えいちゃん(さかい きよたか)

えいちゃんのぶろぐ

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日曜日の午後、到着したのは午後2時すぎ、屋台でソーセージとコロッケもたいなものを買い、階段のところに座り、ビールをお腹に流し込む。よっぱらいはじめて、一緒にきた人が、太鼓のポリリズムとともに合唱する歌を聴きながら、サンバって、リズムは踊れて楽しいけど、メロディーは哀愁系だなどという。その通り、ブラジルの名曲、名歌のほとんどが失恋の歌だと思い、ブラジル人ってのは恋に破れてメソメソするのが好きなんだよと答えた。きみは、しかし、いい耳をしているねぇ。それはブラジルの文化から生まれた、胸を引き裂くような素敵すぎるることば"saudade"。この"saudade"についてはまた別の機会にと思うが、多分、"saudade"を語るならば、ブラジルの心について語るようになり、それは普通に訳される郷愁というより、得られなかったもの、帰れることのない何かへの愛のこと。しかも、必ず涙が伴うということだそう。

今日は「ブラジルフェスティバル」。たくさんの日本で働くブラジル人の舞台挨拶みたいなことが続いている。全編ポルトガル語。なんと言っているのか分からんが、なんか楽しそうでよろしいなぁ。周りの人の半分以上はブラジル人みたいなのだ。

午後の4時きっかりに、ジョルジ・ベンが登場。すごい。フルメンバーでフリーで代々木の小さいステージにいる。今日は入場料もないフリーのコンサートでもあるけれど、ブラジルに戻れば、ポール・マッカートニーやスティービー・ワンダーのように知らぬ人がいないようなミュージシャンなのだ。しかも手抜きなしの管楽器3本、キーボード、パーカッション、ドラム、ベースを連れてきている。あぁ、ジョルジが前奏でギターを弾きだすと、リズムがうねる、うねる。若いミュージシャンのように溌剌として、たくさんのヒット曲を次々に完璧に演奏し、歌い、オーディエンスがポルトガル語で合唱する。ここはどこだ? そして、ジョルジのはじめてのヒット曲「マシュ・ケ・ナーダ」を演奏していたころ、合唱になり、空がピカピカ光っている。大雨が降りだした。大粒の雨は思いっきりのシャワーのよう。気持ちいい。その時、すべてが水と音に洗われ、過去も未来もなく、幸せな今しかなかったよ。
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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
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