えいちゃん(さかい きよたか)

えいちゃんのぶろぐ

entry_top_w.png

フライフィッシングの初心者セットを買い、うらたんざわ渓流釣場に行って、フライフィッシングをしてみました。うらたんざわ渓流釣場は、山道の車でしか行けないようなところで、それはそれは辺鄙なところで、自然の景観も美しく、人もがやがやしてなくて、とてもいいところでした。

写真は初めの一匹で、その後、アタリはあるのだけど、釣れません。もともとは釣れなくてもいいや、という気持ちで釣行に出かけたのですが、始めてしまうと、狩猟本能が目覚めます。

釣りをしている時は、魚のことを思っていて、仕事とか会社とか社会とかの人生のつまらないことを考えていなくて、これはストレスフリーだと実感します。

難しいといわれているフライラインをロッドで振って、虫に似せた小さな疑似餌を投げ飛ばすのも、それなりに慣れてきました。鱒がライズしてフライ食いつこうとするシーンを何度も見てしまい、あっ、と小さく声をあげているぼくがおり、ふと向こう岸を見ると、同じくフライフィッシングをしている女子が、入れ食い状態的に、何度も釣りあげて、さもこなれた手つきでランディングネットで魚を取り込み、そして、リリースしています。かっこいいなぁ。

ぼくが釣竿を携えて渓谷や山中のフィールドに出るのもそう遠い未来ではないはず。

うらたんざわ渓流釣場 【公式サイト】
entry_bottom_w.png
entry_top_w.png

シェリダン・アンダーソンさんと田渕義雄さんの共著の『フライフィッシング教書』を読みました。

読み始めると、以前にいつかこの本は読んだことがあるような、デジャブ(既視感)を感じてしまいました。魚釣りを少しだけかじって、昔、魚釣りの本を読んだことがあるとしても、難しそうなフライフィッシングをしようと思ったことはなく、この『フライフィッシング教書』は決して読んだことはないのに、何か不思議さを感じます。

1979年に初版が出され、2021年の今年で34刷となる、ロングセラーの教科書的名著なのです。シェリダン・アンダーソンさん、田渕義雄さん、二人とも悲しいことにすでに故人となっておられます。この本は「PART1 カーティス・クリーク宣言書」、「PART2 日本のカーティス・クリークのために」、「PART3 わがカーティス・クリークのほとりで」の3つのパートに分かれていて、「PART1」をシェリダン・アンダーソンさんが書かれておられ、「PART2」と「PART3」を田渕義雄さんが書かれておられます。「PART1 カーティス・クリーク宣言書」が初心者にも分かるロバート・クラムの漫画のような楽しいイラスト入りの入門編をかねた実践編。「PART2」と「PART3」はとても専門的で、今のぼくには書かれていることがあまりピンとこないのですが、何年か後に読み返せば、なるほどと溜飲を下げることもできるのでしょうか?

さて、「カーティス・クリーク」とは何でしょうか? シェリダン・アンダーソンさんによればこういうことらしい。

「カーティス・クリークは、文字通りには“カーティスの川”ということ。そして、これはこっそりと釣りにいく川という意味。カーティス・クリーク、それは、冷たい流れにマスたちが泳ぐ、喜びに満ちたどこまでにつづく川の広がり……、誰にも教えない秘密の川、心の川」

「カーティス・クリーク宣言書」のおしまいにシェリダン・アンダーソンさんは、この宣言の読者のぼくにこう課しています。

「きみの最期のレッスンとしてぼくはきみに、きみ自身のカーティス・クリークを発見する仕事を課す。それは喜びに満ちた、汚されていない、何処までもつづく川の広がりであり、きみはその川を他の何物よりも大切にするだろう。この人生には、カーティス・クリークはいくらも存在しない。だから、きみがそれを発見したら、秘密にしなさい」

ぼくはカーティス・クリークを探しにいくぞ。







entry_bottom_w.png
entry_top_w.png
テニスプレイヤーの大坂なおみさんはチャンピオンだと思う。大江健三郎さんによれば、「チャンピオン」の語義はよく知られた「勝者」以外に、語源をさかのぼれば、「チャンピオン」の定義は、「ある人のために代わって戦う者。」「大切なことを他の人の代わりにやる役目」というようなことでもあるらしい。心貧しくもぼくは大坂なおみさんを応援しております。
entry_bottom_w.png
entry_top_w.png
こんな夢を見た。ぼくは派遣先の人から月末に派遣終了を言い渡される。派遣先の人は、もっといて欲しいのだけど、新しく来た上司が、なぜだかこれを決定してしまった、わけがわからない、と言う。今日は感謝のしるしに車を用意しました、ご自宅まで車でお帰りください、とも言われる。終業の時間となり会社を出ると、黒い高級そうなハイアーが停まっていて、ぼくはそれに乗り込む。家に向かう車の中で、次の派遣先が決まらなければ、このまま会社を辞めてしまって、リタイアしよう、と考えている。後は好きなこと、やりたいと思っていてできなかったことだけをして人生を過ごそう、と思い浮かべている。車の窓からの夕暮れを見ながら、歌って旅をすることを思い浮かべている。やってみたくて、していなかった渓流釣りのことを思い浮かべていると、深い森の中の川面で魚が跳ねているのを見た気がした。

そこで目が覚めた。今日は月末でこの夢は正夢にならなかったのだけれども、フロイトは夢を欲望だといい、ユングは夢を予見だという。

ゆめゆめうたがふことなかれ
entry_bottom_w.png
entry_top_w.png

すでにDVDで視聴済みでしたが、映画館の大きなスクリーンと大音響で『アメイジング・グレイス/アレサ・フランクリン』を見ました。もう最高です。

1972年のアレサ・フランクリンの客席が200人にも満たないカリフォルニア、ワッツにあるブラック・ゲットーにあるパブティスト教会でのライブ。バックはバーナード・パーティー、チャック・レイニー、コーネル・デュプリーらの腕利きの面々。

映画の初めの方で、足踏み鳴らし、歌いながら、客席に中を歩きながら、登場するサザン・カリフォルニア・コミュニティ・クワイアの姿に鳥肌が立ち、さらにアレサも登場し、一曲目の「ホーリー・ホーリー」を歌いだすと、早くもぼくの目頭は熱くなっていました。

大げさでもなく、精霊が降り注ぎ、神が降りてきているようだ。彼女の神を讃えるバラードを聴いていると、ぼくの眼に自然に涙が流れてくる。「クイーン・オブ・ソウル」、「レディー・ソウル」、そんなふうに呼ばれもする彼女だけど、ブラック・コミュニティーの人たちは親しみを込めて、シンプルに「アレサ」と呼ぶ。そして、こうつづけるのだよ。

「もっと歌ってくれ」

ぼくも唱和する。

「魂の歌をもっと歌ってくれ」

アレサは、スポットライトに照らされて、たくさんの汗をかき、目に涙を浮かべながら、笑みをたたえ、ゴスペルを歌ってくれている。






entry_bottom_w.png
entry_top_w.png
ころんで足をねんざし、歩くのもままならなくなってしまった。ころんで、こんなになるのなんて、自分がよいよいのおじいさんみたいだ。

病院の待合室にすわり、スマホにイヤホンで細野晴臣さんのFM放送「Daisy Holiday」を聞いていると、高橋幸宏さんがゲストでおしゃべりをして、幸弘さんは近ごろ、転んで顔を打ち、四針も縫う大怪我をしたそうだ。細野さんもよく転んだりするそうだ。好々爺のお二人は、年には勝てるわけないよ、とおっしゃり、ラジオを聴きながら、ぼくもうなずいてしまう。

ちなみに、幸弘さんのガンは良くも悪くもなっていないそうで、悪くなっていないってことは、普通ってことで、いいことだよ、と細野さんはさりげなく励ましておられました。細野さん、いい人。

調剤薬局で処方された貼り薬をもらう時、薬剤師の女の人から、どうなされましたか、と聞かれ、ぼくは、ころんでしまって、足をねじりました、と答える。薬剤師さんは、加齢もありますね、おっしゃっておられました。またしても、ぼくはうなずくしかありません。

心は自由になっていって、老いていく自分が少し楽しみに思います。
entry_bottom_w.png
entry_top_w.png

貞末麻哉子監督のドキュメンタリー映画『普通に死ぬ~いのちの自立~』を見ました。

2年前ほど前に友だちのヨガ教室の先生にして舞踏家であられるきららさんの催した上映会でこの『普通に死ぬ~いのちの自立~』の前作である『普通に生きる~自立をめざして~』は見ていて、『普通に死ぬ』は『普通に生きる』でしっかりと撮られていた静岡市富士市にある生活介護事業書「でら~と」の人たちのその後を追ったもの。きららさんのつなげてくれた映画との、そして、人との縁を思ってしまいます。

「でら~と」でいろんな困難なことが起こり、カメラは、自信をなくしかけた「でら~と」の副所長の坂口えみ子さんと旅に出る。訪れるところは兵庫県の伊丹市の「こうのいけスペースしぇあーど」。「しぇあーど」代表の李国本修慈さんの素晴らしい人柄と熱く良心に満ちた思い。そして、坂口さんは李国本さんが師と仰ぐ清水明彦さんの西宮市の青葉園を訪れる。この清水明彦さんが素晴らしい。人が人と繋がり何か大切なことが伝えられていくということをぼくは思っていまいた。

映画にとらまえられた「でら~と」の人たち。生、そして死にも目をそむけないこの虚飾のないこの映画に出てくる人を見ていると、エゴなつまらない自分が恥ずかしくもなります。

映画に時おり、写しだされる富士山がすべてを見守っているようでもありました。

この映画を作り、届けてくれた貞末麻哉子さん、感動をありがとう。

ドキュメンタリー映画「普通に死ぬ~いのちの自立~」の公式HP
entry_bottom_w.png
<< 前のページ 次のページ >>
[125]  [126]  [127]  [128]  [129]  [130]  [131]  [132]  [133]  [134]  [135
plugin_top_w.png
カレンダー
07 2025/08 09
S M T W T F S
1
4 6 9
13 14
18 20
25 27 28 29 30
31
plugin_bottom_w.png
plugin_top_w.png
えいちゃんのお奨め

ライブのお知らせ

ぼくのTwitter

plugin_bottom_w.png
plugin_top_w.png
最新コメント
[05/19 Pg Soft]
[05/04 ペコ]
[12/23 ロンサム・スー]
[07/27 gmail account]
[08/29 えいちゃん]
plugin_bottom_w.png
plugin_top_w.png
プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
plugin_bottom_w.png
plugin_top_w.png
ブログ内検索
plugin_bottom_w.png
plugin_top_w.png
最新トラックバック
plugin_bottom_w.png
Copyright えいちゃん(さかい きよたか) by えいちゃん All Rights Reserved.
Template by テンプレート@忍者ブログ