えいちゃん(さかい きよたか)
えいちゃんのぶろぐ

『年報・死刑廃止2022 加藤智大さんの死刑執行』を読む。
この『年報・死刑廃止2022』を読むと、死刑制度がいかに問題が多くあり、しかも、日本の刑事事件で度々の免罪事件が発生もしていて、さらには再審請求中の死刑執行も繰り返し行われ、この前、読んだ『死刑について』で平野啓一郎さんが書かれているこのようなことも十分、理解できるような気がした。欧米の文学には加害者側の視点ばかりで、むしろ、それへのアンチテーゼとして被害者側に共感しながら『決壊』という小説を書いた平野さんの文の引用。
「ところが、この小説を書き終わってみると、自分でも意外な心境の変化がありました。これはまったく意図していなかったのですが、とうとう、心の底から死刑制度に対して嫌気がさしていました。」
ぼく自身は、人を殺したいと思ったことはなく、だれにであれ、自分の命を奪われたくはなく、当たり前に、それは国家であってもだ。と同時に「殺した人を殺す」という倫理のパラドックスについても考え込んでしまう。けれど、「殺すな」は絶対の至上命令であるはずだ。
去年、死刑が執行された加藤智大さんが「死刑囚表現展」に応募した最期のイラストが、手縄を縛られた執行場に連行される女子の絵に「ありがとう」の言葉が添えられていて、胸がふたがる思いです。

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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。


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