えいちゃん(さかい きよたか)
えいちゃんのぶろぐ

ケリー・ライカート監督の『ファースト・カウ』を見ました。
暗い夜のシーンが多いのとストーリーの流れがゆるやかだからか、時おり眠くなってしまいました。
舞台は18世紀半ばのアメリカ西部コロラドの森で美しい。吹きだまりのような小さな町には、白人、黒人、ネイティブ、アジア系の人たちと犬、猫、鶏。こんな背景を見ながらアメリカの歴史も確かに現代によって更新されているのだなとぼくは思います。誰かがその小さな町のはずれに一匹の雌牛をもたらします。その牛のミルクを無断でしぼり、主人公の白人のコックと中国系の流れ者の二人は、美味しいドーナツを作り、一山当てて、この森の中の吹きだまりから抜け出して、南の方へ旅立つことを夢見ます。さて、どうなるかは、ご覧ください。
これは21世紀になり、新たに作られたアメリカン・ニュー・シネマであり、歴史にあった過ちや忌まわしい悲劇を含みつつ、新たに発見された美しいアメリカなのではないかしら。
映画『ファースト・カウ』オフィシャルサイト

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