えいちゃん(さかい きよたか)

えいちゃんのぶろぐ

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ガンディーのことって何にも知らないなーと思い、読んでみたガンディー著の「獄中からの手紙」は、政治犯として収監されていたヤラヴァーダー中央刑務所から1930年に自ら興した修練場(アーシュラム)に向けての書簡集なのであった。簡単な言葉で綴られた手紙は修行者に向けての日常の心構えを説き、インドのヒンズー教とはこういうものなのかと、少しは知ることができました。訳者松本達雄さんによる解説を読むと、ガンディーが社会問題に目覚めたのは、二十四歳の時、兄を頼り、弁護士になるために渡った南アフリカで体験した過酷な人種差別によってだという。かの地で非暴力の闘争を開始したのは、目覚めて知ったヒンズー教にあるアヒンサーと呼ばれる愛に基づく戒律であったという。アヒンサーとは広義には愛のことで狭義には非暴力。訳註にあったガンジーが繰り返し唱えたマントラ(真言)。

「真理は存在する、真理のみが存在する。真理は唯一の神であり、それを悟るには、ただ一つの道あるのみ。手段は一つ、その手段とはアヒンサーである。わたしは決してアヒンサーを手放すことはいたしません。真理なる神よ、わたしがその御名においてこの誓いをたてる神よ、願わくは、アヒンサーを持続する力を授けたまわんことを」

このマントラの言葉の思いは、時代を下って、変わりながら変わらず、キング牧師やネルソン・マンデーラにも唱えられたのではなかろうか。








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インストゥルメンタル・レゲエを演奏するバンドMute Beatというバンドが1970年代後半から1980年代にかけてあって、とても人気があって、とってもクールな演奏だったのだけど、多分そのバンドのリーダーであったトランペッターのこだま和文さんの著作「空をあおいで」を読んだ。前半がエッセーというか、日々の感想で、後半が「スティル エコー」という題の少年時代を回想的の描いた私小説。とても深い言葉は、この本のタイトルにある晴れわたった空の青さのようだ。じゃがたらの故江戸アケミにならって、ぼくはこだまさんをこだまちゃんと、今、呼んでみて、こだまちゃんはやっぱオーガスタス・パブロのピアニカが好きなのかと声をかけてみたくなった。こだまちゃん、こどものころ、胸を引き裂かれる悲しいこともあったのだけど、それでも幸せで楽しかったのだね。こだまちゃんといつか一緒に独特の音楽を演奏してみたい。それはほんものの音楽だよ。読み終わったあとの余韻に青い空から江戸アケミちゃんの声も聞こえてきた、ガッツデノリキレ、ガッツデノリキレ。

Mute Beat guest 江戸アケミ from じゃがたら - Organ's Melody

http://www.youtube.com/watch?v=lYb9OYw0-KQ







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むずかしくて面白いことが書いてあるような気がして読み進めるうちに、これはイカれた坊さんの狂言やら戯言のような気がしてきた。そう思うことも面白い。禅という日本で根付いた無心についての鈴木大拙の講演をそのまま本にしたものなのだけど、無心を論理的に解説することは難しく、修辞法的になり、また論理的になり、そして修辞法的になり、ロジックとレトリックを行ったり来たり、ついには言葉で言い表せない領域なのだろうか? 坐禅組んで、修行しますか? この講演がなされたのは昭和十四年、1939年で米国との戦争が始まる1年前。結語に引用される本浄禅師の言葉。

「見聞覚知して障疑あることなし、
声香味触の裡にありて常に三昧なり。
鳥の空中にしもに翔ぶが如し。
取なし、捨なし、憎愛なし。
若し処に応じて本を無心となること会せば、
始めて名づけて観自在となすことを得む。」

おしょう、その心は? 喝!







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人が人にしうる最悪以上のことを、というより、もっと筆舌に尽くしがたい醜く恐ろしいことをヒットラーとやらナチスとやらは、ヨーロッパでユダとよ呼ばれる人たちにしたのだなとこの本を読んで思いました。と同時に同じ収容所の遠い別棟にいる妻を思う記述が強く美しい。ドイツのユダヤ人強制収容所を生き延びた精神分析医ヴィクトール・E・フランクの著した「夜と霧」を「世界がもし100人のだったら」で有名でもあるドイツ文学翻訳家の池田香代子さんが数年前に訳したその本を読了したのです。昔から、ぼくがティーンエイジャーのころから読みたいと思いつつ、読まずにいた本を読んだのです。著者のヴィクトール・E・フランクさんは本当に心に愛のある人です。これ以上はあるべくもない収容所体験から始まり、生きるとはどいうことかを短くて平易な文章から深く思いをいたされ、そして、感動します。









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こんな夢を見た。ぼくは大きな倉庫のようなところにいる。いくつもの間仕切りがしてある倉庫には兵士がたくさんいて、ぼくもその兵士の一人らしい。どうやら第二次世界大戦の巨大な兵舎で、ぼくは連合国の一人の兵士で、その兵舎はナチスのドイツ軍に攻め入れられる、そんな危険な状況にあって、その兵舎にいろいろな国の兵士が閉じこめられている。中にはドイツ兵のスパイすら混じっているのかもしれない。この状況を打開しようと、なかば兵士のすし詰めのようになったその兵舎からぼくは意を決して外に出る。外には小高い丘が見えて、ぼくは登っていく。すると、見しらぬ濃紺の軍服の兵士がうつ伏せになって、兵舎に向かって銃を構えている。敵軍ではないような気がして、ぼくはその兵士たちの一人に声をかける。きみたちは何者なんだと尋ねると兵士は、おれたちはアイルランド陸軍の狙撃兵で、きみたちを守っているのだと答える。そのアイルランドの兵士が何とも頼もしく、濃い青の軍服もかっこいい。こんな兵士たちに守られているなら、なんとかこの状況を突破できそうだ。勇気が湧いてきた。

ここで目が覚めた。史実としてはアイルランドは第二次世界大戦では中立だったそうだ。にもかかわらずドイツは首都ダブリンを爆撃したという。アイルランドの軍服が何色なのかはわからない。
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昔、読んだ本を本屋で見かけ、つい手に取り買ってしまい、部屋の隅に置きっぱなしして、思い出したころに読んでしまうようなことがある。そのようにして読んだ本はアルジェリアの精神分析医、フランツ・ファノンの「黒い皮膚・白い仮面」。マルカムXの前にファノンがいたのだと思う。ファノン死後50年の今年、アラブ北アフリカでは変革の嵐のようなものが湧きおこっているのだろうか? と同時にアメリカ合衆国に黒人の大統領が誕生した21世紀にファノンの時代からの時の流れを感じてもしまう。にも関わらず、この本の第五章に書かれた「黒人の生体験」という論文にはその怒りの激しさを越えたやさしさ、自他を許すプライド、何かを求めこがれる一人のアフリカ生まれの人間の真摯でナイーブで不屈でもある魂に触れるようで、しかもそれが、表現されうる言葉としての詩的美しさを持っていて、泣き出したくなるほど感動してしまう。そして、何度でも読みかえしたくなってしまう。







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初めてこのアルバムを買った時は、ジャケット写真を見て、乞食のおじさんがブルースを歌っているのか、すごいなーと思って買ったのだけど、ジャケット写真の主とこのアルバムのハーモニカを吹きブルーズを歌うSonny Boy Williamsonは全く関係のない別人物であった。

Sonnyは出生名はAleck Millerであって、いくつもの芸名、Rice Miller、Little Boy Blue、Sonny Boy WilliamsonⅡを持っていて、多くのブルースマンのご多分にもれず、放浪の人でミシシッピうやアーカンソーを旅して生きた。1940年代はアメリカ南部の広い地域をカバーするラジオ局KFFAの人気番組「キング・ビスケット・タイム」の歌ってハーモニカを吹く人気パーソナリティだったという。

1950年代後半にシカゴのチェスレーベルで新進のシカゴ・ブルース・マンと吹き込んだアルバムが"Sings down AND out BLUES"。1959年リリース。そのスタジオミュージシャンの中には、ラジオ番組時代からの盟友ギタリスト、Robert Jr. Lockwoodもいた。このアルバムは、頂点のようなシカゴブルースで、もちろんそのシカゴの列車の線路はミシシッピの農場のジュークジョイント(安酒場)まで続いている。Sonnyはこのアルバムで一躍、有名になり、のちにヨーロッパなどへもツアーするのだけど、御年六十歳で遅咲きの人であった。1965年には逝ってしまう。残るのは心をかきむしるブルース・ハープの響きと歌。

おいらにバーボンを一杯おくれよ。おやすみZZZzzz.....

Sonny Boy Williamson rare video

http://www.youtube.com/watch?v=cNzEXJTPS0U










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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
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