えいちゃん(さかい きよたか)

えいちゃんのぶろぐ

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最近、気にいって、よくうちで呑んでいる焼酎です。佐賀の光武酒造場の焼酎「舞ここち」なのです。帰り道にあるジャスコで売っていて、つい買ってしまって、家呑みしてしまう。花のような香りが漂い、青いボトルにも惹かれ、「舞ここち」という名前がお気に入り。「舞ここち」という名前から「こぶとりじいさん」という昔話を思い出す。酔って踊ればおっかない鬼も笑うさ。

今夜は売れ残りで安売りしていたアンキモを肴に呑んだ、呑んだ。
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一篇につき一人の主人公がおり、彼らは男性で第二次世界大戦時にドイツから他のどこかに移住せざるえず、過去のハーケンクロイツの悪夢を持っていて、自ら命を絶ってしまう。ドイツ人作家、W. G. ゼーバルトの著した「移民たち 四つの長い物語」という本を読んだ。

いろんなページに写真の挿絵が入っていて、それが物語の文と化学反応を起こし、読み進めていくうちに、不思議な目眩感がやってきます。大きな物語ではなくて、心に自ら命を絶たなくてはならないほどの絶望的な深い傷を負った名もない人の人生を、虚飾もなく、かといってドキュメンタリー的でもなく、掬いとろうとしているかのようだ。読んだあとにやってくる、何にもなくなるかのような、同時に、確かに何かあって、古い友だちの写真を本棚の隅から見つけたかのような、残り続ける懐かしさは、夢のなかで酔っているかのようです。








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こんな夢を見た。ぼくは郊外にある地下のライブハウスに入っていく。ステージに向かって縦に長い昔の新宿ロフトを小ぶりにしたような作りで、真っ黒の内装だ。誰かが演奏しているのを聴く。その人の演奏が終り、おれも歌っていいかなとミキサー卓に座っている黒い髪で長髪の店員に声をかけると、ああどうぞと言われる。

ぼくはステージに立てかけてあったアコースティックギターを手に取り、英語のカバー曲を2曲ほど歌う。パラパラとした拍手が返ってくる。歌い終わり客席に戻ってくると学生時代の友人で最近、再会したAくんがいる。Aくんとビールかジントニックか何かを飲み、世間話をしていると、懐かしい歌声が聞こえてくる。数年前に死んだはずのBがロックンロールかリズム・アンド・ブルースを歌っている。相変わらず上手くて、かっこいい。数曲を歌い終わり、Bはステージから降りてくる。ぼくはBに近づいていくと、Bは、よっ、久しぶり、元気(?)と、声をかけてくる。ぼくは久しぶりと、答える。Bは、そそくさとレジのところに行き、チャージか何かを払い、帰ってしまうのだけど、その手のビニール袋には空になったデカビタなどのドリンク飲料やら500mlのビール缶などが入っている。この店は飲食物の持ち込み可なのかと思う。

じゃあなとBを見送ったあと、客席に戻る。ボ・ガンボズのどんとがいるので、Bは死んだんじゃなかったのかと、声をかける。どんとは、死んだってここには来るんだからいいんじゃないのかと、答える。ここに来ればBに会えるのか、いいことを聞いたと思う。

そこで、目が覚めた。起きたら、ボ・ガンボズのどんとも死者であるのに気づいた。そして、今夜、ぼくは小田急相模原のバー、スクール・オブ・ロックで歌っています。

バースクールオブロックのページ
http://blog.goo.ne.jp/ryusisekine
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毎月の第2火曜日と第4火曜日は町田のライブハウス、ウェスト・ボックスでセッションを行っていて、会社帰りに歌いに行ったり、ブルースハープを吹いたりする。今夜は人は少なめだったけど、何か充実感のある楽しさだった。

ぼくは、何と、"Taj Mahal"という禁じ手のオリジナルを歌ったりした。悲恋をテーマにしたこのオリジナルを歌い、歌い終わったあと、近ごろの若い人たちは、恋も失恋もしなくて、こんな歌は通じないのかもしれないなどと、思ってしまうのは、思い過ごしならばよいのだけど、どうだろうか?

2回も歌う機会をもらえて、2回目は、Elmore Jamesのブルース"Cry For Me Baby"をアコースティックぽい、ゆっくりしたテンポの演奏をしてもらい、ぼくは歌った。これも失恋の歌で、夜も身悶え、眠れないというような歌で、ブルースだ。恋も失恋も世界から無くなれば、歌も物語も消えてしまわないだろうか?

ラストでぼくが聴いた"Georgia On My Mind"は本当に良かった。渾然一体となったバンド演奏のみんなが素晴らしい。この歌について、バーでアメリカ人に尋ねたことがるのだけど、そのアメリカ人は、これは失恋の歌だよ、ジョージアという女性に見果てぬ夢と憧れを見ているのだと、そっけなく言っていた。ぼくの1番好きな"Georgia On My Mind"はThe Bandが演奏した"Georgia On My Mind"でRichad Manuelのボーカルは涙なしには聞けない。そして、今夜の"Georgia On My Mind"は2番目かもしれないさ。


町田 west vox プレゼンツ 「what’s going on session」
http://voxsession.web.fc2.com/index.html

The Band / Richard Manuel - Georgia on my Mind - FULL HQ VIDEO
http://www.youtube.com/watch?v=KM_ZqESUuFU
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世界中の若い衆よ、チェニジアに続けなどと、思ってしまう。今、FUNKADELICのアルバム"One Nation Under Groove"を聞きながら、フライヤーなんぞを作っているからなのでしょうか?

来週の土曜(2011年1月29日)の夜、小田急相模原のバー『スクールオブロック』で歌っています。出演者が3人から5人になったみたいです。にぎやかな楽しい夜になりそうですな~。フライヤーを作り直しました。


スクールオブロックのホームページ
http://blog.goo.ne.jp/ryusisekine
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素敵な読後感の残る読書をした。津島佑子さんの最新作「黄金の夢の歌」を読んだのです。夢の歌を聴きにキリギスを旅する津島さんは、その旅の中で、歌が時代や距離を多分、光の速さを越えて、飛び、移動し、アイヌやアボリジニの歌やらにも繋がるり、世界が一つのような、懐かしいその調べを聴いたんだな。その調べの少しでもをぼくも聴いたような気もしたのです。

津島佑子さんは太宰治の忘れがたみの娘さんで、中上健次の朋輩だった人。人は移動し、混じりあい、夢の歌を歌うというと、中上健次っぽくもあるけど、そんな小説です。そして、津島さんはローレン・バコールのようなしゃがれた割れた声でしゃべる人であるらしい。

ぼくも夢を見て生きてきました。おやすみ。









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昼の用を終え、友だちトンネルさんにメールをもらったオトアソビというイベントに町田のカーバンクルに行ってみました。もうトンネルさんのライブは始まっていて、今までのトンネルさんとは違い、演劇のような要素は無く、音楽を純粋に聞かそうというような姿勢で、改めてトンネルさんの音楽の魅力にも気づいてしまったのであります。

次々にいろんな人やらユニットやらを聴いたのでしたが、司会をしていたお兄さんがギターを持って登場。B.D.Badgeというバンドでロック魂を感じたよ。ぼくはあまり知らないのだが、サザンオールスターズのパーカッショニスト、ケガニさんをゲストに呼び、おれとこいつは日大五号館をバリケード封鎖した仲なんだと紹介。なんと全共闘世代のロッカーでもあるらしい。この前、イーグルスをNHKの「ソングス」って番組で放送していて、「ホテル・カルフォルニア」でイーグルスは1969年の酒(精神)はここ、ホテル・カリフォルニアにはありませんと皮肉まじりに歌っていたのだけど、その反抗の津波は1969年に日本にも押し寄せていたことは知っていた。あの忌野清志郎は自分のバンド名に「リメインダーズ・オブ・ザ・クローバー」と名づけたのだけど、それはクローバーの残党という意味で、ぼくが今夜見たのは驚くべき1969年の残党の生きてる音であったように思い、ロックとは1969年に頂点を迎え、終わってしまったものではないとも思い、ぼく自身もその残党であるとも思う。その残党がいたるところで形を変え、子孫すら生み、秘密結社のように1969年の後も40年以上続いているのかもしれない。

それで、ロクさん、リュウシさん、すまぬ。風邪ひきで調子が悪く、見れずに、すぐ帰ってしまった。またの機会に遊ぼう。だって、ロックもソウルもブルーズもまだ死んでいないべ。
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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
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