えいちゃん(さかい きよたか)

えいちゃんのぶろぐ

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吉祥寺のアップリンクでジョン・コニー監督の『サン・ラーのスペース・イズ・ザ・プレイス』を見た。

この映画は、昔、レンタル・ビデオで見たことがあったな。レンタルビデオ店がつたや以外にも、昔はあって、どこかの変わった個人経営のお店で借りたのだと思う。その時は、わけのわからない映画だと思い、けれど、サン・ラーはぶっ飛んでいてかっこいいな、と思ったものでした。今、改めて、書籍「サン・ラー伝」を監修した湯浅学さんの日本語字幕付きで、少しは分かりやすいけれど、それでも、なんだかよく分からない映画で、けれども、かっこよかったし、サン・ラーの音楽は最高です。

サン・ラーが宇宙からやって来るUFOというかフライングソーサーというか空飛ぶ円盤が、おっぱいの形をしていて、その奇妙さに笑ってしまう。

冒頭のシーンが昔の1940年代のジャズクラブでサン・ラーがピアノを弾いていいると、テーブルの上のコップが割れ、ありたあらゆるものが壊れてしまうといいのは、サン・ラー自身がインタビューで、こんなことがあったと答えていた話でもあります。

この映画は、場面のありとあらゆるところにサン・ラーのアストロノミーの秘密が記号がちりばめられ、隠されているに違いない。それを解き明かすために、ぼくは再びサン・ラーの音楽を聞かねばなるまい。

映画『サン・ラーのスペース・イズ・ザ・プレイス』公式サイト
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佐木隆三の『身分帳』を読んだ。

この前に見た西川美和監督の映画『すばらしき世界』の原案となった、あくまでも事実に基づいた小説であることは、この講談社文庫版の同じ本に所収されている『行路死亡人』で明かされる。「行路死亡人」とは「行き倒れになった人」の意味の法律用語で、この短編『行路死亡人』は、『身分帳』の主人公の死の知らせを作者が受けて、その行き倒れになった人との作者の思い出を綴ったものであった。『身分帳』の中で登場する、刑務所帰りの主人公に何かと世話をする、映画の中では六角精児さんの演じていたスーパーの店長など、このような気さくな人格者、大人物が市井に本当にいるのだろうか、とぼくは思ってしまっていたのだけれど、本当にモデルとなる人物がいたことを知りました。

小説を読みながら、主人公、山川一、映画の中での三上正夫に人に惹きつけられ、『行路死亡人』を読み終わったら、あいつは本当におもしろい、いいところのあるやつだったな、となんだか思い出されるようで、本当に寂しく感じ、ぼくの心に悲しみが染みてしまっていくようであった。

長い小説のその読後感は素晴らしく、佐木隆三の言葉を書き述べる力に圧倒される思いがしました。

西川美和監督×六角精児 特別対談

故・佐木隆三の描いた『身分帳』から辿る、旭川刑務所を出所した元殺人犯の衝突と挫折 『すばらしき世界』原案の復刊に寄せて





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町田の「大黒さん」の寿司はおいしい。最近、休みの日はここで握りずしをつまんで、昼酒を飲んでいたりします。
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こんな夢を見た。ぼくはある女の人と列車に乗って旅をしている。列車は西に向かい、山の中の線路を走っている。クロスシートの向かいに座る彼女に、ぼくは、映画監督の黒澤明さんとよくこの列車で旅を、昔、したよ、と語りかける。彼女は何も答えず、観光用の絵地図を見ていて、今日、泊まるところはここかしら、と訊いてくる。ぼくは、絵地図を見て、こんなところだったかな、と答えている。列車が大きなカーブを曲がり下り始めると、山梨の盆地が目の前に大きく広がっているのが見えてくる。その広大さが心地よい。とある駅で降りて、沼地を船で進み、船を降りるとすぐに宿に着き、記帳する。大きな門構えの立派な旅館だ。やはり。あの地図の旅館であった。ぼくたち二人は、十人ほどの団体客に一員だったらしく、ロビーでそのお客さんたちとソファーに座っていると、仲居さんが出てきて、お茶菓子の時間ですよ、海を眺めてください、とぼくたちに桃色のお饅頭と抹茶を飲むための大きな丸い湯呑みを渡してくれて、外の庭を案内してくれる。そこは、岩場のプライベートビーチになっている美しい海なのだ。海を眺めていると、ぼくは泳ぎたくなり、裸になり、海の水に飛び込み、泳ぎ始める。ぼくは腕をかき、足を蹴り、ぐんぐん、水の中を進む。すると、浅瀬になり、いつのまにか砂浜を服を着て歩いている。砂浜には掘っ立て小屋の食べ物屋やら居酒屋やらが軒を並べ、賑わっている。その景色は、昔のテレビとか映画で見た、戦前のどこかを思わせる。イカ焼きがおいしそうで、ビールを飲みながら食べたい、とぼくは思っている。

そこで目が覚めた。起きたら、今日が雛祭り、桃の節句であることに気づきました。三月三日は旧暦でいうと、桃の花が花盛りで、黒澤明監督のオムニバス映画『夢』の中のエピソードである話を思い出したのです。小さな子どもが桃の節句の日の切られた桃ノ木の精霊、もしくは神さまたちの、神楽を見るという話で、美しい話でありました。僕のこの夢も桃の神々の贈り物ではあるまいか。

ゆめゆめうたがふことなかれ

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いつか、サーカスを見てみたい、と思っていたのですが、アンパンマンこどもミュージアムの隣にテントを張ってる木下大サーカスを見に行きました。10時10分からのショーに8時半から並んで、なんとリングサイドの一番前の席が取れました。

赤いテントの中は夢の中の別世界でした。驚きのあまり、拍手をするのも忘れて、口をあんぐりとあけて、見とれているぼくがおりました。

木下大サーカス
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水木しげるの漫画『漫画で読む戦争と日本―敗走記―』につづき、『漫画で読む戦争と日本―壮絶!特攻―』を読む。『敗走記』にくらべ、『壮絶!特攻』は反戦色が薄まったようにも感じたけれど、この本の中の一編「鬼軍曹―それは何だったのか―」に水木しげるの、ユーモアまじりの戦争についてのこんな感想がある。

「鬼軍曹は強がりに生き
 影山伍長は要領よく生き…
 水木上等兵は反対しながら生きた。
 そして結果は鬼軍曹はすべてを失い
 (まことに気の毒なことだ)…
 影山伍長は何も失わず
 水木上等兵は五体の一つを失った。
 〝戦争〟とはある見方からすると〝台風〟のようなものだった。
 ばか正直に立ち向かうでもなく身をかがめて台風の去るのを待ったような
 影山伍長が勝利者だったのかもしれない
 いずれにしても…
 なんだか〝国家〟にいじめられているみたいだった。
 いわゆる〝忠義〟だの〝国賊〟という言葉で国民はがんじがらめにされて
 一部の「勇ましい人々」によって他国民の幸福までふみにじるはめになったわけだが
 願わくは〝国家〟はむやみに過酷な義務を課すことなく
 老漫画家から税金をむしりとるようなことをしないやさしい国家であってほしい
 そうなれば外敵がきても国を護ろうという気が起きる」

こんな漫画を読むと、昔、NHKで放送していた『戦争証言アーカイブス 兵士たちの戦争』を思い出してしまう。この番組の中で、たくさんの生き残った兵士たちは、怒りが抑えられなく、声を震わせて証言していた。水木しげるも戦争のころを思い出すと、怒りの感情がむしょうにこみあげてきて、おさえきれなくなる、と言っていた。そして、今、水木さんのようなたくさんの戦争を知っている人たちが鬼籍に入られて、政治家、文化人、起業家、一般人、多くの、戦争はいいことだ、みたいにいう人たちが日本に現れてしまっている。嘆かわしく、危機を感じます。水木しげるの戦争の漫画やNHKの『戦争証言アーカイブス 兵士たちの戦争』は後世に伝えていくべきもっとも大切な日本人の経験だと思う。

番組|NHK 戦争証言アーカイブス





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梅の花盛り、谷保天満宮へお参りをしに行きました。「谷保天満宮」と書いて「やぼてんまんぐう」と読みます。湯島天神、亀戸天神とならぶ関東三天神の一社であります。


天満宮ですから、菅原道真を祀っており、梅の木があり牛の像がありますな。谷保天満宮には二体の牛の像があり、とくに神社の鳥居の隣にあった座牛像が、ぼくは、なぜか惹かれました。この座りこんだ牛は、関敏の作で菅公葬送のとき、悲しみ動かなくなった牛車の牛を現すのだそう。この像を見て、ぼくの感じた清らかな悲しみは、スマホのカメラでは写し取れませんでした。


そして、梅の花がきれい。梅林に美しい鶏も歩いている。風情があります。



御神籤をひくと「大吉」でした。

「谷保天満宮

 第四番 おみくじ
 
 吹く風に
 高峰の雲も
 はれ行きて
 涼しく
   照らす
 十五夜の月

 運勢 大吉」

ゆめゆめうたがふことなかれ
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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
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