えいちゃん(さかい きよたか)

えいちゃんのぶろぐ

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Spoonfulというお店の名前がブルースっぽくて、何かおもしろそうと思い、池袋から西武池袋線で二つ目の駅まで足をのばし、歌いに行った。そこはブルース・バーのようなロック・バーのようなお店だったのだ。個性的なつわものがたくさん来ていて、演奏を聴かせてくれて、ぼくもギターの弾き語りをして、おもしろかった。ぼくの阿呆なMCや、ちょっとヘンテコな歌にも、みんな、のってくれて、楽しかった。わしは馬鹿じゃからな。

Spoonfulはとってもハート・ウォームなブルースのお店なのだ。
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今日ふらりと地元のジャズのお祭り「もんじぇ祭り」に行ってみたのだが、そこで座間の陸軍兵士たちのディキシー・ジャズのバンド、KANTO KINGSが良かったんだな。彼らには、自然に身についた北米の土と空気のジャズやブルーズがあるような気もした。最後の方で"St. James Infirmary"を演奏したんだが、次は"St. James Infirmary"を演奏しますとクラリネット奏者の人がMCした時は、あの暗い曲を演奏するのかと思いぎょっとした。セント・ジェームズ医院で死んだ恋人に会いに行くという内容。しかし、ぼくは音楽を聴いて、深く静かに沈んでいくことも好きなのだった。

YouTubeから2つの"St. James Infirmary"を紹介します。あぁ、ジャズ・フェスで浅川マキを聞きたいなぁ。みんあ、度肝を抜かれるんじゃないか? Louis Armstrongの"St. James Infirmary"、最高です。

浅川マキ Maki Asakawa / セント・ジェームス病院 St. James Infirmary (1973)

http://www.youtube.com/watch?v=zJWvBPwUwHw

Louis Armstrong - St. James Infirmary

http://www.youtube.com/watch?v=fvr7nkd_IJM

おやすみです。チャオ。
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最近途絶えていたライブ・アルバムの紹介です。R&B系のインストゥルメンタルのライブ・アルバムの中でKing CurtisのフィルモアでのライブやRamsey Lewisの"The In Crowd"に並ぶ傑作がこの"THE WOODEN GLASS RECORDED LIVE featuring BILLY WOOTEN"なのではないか? これはジャズ? ファンク? ジャンルなんて関係ないのだ。多分小さな黒人クラブの一夜にブラックなグルーブそのものが舞い降りてきて、ざわめき、そして絶叫するオーディエンスとともに、ヴィブラフォーンが、オルガンが、ギターが、ドラムスが渾然一体となって疾走している。かっこよすぎて、気が狂う。眠れなくなっちゃうよ。

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世田谷美術館に「メキシコ20世紀絵画展」を見に行った。フリーダ・カーロは知っていたが、それ以外にもさまざまな20世紀のメキシコの絵画が展示されていた。

メキシコでは絵画が高尚な芸術であるとともに、庶民にも開かれた表現であるべきだと考えられ、さまざまな壁画が描かれてきたという。岡本太郎はメキシコを旅した時、ここに自分のイミテーションがたくさんあると、彼独特の賛辞を送ったという。その源流であるらしいホセ・グァルーぺ・ポザダの版画展が併設展として、1つのフロアでひっそりと開かれていた。この版画展がおもしろかった。ポサダは主に1910年代のメキシコ革命時に活躍した人で、当時の風刺新聞のようなものに骸骨の版画を載せた。かっこいい革命家も美しい花嫁もはらぺこな貧民も着飾った富豪もすべて骸骨の絵になっている。その骸骨が生と死を行き来する過激なユーモアのようでもあるのだ。ポサダの版画はぼくを心地よく困惑させてくれる。何もかんも骸骨にしちまえってんだ。ポサダは骸骨の絵にこんな詩のようなものを添えている。

「地上に生きるすべてのものたちよ
この愛にあふれた墓地を見よ
そこには秘められた喜びや悲しみがある
愛に溢れたふたりの骸骨が歩いていく」

今でもメキシコを旅すると、ありとあらゆるところで骸骨の絵が目につくという。骸骨の国、メキシコ?

そういえば、ポサダの同時代の明治の日本人に宮武外骨という人がいて、その人はもっぱら自由な言論人で、自ら風刺新聞のようなものを発行していた。その名は「愛嬌新聞」という。この新聞の発行に際し、本人の入獄二回、関係者の入獄三回、罰金刑十三回、発行停止4回、発行禁止という筆禍が連なる。自らをこう言っていたそうだ。

「過激にして愛嬌あり」

骸骨、万歳!
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昔、レス・ポール氏への賛辞をウェブ・サイトに書いて公開したところ、それを見たアメリカ・テキサスの人に、君のためにサインをもらったよと書かれた手紙とともに本物のレス・ポールのサインがジャケットにあるアナログ・レコードを送ってもらったことがある。もちろんぼくの宝物になったのだけど、ニューヨークのジャズ・クラブで直々にサインをもらったものだった。感謝。

レス・ポールの弾くギターの音は魔術のようなのだ。初めて聴いた時、宇宙を飛んでるみたいだと思ったのだった。しかも、とてもディープにブルージーでスィンギー。その秘密の一部は僕の中で後に少しだけ明らかになるのだけど。

ミュージシャン以外の分野、エンジニアの部分でも、レス・ポールは初めてオーバー・ダビングのレコーディングをしたり、エレクトリック・ギターを自分で作ってしまったり、それは後にギブソン社のレスポール・モデルになるのだけど、音楽の世界への貢献は計り知れない。

ここに"Les Paul & Mary Ford GREATEST HITS"という2枚組のCDがある。このCDに1936年、レス・ポール21歳の時の2曲の録音が入っている。どブルースなのだった。根底はブルーズだったのか!

Les、きみは昨日の夜に逝ってしまったらしい。きみのMary Fordとのヒット曲、"Bye Bye Blues"を訳してお別れとするよ。ぼくはきみの残された音楽を、何度も何度もまだまだ聴くから本当のお別れなんかじゃないけどね。

ブルースなんかバイバイ
ブルースなんかバイバイ
鐘は鳴っているよ 小鳥は歌っているよ
お日様は輝いているよ もうつらくない
ぼくたち二人 いつでも笑って
ためいきなんてつかないで なきべそなんてかかないで
ブルースにはもうバイバイ

二人はいつでも一緒 それはきみとぼくのこと
いつでも笑顔 どこでも笑顔 笑顔 笑顔
ためいきなんてつかないで なきべそなんてかかないで
ブルースにはもうバイバイ
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あるものを見に行きたくて旅をするのと、たまたま旅であるものごとに出会って、興味を持ってしまうのと、どちらもあると思うのです。



高知は行ったことがないなぁと思い行ってみたのだが、やはりカツオのたたきは、居酒屋で食べてめちゃくちゃうまかった。醤油ではなくてあら塩でぶつ切りになった切り身を食べるのです。本当にあんなうまいたたきは初めてだった。高知はおいしいものがたくさんあるところだ。




坂本龍馬記念館というところにも行った。どうして、坂本龍馬があんなに人気があるのか今までわからなかったのだが、なるほどと思った。龍馬ってすごく魅力的な人物だったのだ。記念館では「-龍馬の望まなかった戦争- 戊辰戦争展」というテーマ展が開かれていて、変な言い方かもしれないけれど、龍馬ってとてもピースな人だったらしい。それに高知の人は本当に坂本龍馬のことを故郷の誇りとして思っているのをひしひと感じたのです。こういうのを感じたのは、宮沢賢治の花巻を旅してから二度目なのだ。坂本龍馬について書かれた本を何か読んでみたい。推薦本とかないですか? 漫画でもいいよ。



高野山に行った。電車に乗って、ケーブル・カーに乗って、バスに乗って、山を登りつづけると、寺ばかりの町が忽然と姿を現す。神秘的。空海の真言密教の聖地だそうだ。雷すら鳴る雨の中、外国からのツーリストやバック・パッカーもたくさんいて、お遍路さんもいて、寺の見学などをした。寺のあるところに大きな広間の休憩所みたいなところがあって、そこには大きな曼荼羅が飾られていた。お茶とお菓子をさしだされて、いただいていると、女のお坊さんが現れて、お話をしてくれた。曼荼羅の中に描かれている神様には貴賎はなく、どの神様にも偉いとか強いとか高いとかはなくて、それぞれがそれぞぞれの役割があって、仏として輝いているそうだ。その曼荼羅にはさまざまな動物たちも描かれている。そして、誰の中にも生まれた時から仏があって、その仏をいいことをして育てていきましょうみたいな話だった。いいこと言うなぁ。感嘆。ところで、真言宗って、密教って何なんだと思い、家に帰ってきてから調べてみると、もっとも大事にしていて常に読んで唱えているお経が理趣経といい、あるところにこんなことが書かれているそうな。

「妙適淸淨句是菩薩位 - 男女交合の妙なる恍惚は、清浄なる菩薩の境地である
慾箭淸淨句是菩薩位 - 欲望が矢の飛ぶように速く激しく働くのも、清浄なる菩薩の境地である
觸淸淨句是菩薩位 - 男女の触れ合いも、清浄なる菩薩の境地である
愛縛淸淨句是菩薩位 - 異性を愛し、かたく抱き合うのも、清浄なる菩薩の境地である
一切自在主淸淨句是菩薩位 - 男女が抱き合って満足し、すべてに自由、すべての主、天にも登るような心持ちになるのも、清浄なる菩薩の境地である
見淸淨句是菩薩位 - 欲心を持って異性を見ることも、清浄なる菩薩の境地である
適悅淸淨句是菩薩位 - 男女交合して、悦なる快感を味わうことも、清浄なる菩薩の境地である
愛淸淨句是菩薩位 - 男女の愛も、清浄なる菩薩の境地である
慢淸淨句是菩薩位 - 自慢する心も、清浄なる菩薩の境地である
莊嚴淸淨句是菩薩位 - ものを飾って喜ぶのも、清浄なる菩薩の境地である
意滋澤淸淨句是菩薩位 - 思うにまかせて、心が喜ぶことも、清浄なる菩薩の境地である
光明淸淨句是菩薩位 - 満ち足りて、心が輝くことも、清浄なる菩薩の境地である
身樂淸淨句是菩薩位 - 身体の楽も、清浄なる菩薩の境地である
色淸淨句是菩薩位 - 目の当たりにする色も、清浄なる菩薩の境地である
聲淸淨句是菩薩位 - 耳にするもの音も、清浄なる菩薩の境地である
香淸淨句是菩薩位 - この世の香りも、清浄なる菩薩の境地である
味淸淨句是菩薩位 - 口にする味も、清浄なる菩薩の境地である」
(Wikipediaより)

うっ、エロいことはいいことなのか? びっくり。真言宗はもっとも厳しい修行をする宗派であったような記憶があるけれど、こういうことらしい。

「真言密教の自性清浄を端的に表した句偈であり、人間の行動や考え、営み自体は本来は不浄なものではないと述べていることがその肝要である」
(Wikipediaより)

なんだぁ。真言密教について書かれた本を何か読んでみたい。推薦本とかないですか? 漫画でもいいよ。

(ちなみに高野山は和歌山県です)
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青春18きっぷをにぎりしめ、旅に出た。昨日は不採用通知が届いていたし、けれど、半分は想定内なのさ。鈍行列車5日分で列車に乗ってさまようつもり。こんなブルーズがあったっけ。

「あのつづいて行く列車の枕木が ギターのフレットみたく見えないか?
あのつづいて行く列車の枕木が ギターのフレットみたく見えないか?
シカゴに着くころには おまえはキューンと泣きだすのさ」

今、西に向かってやって来た天竜川の駅は晴れた空。もうすぐ愛知県に入るころ。ぼくはどこに着くのだろう?

・・・

いつの間にか、電車の中で聞こえる言葉が、西の方のお国のイントネーションなのだ。女の子たちのピーチクパーチクが異国の小鳥の音楽のようだよ。

・・・



旅に出るといろいろ思ってしまう。

昔、会社の同僚だった人が言っていた。某国が攻めてきたら、おれは武器を手に取り、戦うと。戦って武器を取り、人を殺し、殺されていく自分がいるならば、余りに可哀想じゃないかと、ぼくは思う。

また、もう一人の別の友だちだったあいつのことを思う。彼の口癖は、何とかなんてクズだぜと言うのだけど、そんなことを言いながら、おれを置いていって、どこかに去ってしまうのなんて、ずるくないかい? 「ジャングル・ブック」に書いてあったジャングルの掟って何だっけ? それすら思い出せないぼくは、すべての雑踏の声が遠ざかるようで、ぬめぬめした緑色をした水の中を泳いでいる魚のような感じなんだ。船はクズをいっぱい乗せているけど、さっさと去ってしまったおまえってずるくない? かっこいいまま、どこか知らないところに行ってしまってさ。誰かが高笑いする声が聞こえた。おまえってお人好しでいいやつだなぁって彼の声が聞こえた。おまえってやっぱずるいよって、ぼくは独りごと。

・・・



昨晩はちょっと呑んで、すぐ酔っぱらってしまった。なのに、宿に戻っても眠れない。頭の中でぐるぐる好きな音楽が螺旋を描く。例えば、Jimi Hendrixの"Hear My Train Comin'"、同じくJimiの"Machin Gun"、John Lennonが歌っていた"To Know Her Is To Love Her"、T-Bone WalkerのHelpless Nightとかって歌うやつ、Otis Reddingの"I've Been Loving You Too Long"、Parliamentの"Mothership Connection"、James Brownの"Cold Sweat"、Burning Spearの"Resting Place"、あげればきりがない。ギターを弾きたくなったけど、そんなもの持って来てねーだ。

なぜか、キューブリックが原案を作って、スピルバーグが監督した"AI"という映画が頭から離れなくなった。あの不可解な結末はハッピー・エンドと言えるんだろうか? 謎だ。

あっ、大きい橋を列車が渡った。ガタンゴトン~~~。

・・・



先頭の座席にすわっていると、電車でGO!みたいだ。しかし、この一両編成のこの列車、揺れがすごいなぁ。止まる時のバキンっていう音はなんだろう? おまけに進行表は手書き。

南に向かって進んでいるよ。いくつもの秘境駅を通りすぎ、昔の日本にタイム・スリップするようで、頭がクラクラするよ。あぁ、南に行くほど気分がいいぜ。陽射しが明るくなってくる。おらぁ、やっぱ九州生まれの髪がちぢれた南方系なんだな。

それに今年の旅には異変がある。同じような鈍行の旅をしている女子をよく見かける。ローカル列車の中で田舎の景色に目をまんまるくしてキャーキャー言っているではないか。巷では鉄ちゃんならぬ鉄子と呼ぶらしい。一昔前は変人男子ばかりだったのに。かく言うぼくも、その一人。

鉄ちゃん、鉄子、万歳。

・・・



海って、でっかい!

いこうぜよ!

(旅はまだまだつづけど、日記はこのへんでおしまい。電池がねーだ。チャオ。)


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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
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