えいちゃん(さかい きよたか)

えいちゃんのぶろぐ

entry_top_w.png
岩手県の平泉、一関を旅しました。

平泉の中尊寺に参りました。小さな里山にいくつもの寺があって、神社も含めて、それらすべてが中尊寺なのだそう。お寺やお社に何度も手を合わせているぼくがいました。








午後の三時過ぎに一関の宿に着き、チェックインしてから、すぐにまた、一関の街を散策しつつ、この旅のもっとも大切な、どうしても訪れたいと思っていたジャズ喫茶ベイシーに向かったのだけれど、なんと、あの新型コロナウィルスがはやり始めたこの春の三月二十六日から、長らく休んでいることを、お店の前まで来て、やっと知る。


軽くショックを受けて、夕方から居酒屋に入ったり、ラーメン屋でラーメン食べたり、とても美味しかったのだけれども、ベイシーの代わりにはならんのじゃ。


夢は持ち越され、このウィルス騒ぎが止んだらきっとまた来るぞ。それまでは待ってろよ。車でぶっとばして六時間。誰か行きたい人は、声をかけてくだされ。



entry_bottom_w.png
entry_top_w.png

『問いかけるアイヌ・アート』を読了しました。この前、日本民藝館で『アイヌの美しき手仕事』展を見てからアイヌのことがとても気になります。『問いかけるアイヌ・アート』はいろんな人のアイヌの文化にまつわる文集となっていて、著者は池田忍さん、五十嵐聡美さん、貝澤徹さん、小笠原小夜さん、吉原秀喜さん、高橋桂さん、山崎明子さん、中川裕さん。アイヌ文化に携わってきた研究者や作家、アイヌ文化そのものを体現する芸術家、イラストレーターの人たちの真摯な文集でした。そして、カラーのものも含む楽しく美しい口絵もたくさん添えられた楽しい本でした。

さて、21世紀が始まり、20年経ち、20世紀を振り返れば、植民地からのいろんな国の独立の世紀であったようにもぼくには思えて、となれば、21世紀はどんな世紀となってゆくのだろう? 21世紀は少数民族や先住民族の世紀となり、少数民族や先住民族の伝えてきた文化が、つづいていく戦争をもたらす国と国の争い、宗教と宗教の争いを止揚し、光となるのではないかしら?

これは、この本でも紹介されているアイヌの神話です。


これは『問いかけるアイヌ・アート』で文を書いておられる小笠原小夜さんのホームページ。

TAKE ART EAZY! [ TAEZ! ]小笠原小夜

この本で紹介されていた貝澤徹さんも紹介されている二風谷のアイヌの工芸作家のホームページもある。

http://nibutani.jp

そして、中川裕さんが取り上げた漫画『ゴールデンカムイ』のヒロインのアイヌの少女も溌剌として生きている。

https://kamuy-anime.com

ぼくは楽天したい。

この本の中からアイヌ文様刺繡家であるチカップ美恵子さんの言葉を紹介して、この項を了とします。

「美しく気高い祖母の励ましの夢だった。美しく刺繍した着物を広げて、私に説明してくれた。いくら説明しても、のみこめない私を祖母が叱った。祖母の声で目が覚めた。ああ、あのような美しい着物がほしい。天然色の美しい夢を見たのだ」






entry_bottom_w.png
entry_top_w.png

こんな夢を見た。ぼくは夕食を食べに自分の家の一階の台所兼居間に行く。テレビの横に大きくて立派な黒い毛の和牛がいる。静かに寝そべっているだけだけれども、大きな生きものの気配があたりに漂っている。どうして、こんなところにこんな大きな生きものがいるのだろうと訝しく思いつつ、普通に食事をして、二階に上がっていく。再び、一階のに台所兼居間に降りると、牛はまだそこにおり、眠っているようだ。テレビの横では少し邪魔ではないか、とぼくは思うのだが、そのまま牛を見ている。

そこで目が覚めた。牛の夢はいい夢だそうだ。人類の歴史の間、長く苦楽をともにしてきた牛たち。ぼくの好きな十牛図を思い出した。十牛図には部屋の中で寝そべる牛を見ている旅人の絵はないようなのだが、さしずめ十牛図に例えるならば、ぼくはどこにいるのだろう? 「騎牛帰家」と「忘牛存人」の真ん中あたりだろうか?
entry_bottom_w.png
entry_top_w.png
近藤等則さんが亡くなられた。いくつかのぼくの思い出を語り、この偉大なミュージシャンに哀悼と敬意を表します。

初めて近藤さんを見て、その演奏とパフォーマンスを体験したのは、法政大学の学館ホールであった。ヨーロッパから帰ってきて、一人でステージに登場したトランぺッターはピッグノーズの小さなギターアンプをフルテンにして、ピックアップか小さなマイクでひろったトランペットの音を歪ませ、その音をマイクでさらに広い、PAを通して大きなスピーカーから爆音がホール中に音が鳴り響き、もしかして、すべての窓ガラスも振動していたようなのだった。強烈な経験でした。そのコンサートの終わりの方で、人の背丈の何倍もあろうかという巨大な箒のようなもので床をバシバシと叩きながら、歩き廻り、扉から外に出て行った。あれはなんだろうという驚きと快感すらもあった。

同じころ浅川マキの「One」というアルバムを聞いたら、近藤さんがトランペットを吹いていて、強烈にかっこいい。フリージャズ。メンバーは浅川マキ-ボーカル、山下洋輔-ピアノ、川端民雄-ベース、山内テツ-ギター、そして、近藤等則-トランペット。

時は経ち、夜中、テレビを見ていたら、確か「近藤等則 地球を吹く」というような番組が放映されていて、近藤さんはイスラエルかどこかの砂漠の巨大な崖で、エレクトリック・トランペットを見渡す限りの赤い砂の大地に響かせていた。演奏が終わり、風になぶられながら、近藤さんは、こんな歌を鼻歌まじりに口ずさんでいたのだ。

♪♪♪
おれは行って、行ってみたいのさ
世界の果てっていうところに♪♪♪

その短い歌は見果てぬ何かをただただ見ようとしているかのようで、強烈にかっこよかったです。真の自由を音楽で体現したミュージシャン、近藤等則に今夜は献杯!











entry_bottom_w.png
entry_top_w.png

この前NHKのEテレの「日曜美術館」で絵本作家の田島征三さんの特集を放映していて、田島征三さんの生き方っていいな、と思い、最新の絵本『つかまえた』を読んでみました。大きな絵本から飛び出しそうな絵で、ぼくも子どものころ、多分、触れて、どっきとしたような(絵本作家のいうところの)命のグリグリを感じましたよ。「日曜美術館」の中でアトリエでできあがった絵本『つかまえた』を見ながら、これはいい、と言う御年八十歳の田島征三さんがとても素敵でした。








entry_bottom_w.png
entry_top_w.png

黒沢清監督の『スパイの妻』を見ました。

蒼井優さんの演技がすごい。その身のこなし、振る舞い、喋り方、昔の日本、小津安二郎や黒澤明、溝口健二の映画に見られるみたいな、例えば原節子みたく、あるいは三島由紀夫の小説に登場するような、古い戦争期の昭和の日本の女性そのものみたいだ。

映画の物語は歴史の暗部をえぐり、加害の日本を描きながら、サスペンスを通じて、男と女の愛のかけひきの物語となり、ある時の社会や日本と対峙した一組を肯定し、それでよしとメッセージする。黒沢清監督がインタビューで答えていたように、エンターテイメントと芸術の垣根を越えて、映画の力を見せつけられました。

途中で戦争期に非業の死を遂げた山中貞雄の映画が、映画の中で映し出される映画としてほんの少しだけ見ることができる。これはきっと短い人生を生きた映画監督への黒沢清さんからのレスペクトの表明だろう。

ところで、ネトウヨと呼ばれる人たちはこれも反日とけなすのだろうか? まったく鬱陶しいやつらだ。

ベネチア映画祭の栄誉ある銀獅子賞受賞、おめでとうございます。

『スパイの妻<劇場版>』
entry_bottom_w.png
entry_top_w.png

こんな夢を見た。ぼくは機関車の運転手になって山の中の森深いところの線路で列車を走らせている。快調にぼくの機関車は走ってゆき、前の方に走っている機関車を線路をひょいと変えて追い越していく。停車する駅に到着すると山の中なのにホームが海釣りのできる堤防になっていて、魚は入れ食い状態なのだ。ぼくは釣竿と仕掛けを出し、釣りを始めようとするが、釣り糸がもつれていて、なかなか海に釣り糸をたらすことができない。もつれた釣り糸を早くほどかなければと、ぼくは糸をほぐし始める。

そこで目が覚めた。機関車というとポール・デルヴォーの絵を思い出します。小坂忠の名唱「機関車」とか。糸は早くほどけますように。

entry_bottom_w.png
<< 前のページ 次のページ >>
[124]  [125]  [126]  [127]  [128]  [129]  [130]  [131]  [132]  [133]  [134
plugin_top_w.png
カレンダー
03 2025/04 05
S M T W T F S
1 4
9 10
14 16 19
23 24 25 26
27 28 29 30
plugin_bottom_w.png
plugin_top_w.png
えいちゃんのお奨め

ライブのお知らせ

ぼくのTwitter

plugin_bottom_w.png
plugin_top_w.png
最新コメント
[12/23 ロンサム・スー]
[07/27 gmail account]
[08/29 えいちゃん]
[08/29 みさき]
[05/18 えいちゃん]
plugin_bottom_w.png
plugin_top_w.png
プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
plugin_bottom_w.png
plugin_top_w.png
ブログ内検索
plugin_bottom_w.png
plugin_top_w.png
最新トラックバック
plugin_bottom_w.png
Copyright えいちゃん(さかい きよたか) by えいちゃん All Rights Reserved.
Template by テンプレート@忍者ブログ