えいちゃん(さかい きよたか)

えいちゃんのぶろぐ

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この前、近所を散歩していたら、ぼくの家から20分ほどの所に「ブルー・ノート」という気になる店名の理容室があって、いつかそこで髪を切ってみたいなどと思っていた。今日、やっとそこで髪を切ってもらいました。お店の人とこんな会話がありました。

「初めてのお客さんですね。どこか行きつけのお店とかないんですか?」
「町田のあるところによく行っていたんですが、この前、散歩していたら、この「ブルー・ノート」という店名が気になって入ってみました。もしかしてジャズとかお好きえですか?」
「えー、まさにその通り、ジャズが大好きですよ」
「ほー、セロニアス・モンクの写真とか飾っていますね。1年前ぐらい見たビル・エバンスの映画はよかったなぁ。しかし、あの人もご多分にもれず破滅的な人だなぁ」
「ミュージシャンはそういう人が多いですね。ずいぶんお詳しいようで、もしかして音楽とかお好きですか?」
「ええ、大好きですよ」
「楽器とか弾かれますか?」
「ギターを少しだけ」
「どんなギターを弾くんですか?」
「ぼくはブルースが好きですよ」

そんな会話があって、しばらくすると、古いバイクも飾ってあるノスタルジックな意匠の店内のBGMがピアノ伴奏のジャズから古いブルースに変わっていました。なんと、ロバート・ジョンソンが流れてきた。その古いブルースが耳に流れ、目を閉じて髭を剃ってもらっていたら、今がいつか、ここがどこか分からなくなってきました。まるでここはアトランタかミシシッピのバーバーで、時は1950年代後半から1960年代前半のいつかではないかしら? そんな想像すら実はしていたのです。
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藤原新也さんの写真と文章の本「メメント・モリ」の2018年に出版社を変えての本を手にとり写真を見て文章を読んだ。

初めてこの本を数十年前に読んだ時は、前半のいくぶんショッキングな写真にぼくの目は引き寄せられていたのだった。いつの間にか、ぼくの人生も半分をとうに超えて、この本の全体をいくばくかは分かるように思え、後半の写真や文章にも魅かれている自分がいる。この本の物語は死から生への旅のような気もし、それは非凡から平凡への旅、死が生へと収斂され、異常と思われることもどこにでもある日常へと昇華されるかのようだと感じている。

この本は文章ではなく、写真をまず見つめ、そして、文章を読み、写真をさらに見つめるといいと思う。

若き藤原新也さんのこの世界に対する違和感に過剰な何かすら感じてしまうけれど、それは豊穣と空虚が背中合わせにあるようなものでもあるのかもしれない。

年をとってから感じれることもあるんだ。





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新しい車にいっぱい乗りたくて、伊豆にドライブする旅に行きました。伊豆は半島なので縦の南北に長い。しかも、この半島は元は島、アイランドで南の方から、ひょっころひょうたん島のように、草や木、生きものを乗せて日本列島に流れ着いたのだと思えば、なにか可笑しい。伊豆山神社、一碧湖、白浜海岸、白濱神社こと伊古奈比咩命神社、上原美術館、達磨太子堂のある向陽寺、松崎、恋人岬、筏場のわさび田、伊豆スカイラインと車で巡りました。











白濱神社で御神籤をひいたら大吉でした。

「第一番 御神籤

 朝日かげ
  たゞさす
   庭の
 松が枝に
 千代よぶ
 鶴のこえの
  のどけさ

 天の御助を受け諸々の災去りて喜びあり心を正直に行いを慎み貧者を慈しみ弱きを助け信神怠りなければ益々思うまゝになります色に溺れ酒に狂えば凶なり

 運勢 大吉」

ゆめゆめうたがふことなかれ
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ぼくは人種差別反対と言ってきた。けれども、人種なんてあるのだろうか? 肌の色の白と黒の間には無数のグラディエーションがあって、それは肌の色のことで、人種なんてあるわけないだろうと思う。肌の色の違いだけではないかしら?

昔、ジョン・アップダイクの「ブラジル」という小説を読んだことがある。それは裕福で無垢な白人娘イザベルとスラム育ちの黒人青年トリスタンの恋愛小説で、その中でアップダイクは、すべて白く見えるものも近づいてよく見ればその中に黒い小さな斑点がある、すべて黒く見えるものも近づいてよく見ればその中に白い小さな斑点があるみたいなことを書いている。そして、その白い斑点も、黒い面も、黒い斑点も、白い面も、増えたり減ったりしている。黒だと思っていたものが、いつの間にか白のようになり、白だと思っていたものが、いつの間にか黒のようになる。いろんな層が織り込まれた「ブラジル」のテーマの一つはこのようなことだったと思う。

さて、「ブラジル」から元に戻り、人種なんてあるのだろうか? ぼくは民族差別に反対であるけれど、だからこそ、民族は歴史的な文化から生まれてきたもので、民族ということはあって、お互いに尊重しなくてはいけないと思う。もう一度、自分に問いかける。人種なんてあるのだろうか?

人種なんてない!





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こんな夢を見た。ぼくはどこかのテレビ局にいて、出演し、暗号の解き方みたいなことのプレゼンテーションをしている。面白おかしく、ボードなどを使って、こんなに難しそうな暗号も簡単に解けてしまいますなどといっている。それを終え、別の放送スタジオに行き、そこには、テレビ局の人が用意してくれたバンドのメンバーがいて、ぼくはハンドマイクでロックンロールを歌い始める。一番を歌い終わると、そのスタジオのぼくの歌っているところから5メートルぐらい先の方に二人の外国の人が床にしゃがんで、ぼくたちの演奏する音楽を聞いているのを発見する。よく見ると、ミック・ジャガーとキース・リチャーズではないか。ミックはぼくに親指を立てて、「Good!」といってくれている。

そこで目が覚めた。楽しい夢だったな。ローリングストーンズの夢はたまに見ます。きっと、ぼくはもうじき人生の暗号が嘘みたいに簡単に解けて、ロックンロールを歌い始めるんだ。

ゆめゆめうたがふことなかれ

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ドライブがてら横須賀美術館に行きました。

「第2期所蔵品展 特集:川端実」が開かれておりました。川端実というと、抽象絵画の世界的巨匠といことですが、カンディンスキーからジャクソン・ポロックに至る抽象絵画の魅力がが今一つ、よくわからず、川端実の作品はその抽象性の極北ともいうべきもので、頭の中にはてなマークが浮かびますが、そこが作者の狙いなのかしら? ぼくは、草間彌生の永遠の水玉のつづく絵とかは、魂の劇を感じて好きなのだけど。

今、現代の絵画はどこへ向かおうとしているのかしら? もっとも今、有名な現代の作家はバンクシーで、最近、発表された星条旗が蠟燭の炎で焼け始めている絵はいいなと思う。そのバンクシーの前の先行していた作家としては、フリーダ・カーロの夫のディエゴ・リベラの主導した革命下のメキシコで起こった壁画運動だったのようにも思う。バンクシーの少し前には、ニューヨークの壁に描きなぐり27歳で没したジャン=ミシェル・バスキアがいた。芸術を貴族たちのサロンではなく、人々のところへ、というのは、なかなかいいと思う。

さて、横須賀美術館に話は戻り、川端実以外にもたくさんの絵が展示されていた。中村光哉が友禅染で作り上げた船と海の作品とかよかったです。

ところで、今ごろになって、ぼくはぼくなりの絵の見方を発見した。それは、展覧会で絵の下脇にに小さく題名や作者、作られた年とかが書かれたカードが貼られているでしょう。それを見ないで、まずは絵を見て、その後、カードを見るのです。カードの言葉で解釈される前に、絵そのものを見ると、これは何だろうかから始まり、いろんな感慨が心にやってきて、絵に浸れます。

おっと、また脱線。再び、横須賀美術館に戻り、谷内六郎館では、「谷内六郎〈週刊新潮 表紙絵〉展 新潮社とのお仕事 あれこれ」が催されていて、とても癒されました。谷内六郎の週刊新潮の表紙絵って、子どもの心に想像として映る世界に、シンクロニシティが起こっていて、それが、なんとも淡いやさしさを感じさせ、とても美しくて癒されます。

この美術館から見える海の景色も、とても素敵です。

横須賀美術館
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こんな夢を見た。ぼくは夜中に目が覚める。向こうの部屋で母がピアノを弾いている。そのピアノには脚がなく、琴を弾くかのようにカーペットの床にしゃがみこみ、ショパンかドビュッシーをゆっくりと丁寧に弾いている。どこで覚えたんだろう? ぼくは母に小さい声で、いいね、と声をかけたが、母はぼくの言葉に答えず、黙々と一心不乱にピアノを弾いていて、その音をぼくは聴いている。

そこで目が覚めた。実際の母はピアノを弾く人ではなく、弾けないのです。あたり一面に澄み渡った清い気が漂っておりました。あれは守護天使が母に弾かせたピアノの音だろうか?
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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
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