えいちゃん(さかい きよたか)

えいちゃんのぶろぐ

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三牧聖子さんの著した『Z世代のアメリカ』を読む。

アメリカ合衆国という国は、ベトナム、イラク、アフガニスタンと戦争を行いつつ、ぼくは、何に善いものは世界にもたたらさず、むしろ腐敗と悪、老廃をもたらしている、と思う。しかも、イスラエルを支援しているアメリカはパレスチナのガザにたくさんの子どもたちに死もすらもたらしている。ウクライナで戦争をする米ソ冷戦の当事者ロシアも地に堕ち、アメリカも同様で、そのようなアメリカを相対化し、今までの見かたとは違う見かたで見ている人たちが、1990年代半ば以降に生まれたZ世代に多いとのことが『Z世代のアメリカ』に書かれていて、彼らこそ何か、倫理的に、政治的に、社会的に正しいことを指向しているらしい。

ガザの惨状を目の当たりにしている今、本書の「第五章 人道の普遍化を求めて ―アメリカのダブル・スタンダードを批判するZ世代」にぼくは明日の希望の一筋を見いだもする。その「第五章 人道の普遍化を求めて」の項に「日本、そして私たちにできること」があって、アフガニスタンに水路を作ったペシャワール会の先人、中村哲医師の話もあり、クリスチャンの中村医師が好んだ言葉が天台宗の開祖、最澄の「一隅を照らす」という言葉だったそうだ。ぼくも「一隅を照らす」ことが出来れたらいいのにと思いつつ、本を閉じました。
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こんな夢を見た。ぼくは広いイギリスかどこかの芝生のはられた庭園で昼下がりに腰をおろしている。あたりを見ていると、そこに死んだ飼っていた犬のレオがいる。あっ、レオだと気づき、近づいて、手で撫でてみる。やっぱ、死んでいなかったんだ、とぼくは思う。近くにレオそっくりの子犬がいて、レオの後を追ってくる。その子犬がレオそっくりを小さく丸くしたみたいでかわいい。

そこで目が覚めた。たまに今でもレオの夢を見るなぁ。どうしたのかな?
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浅草寺にお参りに行って、浅草演芸ホールの十一月下席の昼の部に行きました。平日の昼で満席に笑いが溢れます。今日は、ぼくが勝手に名付けた「落語界女ニューウェーブ」三人、二つ目の林家つる子さんと鈴々舎美馬さん、蝶花楼桃子師匠の三人がそろい踏みで楽しい。ベテランの古典落語の滑稽話、桃月庵白酒師匠の「桃太郎」や橘家圓太郎師匠の「親子酒」で大笑い。主任は林家種平師匠の男と女のばかしあいの咄「星野屋」のいぶし銀。ついにお花のお母さんの一本上手の下げなのであった。落語は楽しい。この世界にあって、寄席はパラダイスです。
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横須賀美術館に『となりの国の絵本 躍動する韓国イラストレーションの世界』展を見に行きました。美術館の中は遠足の小学生で一杯。きっと、子どもたちは、こうして偏見という牢獄からいつまでも自由になるんだ。偏見や差別こそ、それをする人を不自由にする、などと思いつつも、ぼくは、昔話の絵本や、数十年前のできごとを題材にした絵本に列島と半島の民俗の違いを感じていたりします。けれど、それらもなぜか無性に懐かしい。きっと、人と人、民族と民族は地下茎でつながっているんだね。韓国と紀州を行き来し、韓国も紀州も半島だと喝破した中上健次は、おれはどこにでもいる、とご機嫌になると言っていたという。おれは、新宮にも、韓国のソウルやプサンにも、ジャマイカのキングストンにも、パレスチナのガザにも、アフガニスタンのペシャワールにも、ニューヨークのブルックリンにもいる。そして、『となりの国の絵本』にもどれば、スージー・リーの絵本は国境、民族、人種を軽々と越えてコスモポライツでその普遍はダイナミック。それこそが素晴らしい未来の予感ではなかろうか?
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丹沢の山奥にあるフリッツフィッシングフィールドでフライフィッシングをしました。約五時間で五匹バラして、一匹ヤマメを釣りました。自然のままという川の流れを渡って、渡って、歩きました。ボーズじゃなくて、よかった、よかった。
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安全地帯というバンドもよく知らないぼくが、友だちに誘われて、有楽町の東京国際フォーラムのホールAに『玉置浩二 Consert Tour 2023 故郷BAND~田園~』を見に行きました。チェロやバイオリン、サックスやトロンボーンを含む九人編成のバンドは重厚でリリカル、時にもの悲しく顔をゆがめて全身全霊で歌う玉置浩二さんの歌は、熱く、説得力に溢れ、素晴らしい。自らのツアーバンドの「故郷BAND」と名付けるそのセンスが凄い。自伝的な佳曲「次男坊」の赤裸々さに驚きます。アンコールでのあっと驚く展開に、今の世界へのメッセージもどこか感じました。こんな演奏と歌を聴いて、歌の善き力ということを思わずにはおれません、そんなコンサートでした。
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ボブ・スミートン監督の『クリーデンス・クリアウォーター・リヴァイヴァル トラヴェリン・バンド』を見ました。映画の初めの方はバンドの成り立ちやら、メンバーのインタビューがあり、その後、1970年のヨーロッパ・ツアーのロンドンのロイヤル・アルバート・ホールのライブになります。インタビューで唯一無二のシャウター、ジョン・フォガティは、極端なことを言って人を扇動する極右とか極左は嫌いだね、麻薬をやってへらへら笑っているやつもごめんだね、と答えていたりいます。なんか、かっこいい。アメリカのテレビ・ドラマの『大草原の小さな家』でマイケル・ランドンの演じた主人公のチャールズ・インガルスみたいです。圧巻のライブでは振りきれた演奏と歌がかっこよすぎ。ドラマーのダグ・クリフォードは演奏の途中、シンバルを割ってしまう。その太い腕は森の樵のようで、髭もじゃのその風貌は山の熊のようです。日本語字幕で見られたジョン・フォガティの書く詞はなかなか激しくて、素晴らしい。ぼくはここで「Fortunate Son」を拙く意訳してみる。

♪♪♪
旗を振るようにしつけられたやつもいる
赤と白と青の旗
バンドが演奏するのは「大統領を尊敬しろ」
けれど、大砲はおまえの方を向いているぜ

それはおれじゃない、おれのことじゃない
おれは上院議員の息子じゃない
それはおれじゃない、おれのことじゃない
おれは運のいいやつじゃない

銀のスプーンを持ってうまれてくるやつもいる
あんたは自分で何かできるのかね
ドアから税務署の係がやってきて
家中、ひっかきまわして帰って行ったとよ

それはおれじゃない、おれのことじゃない
おれは大金持ちの息子じゃない
それはおれじゃない、おれのことじゃない
おれは運のいいやつじゃない

星条旗の星を受け継ぐやつもいる
おまえは戦場に送られるのさ
おれの命の値段はいくらぐらいなんだと聞くがいい
やつらはもっと値段を上げてやろうかと口で言うだけさ

それはおれじゃない、おれのことじゃない
おれは高級将校の息子じゃない
それはおれじゃない、おれのことじゃない
おれは運のいいやつじゃない♪♪♪

Foolsの伊藤耕の書く詞のようではないか。ロックンロールを聴いても、ガザで殺されていく市民を思えば、心はまったく晴れない。映画のエンドロールでかかった歌は「Who Stop the Rain」で、ここで歌われている「Rain」とはベトナムで雨のように落とされた爆弾で、それはガザに雨のように、今、落とされている爆弾であるかのようなのだ。半世紀以上が過ぎ、何も変わっちゃいない。畜生。

映画「クリーデンス クリアウォーター リヴァイヴァル トラヴェリン・バンド」公式サイト
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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
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