えいちゃん(さかい きよたか)

えいちゃんのぶろぐ

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昨日、ライブ前にライブバー近くの本屋に入って、いろんな本を見ていると、ぼくの目に「ミュージック・マガジン」の8月号の表紙が飛び込んできて、「特集 ブラック・ライヴズ・マターとアフリカン・アメリカンの歴史」というのに魅かれて、さっそく購入してしまった。近年にはなかった硬派な特集に驚いてしまった。

中村とうよう氏が自死するすこし前ぐらいから「ミュージック・マガジン」はぼくからすると、とてもつまらなくなり、ティーン・エイジャーのころの前身「ニュー・ミュージック・マガジン」から読んでいたのを、中村とうようさんの書いていた「とうようズ、トーク」というコラム蘭がなくなったのをきっかけに、ほとんど手に取らなくなっていた。

ふと今のミュージック・マガジンの奥付をみると編集人が高橋修さんから久保太郎さんに変わっている。どちらの方もどんな人かは存じ上げませんが、編集方針の変更とはこういうことを言うのだろう。

ぼくが十代から二十代のころよく読んでいた読み物雑誌としてこの「ミュージック・マガジン」、「話の特集」があるけれど、「話の特集」はなくなってしまった。かろうじてぼくの読まなくなってしまった「ミュージック・マガジン」だけ残っていた。

「ミュージック・マガジン」の2020年8月号の「特集 ブラック・ライヴズ・マターとアフリカン・アメリカンの歴史」は三段組の56頁にもわたる読み応えのあるものだけれど、面白くて一気読みしてしまった。この特集は、近頃、非業の死を遂げたアフリカン・アメリカン、Tony Mcdade、Breonna Taylor、George Floyd、Atatiana Jefferson、Trayvon Martin、Nina Popの6人の方に捧げられていることも、特集記事に一貫して添えられた下の方の小さなイラストで表明されていると思う。CDや書籍、映画のガイドもある音楽をバックボーンにした充実した内容。

少し脇道にそれて、ムービーの紹介です。「特集 ブラック・ライヴズ・マターとアフリカン・アメリカンの歴史」の中に原田和典さんの「'Strange Fruit'こそ、最も幅広い世代に知られている人種差別のプロテスト・ソングではないか。39年4月、歌手ビリー・ホリデイが初録音。シャウト系、スクリーマー系ではない彼女が、一語一句を堅実に届けるさまは、"静の力"の極致だ。」の素晴らしい文章もあるBillie Holidayの"Strange Fruit"です。


あー、これはもっとも古きころの勇気ある静かな力強い歌。

さて閑話休題、あの「ミュージック・マガジン」が帰ってきたみたいなのです。






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オム・ユナ監督の『マルモイ ことばあつめ』を見ました。日本統治下の朝鮮で朝鮮語が禁じられつつあり、創氏改名という民族の自尊を踏みにじるような政治が暴力的に行われていた時に、朝鮮語辞書を作ろうとした人たちの話でした。

何かこの前に見た『タクシー運転手 約束は海を越えて』にどこか似ていて、深刻な話を喜劇的に、おっちょこちょいの無学な男を主人公にして描いているな思って見ていましたが、監督はその映画の脚本を書いた人で、初めての監督作品なのだそう。一級のエンターテイメントで、歴史を振り返るというような映画で、ラストまでハラハラドキドキでしたが、一つだけ不満があるとするならば、日本人の官憲の描き方が、わかりすぎるほど切って割ったような日本陸軍のいかれた軍国主義者の悪役で、あまりにもステレオタイプだと思ったぐらいです。日本語の発音も変だった。

というものの、歴史の過去とは向き合って、真摯に反省と謝罪をしなくてはいけないとも思います。ふと、現在のことを考えれば、チベットやウイグルのことが思い浮かび、このようなことが終えられない人類と世界に暗澹としてしまいます。

それと、言葉について。言葉は民族にとって血のようなものだとも思うのです。この映画のもう一人の無学ではない方の主人公が朝鮮の地方の言語も採取し、辞書に編み込もうとしたことが素晴らしい。日本に立ち戻れば、日本が何たるかを正しく知るためにも、本格的な沖縄語やアイヌ語の辞書が編まれてしかるべきだと思うのですが、どうでしょう? 津軽弁辞書や博多弁辞書なども作られ、さまざまな地方の言葉も大切にされるべきではなかろうか。おー、これは、あの偉大な柳田國男の民俗学の継承ですな。

この映画『マルモイ ことばあつめ』に立ちのぼる真っ直ぐな民族への愛が、何かまぶしくも感じました。

マルモイ ことばあつめ
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長谷川博一さんの著した「追憶の泰安洋行 ~細野晴臣が76年に残した名盤の深層を探る」が面白くて、一気に読みました。

細野晴臣さんが1976年に出したアルバム「泰安洋行」とそれと前後した「トロピカル・ダンディー」と「はらいそ」を合わせて、「トロピカル三部作」とよく呼ばれているのだけれど、この「追憶の泰安洋行」は、「泰安洋行」を真ん中にすえつつ、「トロピカル三部作」を当時のさまざまな関係者へのインタビューも含めて、ありとあらゆる角度から深く掘り下げたもの。日本のロックの黎明期にロックのリズムや様式から逃れようとして、この「トロピカル三部作」が生まれ、これらはぼくは未だに聴き続けている三枚のアルバムなのです。

この「追憶の泰安洋行」では、鈴木茂さんや久保田麻琴さん、矢野顕子さんらの錚々たる有名ミュージシャンの当時のことを思い出した貴重なインタビューも読めます。

最終章である「最終回 ぼくと君のララバイ」の前の章に「第27回 細野晴臣が明かす名盤の記憶 その2」にある長谷川さんのオンラインでの質問に答えての近ごろの心境を語った細野さんの言葉は深く、ぼくに何かを感じさせ、これからもぼくに、ある意味でたんたんと普通に生きていかなかればと思わせるものでもありました。

とても私的な質問をさせてください。僕は個人的には3・11東日本大震災の前と後では、まるで戦前と戦後のように日本の姿は変わったと感じています。(略)
「(略)3・11の前と後、全く同じです。自分を覚醒させた現象です。今も時々、トラウマにもなった地震警報を再生すると覚醒します。好きだった日本と日本人に疑問が生じた事件でした。そして今は人類が未経験の衰退時期に来てる感じです。そういう社会に影響されつつも、淡々と好きな音楽に没頭できる自由を噛みしめようと思います」

三段組のこの本は読みごたえがあり、すばらしい内容で、アートワークも美しく、貴重な写真も載せられています。そして、「追憶の泰安洋行」は長谷川博一さんの遺した最後の本にもなりました。

Yellow Magicよ、永遠なれ!






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Bob Dylanの新しいアルバム'Rough And Rowdy Ways'を聴きました。Rock'n' Rollをゆりかごにして、BeatlesやBob Dylanらによって半世紀以上前にFolkでも、Countryでもなく、Bluesでもなく、Rhythm and Bluesでもなく、やっぱRock'n' RollでもないRockという音楽が生まれたのだと思う。一人、Bob Dylanは'Rough And Rowdy Ways'で前人未到の境地に達したようなのです。この詞と歌、サウンド、かっこいい! 素晴らしい! 日本版に付いていた歌詞カードと中川五郎さんの訳詞を見つめながら、何度も繰り返して聴きます。






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かかりつけの医師から新型コロナウィルスについて、いろいろと説明を受けました。イタリアで大量に罹患し、イタリアは国民皆保険の国で、ちゃんとしたデータが世界の医学界に出回りはじめているそうです。イタリアは医学の先進国でもあるそう。

この新型コロナウィルスは肺胞ではなく間質がダメージを受け重篤化すること。この新型コロナウィルスで発症するのは、10%ぐらいの確立で、残りの90%は無症状であること。発症するのは次の3パターンが多いそうです。

・80歳以上
・心臓や肺に何らかの疾病のある人もしくはあった人
・糖尿病患者

気を付けましょう。
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赤木雅子さんと相澤冬樹さんの共著の『私は真実が知りたい 夫が遺書で告発「森友」改ざんはなぜ?』を読了した。

ぼくは数社、転職を経験しているのだけれど、ある会社で独占禁止法違反の片棒というか、つかいっぱしりをさせられたのを思い出した。ずいぶん昔のことになってしまったけれど、公正取引委員会からの事情聴取があれば、思い出すことは応じようとも思う。不正がはびこる社会や会社、組織って本当に嫌なものだな。

二年前に近畿財務局の職員が自殺したというニュースを新聞で見た時は、何かただならぬことが国家ぐるみで起きているなと思い、「総理大臣」という歌を作って、今でも歌っている。その自殺した職員の連れ合いの赤木雅子さんが勇気ある行動を起こし、世界を変えようとしている。応援しています!

不謹慎にもこの『私は真実が知りたい』は、赤木雅子さん役をきょんきょん(小泉今日子さん)が主演して映画になるとよいとも思った。プロデューサーの河村光庸さん、どうですか?

楽しい読書とはならないけれど、この『私は真実が知りたい』は読むべき本だ。







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薬師池公園へハス田を見に行った。二週間前と同じく数輪、咲いていた。昨年は一斉に花開くことはなく、ぽつぽつと咲いたのみだったそうだ。人のもたらした環境の変化、いわゆる地球の温暖化は自然をどう変化させて、生きものたちはどうなってしまうのか? 日本でも四季は希薄となり夏と冬だけになりつつあるのだろうかな? 二週前はここにアオサギが来ていたのだが、いなくなっていた。


ここの来るといつも行く公園の隣の普光山福王寺野津田薬師堂にお参りをした。町田市最古の寺院はいつもと変わらず、人もいなく、ひっそりと静まっていた。


御神籤をひくと大吉。

「第九十番 大吉
 一信天に向かって飛ぶ
 秦川舟自ずから帰る
 前途好事を成す
 応に貴人の推を得べし
 
 心を一つにして誠の志ざしあらば天に通じて出世すべし、
 宝を積んだ新しい舟が帰る、徳を積んだ人は前途ゆくさきに吉事が出来、貴人の推とは目上の人の眼鏡におうてすいせんせられ大いに出世するなり」

ゆめゆめうたがふことなかれ


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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
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