えいちゃん(さかい きよたか)
えいちゃんのぶろぐ
横浜美術館に『第8回横浜トリエンナーレ「野草:いま、ここで生きてる」』を見に行く。
3年に1回の現代美術の祭典。ふと始まったばかりの20年前ぐらいに見た『横浜トリエンナーレ』を思いだし、そのころはエレクトロニクスを使った体験型の美術作品も多くを占め、好評であったが、時は流れた。今、東京都の何十億円もかけたプロジェクションマッピングはその金銭面から批判されているけれど、美的にも芸術としてもあまりに陳腐だ。
さて、『横浜トリエンナーレ』の今年のテーマ「野草:いま、ここで生きてる」は、中国の詩人、魯迅の詩からとられている。魯迅は社会に常にコミットしつづけ、安住の地すらついには求めなかったという。あまり期待せずに見に行ったのだが、歴史と地域、国家、宗教などのおらゆるものを草花の種のように越境する現代の芸術家の問題意識が今というすさんだ時代に一矢報い、ぼくの心と魂に刺さるかのようでもあるのだ。
ガザで毎日、子どもや赤ちゃんが殺されていく今という時代。なんという憂鬱なのだろう。陳腐なプロジェクションマッピングではなく、むしろ、ピカソのゲルニカのように、世界の痛苦と共感し、愛すらも示す、何人もの無名の芸術家こそ必要だ。ぼくはそのような芸術の力を信ずる。『第8回横浜トリエンナーレ「野草:いま、ここで生きてる」』は6月9日の日曜日まで開会中。
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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
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