えいちゃん(さかい きよたか)
えいちゃんのぶろぐ
2014年4月10日(木)に台場のゼップ・ダイバー・シティーへボブ・ディランのライブを見に行った。その雑駁な感想です。
ゼップ・ダイバー・シティーは小さな学校の体育館ほどの規模のライブ会場で、立ち見だったけどそのフロア席の真ん中よりも少し前の方でボブ・ディランを見た。至近距離という感じ。おしも押されぬ世界の大スターをとても信じられないほど近くで見た。暗めの照明はマフィアの秘密のアジトで、歌ってはいけない歌を歌い、聞いてはいけない歌を聞いているというコンセプトらしいのだけど、なんとも落ち着いていて、しかも、怪しい空気すらも感じてしまう。ボブという人は、その無愛想には想像できないような、人を驚かせたい、びっくりさせたい、という奇想にも満ちた人だとも思う。それは、ここから自由に向かってどこかへ行く、その飛翔のための装置ですらある。あの隠喩に満ちた独特の詞と楽曲はそういうことだ、と思う。
バンドは手堅く、けれど、ロス・ロボスのギタリスト、デヴィッド・イダルゴは来ていなかった。最近のアルバムのボーダーな感じはこの人の参加が効を得ていると思うのだが、このツアーメンバーの中で一番若いといっても40代のチャーリー・セクストンのリード・ギターが絶妙の渋さのオブリガードは素晴らしい。彼はスターとしての空気を持っているね。
ボブはギターを弾かず、歌を歌いピアノを弾き、ハーモニカを吹いた。ハーモニカは胴に入りまくっていて、やっぱりうまいな。ピアノは下手だという人もいるけれど、これだけス心地よくスイングしロールするピアノを下手とは言えまい。あえて間違っているかもしれない喩えで言ってしまうとセロニアス・モンクのピアノを下手と言いますか?
最近のアルバムからの曲中心の選曲にとまどった往年のファンもいるかもしれないけれど、ぼくはいつだって今に発される音を聴きたいし、昔を懐かしみコンサート会場に足を向けるのじゃない。最近のアルバムの忠実から、今のディランを聴きたかった。ボブはそれを聴かせてくれた。そして古い曲では、アンコールでの「風に吹かれて」はメロディーすらも変えられ、まったく新しいアレンジもされていて、フィドルの音に流され、どこの国にも属さない国境線を放浪するかのようだ。その放浪は素晴らしい。その放浪はRock'n' Rollということではないかしら。
今回のコンサートでは歌われなかたったのだけど、最新アルバムの中でボブは先に逝ってしまった朋輩、ジョン・レノンについて歌っている。ジョンと同じくボブはジョーカーだな、とコンサート会場を後にし友だちとだべりながら思ったのだった。
set list
1. Things Have Changed
2. She Belongs To Me
3. Beyond Here Lies Nothin'
4. What Good Am I?
5. Waiting For You
6. Duquesne Whistle
7. Pay In Blood
8. Tangled Up In Blue
9. Love Sick
(Intermission)
10. High Water (For Charley Patton)
11. Simple Twist Of Fate
12. Early Roman Kings
13. Forgetful Heart
14. Spirit On The Water
15. Scarlet Town
16. Soon After Midnight
17. Long And Wasted Years
(encore)
18. All Along The Watchtower
19. Blowin' In The Wind
さて、こんな駄文よりも菅野ヘッケルさんのコンサート・レポートが素晴らしい。紹介します。
http://www.sonymusic.co.jp/artist/BobDylan/info/438835
ゼップ・ダイバー・シティーは小さな学校の体育館ほどの規模のライブ会場で、立ち見だったけどそのフロア席の真ん中よりも少し前の方でボブ・ディランを見た。至近距離という感じ。おしも押されぬ世界の大スターをとても信じられないほど近くで見た。暗めの照明はマフィアの秘密のアジトで、歌ってはいけない歌を歌い、聞いてはいけない歌を聞いているというコンセプトらしいのだけど、なんとも落ち着いていて、しかも、怪しい空気すらも感じてしまう。ボブという人は、その無愛想には想像できないような、人を驚かせたい、びっくりさせたい、という奇想にも満ちた人だとも思う。それは、ここから自由に向かってどこかへ行く、その飛翔のための装置ですらある。あの隠喩に満ちた独特の詞と楽曲はそういうことだ、と思う。
バンドは手堅く、けれど、ロス・ロボスのギタリスト、デヴィッド・イダルゴは来ていなかった。最近のアルバムのボーダーな感じはこの人の参加が効を得ていると思うのだが、このツアーメンバーの中で一番若いといっても40代のチャーリー・セクストンのリード・ギターが絶妙の渋さのオブリガードは素晴らしい。彼はスターとしての空気を持っているね。
ボブはギターを弾かず、歌を歌いピアノを弾き、ハーモニカを吹いた。ハーモニカは胴に入りまくっていて、やっぱりうまいな。ピアノは下手だという人もいるけれど、これだけス心地よくスイングしロールするピアノを下手とは言えまい。あえて間違っているかもしれない喩えで言ってしまうとセロニアス・モンクのピアノを下手と言いますか?
最近のアルバムからの曲中心の選曲にとまどった往年のファンもいるかもしれないけれど、ぼくはいつだって今に発される音を聴きたいし、昔を懐かしみコンサート会場に足を向けるのじゃない。最近のアルバムの忠実から、今のディランを聴きたかった。ボブはそれを聴かせてくれた。そして古い曲では、アンコールでの「風に吹かれて」はメロディーすらも変えられ、まったく新しいアレンジもされていて、フィドルの音に流され、どこの国にも属さない国境線を放浪するかのようだ。その放浪は素晴らしい。その放浪はRock'n' Rollということではないかしら。
今回のコンサートでは歌われなかたったのだけど、最新アルバムの中でボブは先に逝ってしまった朋輩、ジョン・レノンについて歌っている。ジョンと同じくボブはジョーカーだな、とコンサート会場を後にし友だちとだべりながら思ったのだった。
set list
1. Things Have Changed
2. She Belongs To Me
3. Beyond Here Lies Nothin'
4. What Good Am I?
5. Waiting For You
6. Duquesne Whistle
7. Pay In Blood
8. Tangled Up In Blue
9. Love Sick
(Intermission)
10. High Water (For Charley Patton)
11. Simple Twist Of Fate
12. Early Roman Kings
13. Forgetful Heart
14. Spirit On The Water
15. Scarlet Town
16. Soon After Midnight
17. Long And Wasted Years
(encore)
18. All Along The Watchtower
19. Blowin' In The Wind
さて、こんな駄文よりも菅野ヘッケルさんのコンサート・レポートが素晴らしい。紹介します。
http://www.sonymusic.co.jp/artist/BobDylan/info/438835
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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
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