えいちゃん(さかい きよたか)
えいちゃんのぶろぐ
今のアメリカって南北戦争の時のようだな、とふと思う。南北戦争というのは、奴隷解放を掲げたアメリカ合衆国の北軍が南軍と戦い勝利したのだけれども、その底流には産業の構造の変化、生産様式の変化があって、北と南の間のその亀裂による戦争でもあって、北部は南部の奴隷とされていた黒人の労働力を欲していた、というのは世界史の教科書にも確か載っていた。その上の流れと底流での構造的な変化のあり様が今も昔も変わらない。
日本では、明治維新の後、アメリカの南北戦争をなぞるかのように戊辰戦争から西南戦争が同じように起こり、今、アメリカの白人の特権に異議が唱えられているように、薩摩と長州以外の武士の特権が日本では無くされていった。
21世紀のアメリカでは、国境線にトランプ氏によって壁が築かれてきたのだけれども、国の境を越えてきた彼らは、いっしょに働き、この国を支えている親しい隣人だと思う人もたくさんいるのではなかろうか?
次期大統領とされるバイデン氏は環境問題の対応を重視する新しい産業を興すべく、グリーン・ニューディール政策を主張し、個人の税負担を軽減し、企業への課税を増す考えだそうだ。バイデン氏の次期大統領のニュースを受け、企業増税の政策にも関わらず、アメリカの株式市場の株価は上昇していった。
いまだに原発を稼働すると言っている既得権者がいて、まずは自助だ、共助だ、という政府ではあるのだけれど、あとを追って、日本にも変化の時がやってくるような気もします。
日本では、明治維新の後、アメリカの南北戦争をなぞるかのように戊辰戦争から西南戦争が同じように起こり、今、アメリカの白人の特権に異議が唱えられているように、薩摩と長州以外の武士の特権が日本では無くされていった。
21世紀のアメリカでは、国境線にトランプ氏によって壁が築かれてきたのだけれども、国の境を越えてきた彼らは、いっしょに働き、この国を支えている親しい隣人だと思う人もたくさんいるのではなかろうか?
次期大統領とされるバイデン氏は環境問題の対応を重視する新しい産業を興すべく、グリーン・ニューディール政策を主張し、個人の税負担を軽減し、企業への課税を増す考えだそうだ。バイデン氏の次期大統領のニュースを受け、企業増税の政策にも関わらず、アメリカの株式市場の株価は上昇していった。
いまだに原発を稼働すると言っている既得権者がいて、まずは自助だ、共助だ、という政府ではあるのだけれど、あとを追って、日本にも変化の時がやってくるような気もします。
今日は関東大震災の日であるとともに、当時、植民地であった朝鮮半島から日本に来ていた人たちが、理由もなく殺された日でもあります。小池百合子東京都知事になり、毎年、出されていた都知事から追悼文が止んで、今年も出されないのはどういうことなのか? 小池百合子東京都知事だけのことじゃないぞ。こうして負の歴史が伝わらず、風化していくことが恐ろしい。負の歴史こそ伝え、明日の糧にすることが、日本の未来、世界の未来を開くことではないのか。朝鮮人虐殺を目の当たりにした折口信夫の詩「砂けぶり」を引いて、今年もぼくは追悼したいと思います。
砂けぶり 一
夜になつた―。
また 蝋燭と流言の夜だ。
まつくらな町を 金棒ひいて
夜警に出るとしよう
かはゆい子どもが―
大道で ぴちやぴちやしばいて居た。
あの音―。
不逞帰順民の死骸の―。
おん身らは 誰をころしたと思ふ。
陛下のみ名において―。
おそろしい呪文だ。
陛下万歳 ばあんざあい
砂けぶり 二
焼け原に 芽を出した
ごふつくばりの力芝め
だが きさまが憎めない
たつた 一かたまりの 青々した草だもの
両国の上で、水の色を見よう。
せめてものやすらひに―。
身にしむ水の色だ。
死骸よ。この間、浮き出さずに居れ
水死の女の印象
黒くちゞかんだ藤の葉
よごれ朽つて静かな髪の毛
―あゝ そこにも こゝにも
横浜からあるいて来ました。
疲れきつたからだです―。
そんなに おどろかさないでください。
朝鮮人になつちまひたい気がします
深川だ。
あゝ まつさをな空だ―。
野菜でも作らう。
この青天井のするどさ。
夜になつた―。
また 蝋燭と流言の夜だ。
まつくらな町で金棒ひいて
夜警に出掛けようか
井戸のなかへ
毒を入れてまはると言ふ人々―。
われわれを叱つて下さる
神々のつかはしめだらう
かはゆい子どもが―
大道で しばつて居たつけ―。
あの音―。
帰順民のむくろの―。
命をもつて目賭した
一瞬の芸術
苦痛に陶酔した
涅槃の大恐怖
おん身らは誰をころしたと思ふ。
かの尊い御名において―。
おそろしい呪文だ。
万歳 ばんざあい
我らの死は、
涅槃を無視する―。
擾乱の歓喜と
飽満する痛苦と
砂けぶり 一
夜になつた―。
また 蝋燭と流言の夜だ。
まつくらな町を 金棒ひいて
夜警に出るとしよう
かはゆい子どもが―
大道で ぴちやぴちやしばいて居た。
あの音―。
不逞帰順民の死骸の―。
おん身らは 誰をころしたと思ふ。
陛下のみ名において―。
おそろしい呪文だ。
陛下万歳 ばあんざあい
砂けぶり 二
焼け原に 芽を出した
ごふつくばりの力芝め
だが きさまが憎めない
たつた 一かたまりの 青々した草だもの
両国の上で、水の色を見よう。
せめてものやすらひに―。
身にしむ水の色だ。
死骸よ。この間、浮き出さずに居れ
水死の女の印象
黒くちゞかんだ藤の葉
よごれ朽つて静かな髪の毛
―あゝ そこにも こゝにも
横浜からあるいて来ました。
疲れきつたからだです―。
そんなに おどろかさないでください。
朝鮮人になつちまひたい気がします
深川だ。
あゝ まつさをな空だ―。
野菜でも作らう。
この青天井のするどさ。
夜になつた―。
また 蝋燭と流言の夜だ。
まつくらな町で金棒ひいて
夜警に出掛けようか
井戸のなかへ
毒を入れてまはると言ふ人々―。
われわれを叱つて下さる
神々のつかはしめだらう
かはゆい子どもが―
大道で しばつて居たつけ―。
あの音―。
帰順民のむくろの―。
命をもつて目賭した
一瞬の芸術
苦痛に陶酔した
涅槃の大恐怖
おん身らは誰をころしたと思ふ。
かの尊い御名において―。
おそろしい呪文だ。
万歳 ばんざあい
我らの死は、
涅槃を無視する―。
擾乱の歓喜と
飽満する痛苦と
この8年間近くで、政治の権力に近い人たちならば、何をしても、法を越えて許され、優遇される、そんな日本になってしまったように思う。押し返し、しっかり、立て直さないといけない。終わって始まる。
ぼくは人種差別反対と言ってきた。けれども、人種なんてあるのだろうか? 肌の色の白と黒の間には無数のグラディエーションがあって、それは肌の色のことで、人種なんてあるわけないだろうと思う。肌の色の違いだけではないかしら?
昔、ジョン・アップダイクの「ブラジル」という小説を読んだことがある。それは裕福で無垢な白人娘イザベルとスラム育ちの黒人青年トリスタンの恋愛小説で、その中でアップダイクは、すべて白く見えるものも近づいてよく見ればその中に黒い小さな斑点がある、すべて黒く見えるものも近づいてよく見ればその中に白い小さな斑点があるみたいなことを書いている。そして、その白い斑点も、黒い面も、黒い斑点も、白い面も、増えたり減ったりしている。黒だと思っていたものが、いつの間にか白のようになり、白だと思っていたものが、いつの間にか黒のようになる。いろんな層が織り込まれた「ブラジル」のテーマの一つはこのようなことだったと思う。
さて、「ブラジル」から元に戻り、人種なんてあるのだろうか? ぼくは民族差別に反対であるけれど、だからこそ、民族は歴史的な文化から生まれてきたもので、民族ということはあって、お互いに尊重しなくてはいけないと思う。もう一度、自分に問いかける。人種なんてあるのだろうか?
人種なんてない!
昔、ジョン・アップダイクの「ブラジル」という小説を読んだことがある。それは裕福で無垢な白人娘イザベルとスラム育ちの黒人青年トリスタンの恋愛小説で、その中でアップダイクは、すべて白く見えるものも近づいてよく見ればその中に黒い小さな斑点がある、すべて黒く見えるものも近づいてよく見ればその中に白い小さな斑点があるみたいなことを書いている。そして、その白い斑点も、黒い面も、黒い斑点も、白い面も、増えたり減ったりしている。黒だと思っていたものが、いつの間にか白のようになり、白だと思っていたものが、いつの間にか黒のようになる。いろんな層が織り込まれた「ブラジル」のテーマの一つはこのようなことだったと思う。
さて、「ブラジル」から元に戻り、人種なんてあるのだろうか? ぼくは民族差別に反対であるけれど、だからこそ、民族は歴史的な文化から生まれてきたもので、民族ということはあって、お互いに尊重しなくてはいけないと思う。もう一度、自分に問いかける。人種なんてあるのだろうか?
人種なんてない!
このところ、George Floydさんの警官をによる殺害に端を発した全米での抗議のデモをCNNやtwitterで追いかけるかのように見ています。デモで声をあげる人たちを見ていると、Robert Flankの写真集「アメリカ人(The Americans)」や一年ほど前に長野の清里フォトアートミュージアムで見た展覧会を何やら思い出してしまう。
この既視感はどうしてなんだろう? Robertはきっと今ごろ、天国から降りてきて、瞬きもせずに写真を撮りつづけているのではないかしら? スイス人の写真家で生涯、アメリカに移り住んだRobert Flankがどうして、あんなにもアメリカが好きで写真を撮りつづけたのか、わかる気もして、それは、そうだ、ニュースで見る抗議の声をあげるどの顔もまぎれもない人生の主人公の顔をしているではないか。
あー、アメリカ、広大な大地にへばりつく移民の国、アメリカ、そのアメリカ人たちよ、この400年もの間つづいた悪魔の不正義をどうか乗り越えてくれ、とぼくは祈っていて、それを信じているものでもあるのです。
この既視感はどうしてなんだろう? Robertはきっと今ごろ、天国から降りてきて、瞬きもせずに写真を撮りつづけているのではないかしら? スイス人の写真家で生涯、アメリカに移り住んだRobert Flankがどうして、あんなにもアメリカが好きで写真を撮りつづけたのか、わかる気もして、それは、そうだ、ニュースで見る抗議の声をあげるどの顔もまぎれもない人生の主人公の顔をしているではないか。
あー、アメリカ、広大な大地にへばりつく移民の国、アメリカ、そのアメリカ人たちよ、この400年もの間つづいた悪魔の不正義をどうか乗り越えてくれ、とぼくは祈っていて、それを信じているものでもあるのです。
ミネアポリスの警察官に黒人のジョージ・フロイドさんが無抵抗のまま膝で首を絞められ殺されたことにショックを受けています。ジョージの最期の言葉"I can't breathe"を掲げて、全米でデモが広がっています。ある人種とかある民族ならば、ナチスに殺されたユダヤ人のように、無抵抗に殺されてもいいのだろうか? 「暴力反対」の言葉すら空語のように思えてしまう。抗議する彼らへの共感と敬意ともに、ジョージ・フロイドさんを悼み、昔、読んだ精神科医でありアルジェリア独立運動の闘志でもあったフランツ・ファノンの「黒人の生体験」の中の言葉を引用させてください。
「しかし私は自分の全存在を賭してこの切断を拒否する。私は自分の心が世界と同じくらい広大なのを感ずる。真実、私の心は最も深い河と同じくらい深いのだ。私の胸は無限に広がる力をもっている。私はこの世へのささげ物だ。だのにその私に不具者の謙譲さを勧めるのか。きのう私は世界に目を開いたとき、空が顛倒するのを見た。私は身を起こそうとした。だが内臓を摘出された沈黙が翼もなえて私の方に逆流してきた。無責任に、〈虚無〉と〈無限〉に馬乗りになって、私はさめざめと泣き出した」
ジョージ・フロイドさんは、ブラック・コミュニティの中で若くして死んでいく人たちのことに心を痛めて、銃規制の運動をするようないい人だったそうです。
「しかし私は自分の全存在を賭してこの切断を拒否する。私は自分の心が世界と同じくらい広大なのを感ずる。真実、私の心は最も深い河と同じくらい深いのだ。私の胸は無限に広がる力をもっている。私はこの世へのささげ物だ。だのにその私に不具者の謙譲さを勧めるのか。きのう私は世界に目を開いたとき、空が顛倒するのを見た。私は身を起こそうとした。だが内臓を摘出された沈黙が翼もなえて私の方に逆流してきた。無責任に、〈虚無〉と〈無限〉に馬乗りになって、私はさめざめと泣き出した」
ジョージ・フロイドさんは、ブラック・コミュニティの中で若くして死んでいく人たちのことに心を痛めて、銃規制の運動をするようないい人だったそうです。
How the killing of George Floyd has upended America
首相官邸のための忖度で報道機関としては、まったく信用のならないものとなったNHKだけれど、昨日、なんとなく、昔の3チャンネル、教育放送、今のEテレで「バリバラ桜を見る会~バリアフリーと多様性の宴~ 第2部」を見ました。笑いながら、感動している自分がいた。これは、民放も含めて沈滞するテレビ・コンテンツの中で、ひさびさの超ヒット作ではなかろうか。大笑いしつつも、今の日本に真摯に問いを発していて、面白くて、素晴らして、しかも感動した。
それから、小田急相模原のエルトピートで何度かお見かけしたTASKEさんも、とても元気そうでした。
次回は5月7日(木)夜8時からだそうです。見なくっちゃ。
NHK バリバラ
それから、小田急相模原のエルトピートで何度かお見かけしたTASKEさんも、とても元気そうでした。
次回は5月7日(木)夜8時からだそうです。見なくっちゃ。
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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
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