。自由とは、疎外され抑圧され差別されることからの自由であり、ジャズの持つ黒人のというアメリカのマイノリティの音楽という特性からの自由である。黒人という特性から出発して、特性から解き放たれる、と私はコルトレーンのジャズを聴きながら思ったのだった」
ぼくはこの文章の「黒人」という言葉をいろんな単語に置き換えてみる。「日本人」とか「在日」とか「被差別部落出身」とか「私」とかに。すると、ありありと「自由」が再び輝き始めた。


テケタさんの追悼会でご家族がくばられていたメッセージカードがとっても素敵だったのです。その追悼会の日の十日まえぐらいに、テケタさんのことをぼんやりと思い出していると、空からこんな歌がふってきたのです。それにぼくは、僭越で、ずうずうしくも「テケタのRock'n' Roll」と題名を付けて、歌ったのです。そして、もらったこのメッセージカードはハガキの大きさの額に入れて近くに飾っておきます。
♪♪♪
あいつはきままなRock'n' Roller
きままに旅して、きままに歌っている
あー、今夜もごきげんなRock'n' Rollを歌うのさ
あの娘が好きなら、あの娘に好きだといえばいいさ
あいつはいつまでもRock'n' Roller
いつまでも旅して、いつまでも歌っている
あー、今夜もいつものRock'n' Rollを歌うのさ
あの娘が好きなら、あの娘に好きだといえばいいさ
あいつはきままなRock'n' Roller
きままに旅して、きままに歌っていく
あー、だけど、今夜はおいら、ブルーズを歌うぜ
だって、ブルーズだけは忘れない方がいいのさ
すると空の向こうからテケタのRock'n' Roll
くよくよするなよ
なきべそかくなよ
うまくやれるさ
みんな自由さ
おっちょこちょいでも
しょうしょうブスでも
お金なくても
男も女も
じいちゃん、ばーちゃん
とうちゃん、かーちゃん
大人も子どもも
Everybode, Rock'n' Roll
・・・♪♪♪


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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。


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