えいちゃん(さかい きよたか)
えいちゃんのぶろぐ
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相模原市立博物館のプラネタリウムに「銀河鉄道の夜」を見に行く。プラネタリウム用に特別に作られた映画みたい。ほの暗い180度の画面に宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」の語りとともに銀河を旅する。そのほの暗さが幻想らしさ、夢の中の感じを増す。視界の全部が夢の世界かのよう。あくまでも「銀河鉄道の夜」をモチーフしていて、物語そのものは語られない。この物語に続きは宮沢賢治の本を読んでくださいとの字幕が最後に流れた。納得。何度読んでもあの物語には感動するもんなぁ。
たくさん絵本や例えば杉井ギサブロー監督の猫のキャラの映画にもなってるけど、賢治先生(宮沢賢治の故郷の花巻で例えば、宮沢賢治のお墓はどこですかと聞くと町の人は賢治先生のお墓は、と答えてくれるのです、本当に)の原作を超えたもののを読んだり、見たことはない。賢治の言葉が読む人の心に作るイマジネーションのマジックは超えられないのだろう。ただ、杉井監督の「銀河鉄道の夜」は傑作だったと思う。特に細野晴臣の音楽は良かった。このプラネタリウムを前提とした映画とは比べられないとも思った。
使用上の注意:この映画、体調の悪い時に見ると酔います。
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なんか、ライ・クーダーのアルバム「ショー・タイム」を思わせる店内なのだ。町田にある万象房(ばんしょうぼう)http://musictown2000.sub.jp/banshowboh/open_cafebanshowboh.htmのオープン・マイクに歌いに行った。このお店のマスターは爪弾き系のアコースティック・ギターの名手らしい。個性的な音のつわものたちが集っていた。ぼくの歌も受け入れられたみたい。ライブ以外の時は渋いルーツ・ミュージックをかけているらしい。今夜、歌いに来た人の口から、ミシシッピー・ジョン・ハートだのゲイリー・デイビスなどという言葉がポンポン飛び出す。
やっぱ、歌うのって楽しい。ぼくにとって、歌ってのは魂みたいなものかもしれない。実生活はつまんないです。もしかして、ぼくは不真面目な不良かも。最近、寝てばっかりいる。心か体か、どっか、病気かもしれないけど、それでいいのだ。歌えれば・・・。
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YouTubeに1989年の秋に忌野清志郎がニューヨーク、マンハッタンのハーレムに旅した動画を見つけた。フジテレビの「新NY者」という番組のある回だという。清志郎がハーレムの教会の日曜礼拝に行ってたり、黒人の家庭の夕食に招かれてたり、ハーレムの路上で最後のRCサクセションのアルバム「ベイビー・ア・ゴーゴー」の中から「あふれる熱い涙」を黒人の女の子を隣にして歌ってたりする。
清志郎が絶対的にレスペクトするオーティス・レディングやサム・クックのリズム・アンド・ブルース、スウィート・ソウル・ミュージックのルーツにゴスペルがあって、彼は日本で教会の前まで来て、入ろうと思ったことがあるのだとも言っていた。ぼくも、よく近所の教会の前を通る時、ここにあの素晴らしいリズム・アンド・ブルースの世界があるのだろうかと思い、入ってみようかと思ったりする。その昔、ある教会にミシシッピーからゴスペルのグループが来るというので、聴きに行き、そのコンサートで入信しませんかと促されたけど、はいとは答えなかった。なんか違うかなと思って、はいとは答えられなかった。ぼくも清志郎も同じような経験があるのだなぁと思った。
リズム・アンド・ブルースは何が好きか、"Dock Of The Bay"とかかと聞かれて、清志郎は同じくオーティスのナンバー"I've Been Loving You Too Long"だと答えていて、そうだ、そうだとぼくも思った。あの歌は至純だ。
路上で腰掛けて歌を歌って、その姿が昔のおれやおれの友だちみたいだなって思った。その歌の後、清志郎はこんなことを言っていた。
「もう楽しいですよ、やっぱり、うん、歌っている時の方が、実生活より、うん、実生活より。だからね、あのああいうゴスペルを歌いにきてるさ、町内のみなさんなんかさ、本当にだから、なんかちょっとは気持ちはわかるなと思うんだけど、うん、歌うのが好き。多分、実生活がつまんないんだよね、月曜から土曜日までは、で日曜日にそのステージがあるっていうかさ、そういう感じなんじゃないかなと思ったんだよね」
同感です!
http://www.youtube.com/watch?v=QoyIeJHWVY0
http://www.youtube.com/watch?v=AsRzpnsQXOk
http://www.youtube.com/watch?v=rZv7eTrMFE8
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偉大な歌手とその歌手の歌う歌との関係の不思議を思う。例えば、ジャニス・ジョップリンは彼女の歌ったとうりに人生を生きてしまった。歌は歌う人への予言のようなものかもしれない。
歌と歌う人の不思議な関係のことをこのマイケル・ジャクソンの「ベン」というアルバムを聴きながら、やはり思ってしまうのは、1曲目が1972年の「ベン」という映画の主題歌だからなのかも。「ベン」という映画は心臓病の一人ぼっちの少年のダニーと小さな小さな生き物、ねずみのベンとの引きさかれていく友情の物語。たくさんのねずみたちの発生によってパニックになり、ねずみを駆除する大人たちに向かって、ねずみは、ベンは悪くないよというダニーがマイケルと重なってしまう。
このアルバムでのマイケルの声はあまりに美しく、マイケルの真ん中にある魂にもそっと触れる気がして、ぼくの大好きな4曲目の"We've Got A Good Thing Going"をマイケルではなくて、いまやマイケルの歌を聴いたことのあるみんなが歌っている気がして、この詞を意訳してみます。
「悪いニュースだよ
旅立つために荷物をまとめているきみ
すぐにぼくは駆けつけたけど
なにがおこっているのか信じられなかった
信じられなかった
ねえ、気がどうにかしちゃったの?
すべてを置き去りにするってのがわかっているの?
ぼくたちはうまくやっていたじゃない?
ごきげんにやっていたはずさ
ぼくはきみに悪いことをしていないと思う
おちこんだときにひどく叱ったりとか
いつだっていいものをあげていたし
走りまわったりはしなかったよ
走りまわったりは
ねえ、気がどうにかしちゃったの?
すべてを置き去りにするってのがわかっているの?
ぼくたちはうまくやっていたじゃない?
ごきげんにやっていたはずさ
きっと知るときが来ると思うよ
行ってしまう準備をしているのなら
ぼくはきみなしには何にもやっていけない
何にもなんだ
何にもやっていけない
ねえ、気がどうにかしちゃったの?
すべてを置き去りにするってのがわかっているの?
ぼくたちはうまくやっていたじゃない?
ごきげんにやっていたはずさ
ぼくたちはうまくやっていたじゃない?
ごきげんにやっていたはずさ」
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夕方、新聞を読んでいると、平岡正明さんが逝かれてしまったらしい。2009年7月9日のこと、脳梗塞という。世間でいうところのジャズ評論家という職業の範疇の人であったけど、この人の書く文章、横浜やジャズをペンで語らせたなら、この上なく面白い文章を書く人であった。うるさい人には、これは評論ではない、論理的ではないと言われたけれど、文章そのものがテーマとアドリブを繰り返すジャズのようでもあり、論を超えて熱い物語の文章であったと思う。イージー・リスニングやバック・グラウンド・ミュージックを軽く超えて、魂としてのジャズを文字に表していたようなのだ。ジャズについて何か読みたいと聞かれれば、ぼくはこの平岡正明さんと油井正一さんの文章を推薦します。日本でのジャズを言葉で支える左の翼が平岡氏で右の翼は油井氏であったと思う。
平岡氏の最新のジャズ評論集が「黒人大統領誕生をサッチモで祝福する」という。読んでみたい。あいかわらずペンという楽器で言葉という音を鳴らしていたのだなぁ。
横浜の世界一ディープなジャズの街をうろいろしていると、いつかどこかのジャズバーかジャズ喫茶で平岡さんにばったり会える気がしていた。平岡さんがこんなふうに休みにつき、ぼくも生活の変化から横浜には、めったに行かなくなった。
平岡さんが目立たないところで支えていた野毛大道芸フェスティバルは、来年も行われるだろう。横浜のそこかしこで今夜もジャズが演奏されている。空の上から平岡正明さんは聴いている。
平岡氏の最新のジャズ評論集が「黒人大統領誕生をサッチモで祝福する」という。読んでみたい。あいかわらずペンという楽器で言葉という音を鳴らしていたのだなぁ。
横浜の世界一ディープなジャズの街をうろいろしていると、いつかどこかのジャズバーかジャズ喫茶で平岡さんにばったり会える気がしていた。平岡さんがこんなふうに休みにつき、ぼくも生活の変化から横浜には、めったに行かなくなった。
平岡さんが目立たないところで支えていた野毛大道芸フェスティバルは、来年も行われるだろう。横浜のそこかしこで今夜もジャズが演奏されている。空の上から平岡正明さんは聴いている。
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今週の木曜日、7月16日(木)が初回の雇用保険の初回の説明会があるかと思うと、無性にどこかに行きたくなった。仕事さがし、仕事さがし・・・。高田渡の「仕事さがし」っていい歌だなぁ。
「乗るんだよ 電車によ
乗るんだよ 電車によ
雨の日も風の日も
仕事にありつきたいから
飲むんだよ にがいコーヒーをよ
飲むんだよ にがいコーヒーをよ
履歴書を書く為に
仕事にありつきたいから
新聞を見たよ 新聞だって見たよ
電話だってかけたよ
仕事にありつきたいから
ずい分 歩いたよ
毎日 毎日ね
いろんな奴にもあったよ
仕事にありつきたいから」
いろんな意見を言われた。しっかりさがせ、保険をもらいきるまでプラプラしていていいじない、じっくりさがせ、やばいっすよ、そのうち見つかるんじゃない、・・・。みなさん、励ましのお言葉、ありがとうございます。それで、二つぐらい呼吸をしなくてはと思ったような気もして、どこかへ行きたくなるのはなぜだ? 高田渡、わたりんはコンサートで楽しそうに、放浪ではないんです、流浪なんですと言っていたけど、ぼくには旅じゃ。やっぱ、どこかに行きたくなる。
写真をよく見てください。この古い町並みはどこでしょう? 車でたどりついたのよ。はい、あなたぁ、九州じゃあありませんです。九州はいいとこだし、ぼくも少なからぬ縁があるんですがね。
答えは岐阜県の飛騨高山です。陸の孤島みたいな町です。温泉付きのホテルに泊まり、夜の小さな繁華街の居酒屋へ行く。「いずみ家」というお店に入り、店内にはジャズやソウルがかかっている。雰囲気いいなぁ。おっ、板前さん、若い。もう一人の注文を聞きにくる女性も若い。飛騨牛とか富山湾でとれた蛸の刺身とか食べていると、もう一人の板前さんが登場。で、この人も若い。けれど、お客はぼく一人、この店は、大丈夫なのか、けっこう料理はおいしいのになぁと思っていると、若い女性のみの4人組が入ってくる。次に若い女性が1人。また、女性連れ3人が入ってくる。ぼく以外はお客さんはみんな女性で、なんかハーレムだ。
いろんな町の居酒屋に入ったことがあるけど、いい店を見分ける簡単な方法に、その店にカップルではなくて女同士のお客、とくに若い女性だけで、のれんをくぐるのを見たら、あとをつけて、そのお店に入っても、失敗はない。もちろん、ストーカーに間違われたりはしないので、ご安心を。若い女の人ってシビアなんだよなぁ。雰囲気、店員、味、すべてを感じていて、気に入らなきゃ、二度と来ないって人は多いのじゃないか?
次の日、高速道路じゃない下道を大好きな古いR&Bなぞをカーステでかけながら、いっぱいドライブした。いい天気。梅雨明けかな?
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朝ごはん食べて、また寝ていたら楽しい夢を見た。こんな楽しい夢であった。
「どこか長野あたりの方に向けて、ぼくは旅立つ。電車をいくつか乗り換える。ローカル線の古い列車の中、進行方向に対して垂直に向かい合って二人づつ座る横座席の並ぶ前の方で、独特の声が聞こえてくる。のぞきに行ってみると、何人かの友だちらしき人といっしょに忌野清志郎がいる。清志郎は雑誌の中のテレビ番組表を見ているらしく、あっ、おれの追悼番組やってるぞ、おもしろそうだなぁなどと言っている。自分の追悼番組をおもしろそうって、あなたそれ、どうなのと思い、あなた死んだんじゃなかったのと、言おうと思ってやめる。旅の途中の清志郎が笑顔で楽しそうだし、ここでこうして清志郎が生きているのを見れたから、ぼくもうれしくなってくる。生きていてよかった」
「どこか長野あたりの方に向けて、ぼくは旅立つ。電車をいくつか乗り換える。ローカル線の古い列車の中、進行方向に対して垂直に向かい合って二人づつ座る横座席の並ぶ前の方で、独特の声が聞こえてくる。のぞきに行ってみると、何人かの友だちらしき人といっしょに忌野清志郎がいる。清志郎は雑誌の中のテレビ番組表を見ているらしく、あっ、おれの追悼番組やってるぞ、おもしろそうだなぁなどと言っている。自分の追悼番組をおもしろそうって、あなたそれ、どうなのと思い、あなた死んだんじゃなかったのと、言おうと思ってやめる。旅の途中の清志郎が笑顔で楽しそうだし、ここでこうして清志郎が生きているのを見れたから、ぼくもうれしくなってくる。生きていてよかった」
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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
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