えいちゃん(さかい きよたか)

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高森顕徹さんの著した『嘆異抄をひらく』を読みました。新聞の下段広告に大きく掲載されていて、いつか読みたいと思っていた本です。「嘆異抄」は親鸞の高弟である唯円が親鸞の没したあと、さまざまな親鸞のいったことの説、間違った異説に嘆き、親鸞のいったことはこんなことであった、と書き記した昔の本です。

昔、吉本隆明の『最後の親鸞』を読み、まったく何が書いておるのかわからなかったぼくですが、この『嘆異抄をひらく』を読み、すこしは解った気になれましたが、それでものみこめない、実感としてわかないすべての生きとし生けるものを救いたもうという「弥陀の本願」の顕現であるらしい「南無阿弥陀仏」の念仏であります。そりゃ、そうだ、ぼくのような人間は自分で自分を救うことなど、あたわず、仏の願いのあらわれでしか救えないのです。

ところで、「嘆異抄」の第三章、原文での「善人なおもって往生を遂ぐ、いわんや悪人をや」にふれるたびに考えてしまうことがあります。アドルフ・ヒットラーも往生を遂ぐのだろうか? やはり悪いことを行ってはなりませぬ。その一つの答えとして、『嘆異抄をひらく』に倣いつつ原文の第一章を引用し、この項を了とします。

「「弥陀の誓願不思議に助けられまいらせて往生をば遂ぐるなり」と信じて「念仏申さん」と思いたつ心のおこるとき、すなわち摂取不捨の利益にあずけしめたまうなり。

 弥陀の本願には老少善悪の人をえらばず、ただ信心を要とすと知るべし。

 そのゆえは、罪悪深重・煩悩熾盛の衆生を助けんがための願にてまします。

 しかれば本願を信ぜんには、他の善も要にあらず、念仏にまさるべき善なきがゆえに、悪をもおそるべからず、弥陀の本願をさまたぐるほどの悪なきがゆえに、と云々。」







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えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
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