えいちゃん(さかい きよたか)
えいちゃんのぶろぐ
講談社学術文庫版、夏目漱石の「私の個人主義」を読了した。「私の個人主義」以外に4つの講演も所収されていた。どれも漱石の早すぎる晩年に行われた講演で、確か、この「私の個人主義」は高校の教科書の載っていなかったかしら。そういえば、高校の教科書には大江健三郎の「ヒロシマ・ノート」が載っていたけれど、ある国語の教師は大江健三郎を好きではないと言っていたな。教科書には三島由紀夫の「不道徳教育講座」は載っていなかったな。ぼくは三島由紀夫も大江健三郎もおもしろく思い、両者とも好きなのだ。教科書には大江の「政治青年死す」と三島の「英霊の声」をとなりあわせに載せるというのはどうだろう。おもしろくないだろうか。世界にはいろんな見方があって、ものごとにはいろんな角度からの見え方がある。
さて、有名な漱石の「私の個人主義」に戻して、ぼくはこの講演記録を読んで、何か自分を励ましてくれるものを感じた。個人主義とはこんなものでもあるらしい。引用して漱石に感謝と尊敬の意を表します。
「もっと解りやすく云えば、党派心がなくって理非がある主義なのです。朋党を結び団隊を作って、権力や金力のために盲動しないという事なのです。それだからその裏面には人に知られない淋しさも潜んでいるのです。すでに党派でない以上、我は我の行くべき道を勝手に行くだけで、そうしてこれと同時に、他人の行くべき道を妨げないのだから、ある時ある場合には人間がばらばらにならなければなりません。そこが淋しいのです」
日露戦争の勝利に祝杯、喝采する日本にいて、夏目漱石は洞察し、こう言いはなったという。
「この国は滅ぶね」
その20年後、日本は敗戦した。暑い夏がやってまいりました。
さて、有名な漱石の「私の個人主義」に戻して、ぼくはこの講演記録を読んで、何か自分を励ましてくれるものを感じた。個人主義とはこんなものでもあるらしい。引用して漱石に感謝と尊敬の意を表します。
「もっと解りやすく云えば、党派心がなくって理非がある主義なのです。朋党を結び団隊を作って、権力や金力のために盲動しないという事なのです。それだからその裏面には人に知られない淋しさも潜んでいるのです。すでに党派でない以上、我は我の行くべき道を勝手に行くだけで、そうしてこれと同時に、他人の行くべき道を妨げないのだから、ある時ある場合には人間がばらばらにならなければなりません。そこが淋しいのです」
日露戦争の勝利に祝杯、喝采する日本にいて、夏目漱石は洞察し、こう言いはなったという。
「この国は滅ぶね」
その20年後、日本は敗戦した。暑い夏がやってまいりました。
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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
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