えいちゃん(さかい きよたか)
えいちゃんのぶろぐ
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もやもやの残るぼくの弾き語りであった。なんとすれば、ビザールだけど、ロバート・ジョンスンみたくに墓場でギターの練習しようか。日本のウードゥーの神が現れるかもしれないし、死んだぼくの友だちがこうするんだよと、身振り手振りで、教えてくれるかもしれないではないか。あと、何マイルあるんだろう、あと、何マイル残っているんだろう、と思っていると、あいつがまたしても現れて、高笑いしながら、どうでもいいんじゃないかと語りかける。ぼくは、あいつの言うままにティーンエイジャーのころにもどり、雑音のようなギターをかき鳴らし、ファックとシットに馬乗りになりながら、天国と地獄の歌をのどが張り裂けるまで夜の眠りつくまえの夢と現のしじまに歌うのであった。
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ロバート・ジョンスンという人のブルースが好きになったなら、日暮泰文さんの書いた「ロバート・ジョンソンを読む アメリカ南部が生んだブルース超人」という本を読むがいい。この本の著者、日暮泰文さんは故中村とうよう氏とともに、最も初期、1,970年ごろブルースという音楽を紹介した張本人なのらしい。そして、この本の内容では、ロバート・ジョンスンに墓場でギターを教えたアイク・ジマーマンという人がいたと、伝える。何とも。ビザール(奇っ怪)な魅力ある話だなぁ。この本に書かれているのはロバートを巡るアメリカ南部紀行であり、夢想の入り混じった物語のようでもある。そして、この本を読み終わったあと、この本の内容はあえてすべて忘れて、ロバート・ジョンスンのブルースを聴きたくなるのです。そして、また、ロバートのブルースを聴き終わったあと、この本に手を伸ばしたくなる。
ぼくの言葉としては、ロバートの歌は、聴くたびにずれていき、言葉から解き放たれ、はみ出し、両義的に引き裂かれ、だから、美しい。
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横浜に残された唯一の名画座であるらしいジャック・アンド・ベティにトルコのセミフ・カプランオール監督の「蜂蜜」という映画を見に行きました。ジャック・アンド・ベティは、黄金町の旧青線地帯(戦前の公ではないの売春地帯)のはずれにあって、なんとも、昼間に行くとさびれたような感じだけれども、劇場自体が映画の中のようなのです。このあたりは林海象監督の「私立探偵 濱マイク」シリーズの舞台でもあって、なんともある種の風情がありますな。
昼前にビールに酢豚で一杯してしまってから、いざ映画鑑賞。けれど、不覚にも、たまった疲れで前半、うとうとと部分、部分で居眠りしてしまいました。というのも、この映画、ほとんど、セリフもストーリー展開もないのです。バック・グラウンドに音楽すら流れない。舞台であるトルコの田舎の山の中の森の景色を少年が父とともに歩き、または、父を探して歩き、木立の風によってこすれあう音や鳥たちのさえずりがぼくを眠りに誘いましたが、うとうとしている間にも、何か、ぼくは確かに感じたようなのです。すべてのシーンが絵のように何気なく自然で本当に美しい。その美しさは、絵画的なことを越えて、この映画の中で生きている人たちの美しさでもある。リセミフ・カプランオール監督の言葉。
「私たちは、自分の目を通して世界を見ているのではなく、自分の夢を通して世界を見ている」
ぼくの大好きなドイツの映画監督のヴィム。ヴェンダーズは、私の映画を見るとたいがい眠くなります、と言ったのは、ある意味での名言かもしれないけれど、ぼくはもう一度「蜜蜂」を居眠りせずにいつか絶対に見たいと思いました。
映画「蜜蜂」のページ
http://www.alcine-terran.com/honey/index.html
シネマ・ジャック・アンド・ベティのページ
http://www.jackandbetty.net/index.html
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町田の万象房に弁ブルースを聴きに行った。万象房には失業時代、オープンマイクによく出演した。最近、ごぶさたでしたが、マスターのキガワさんには顔を憶えていてもらって、声をかけてもらってうれしかった。
お店に入っていくと1番目のバンド、マンダラーズの演奏はもう始まっていた。ラップ+ギター+ディジュリドゥーという編成でこの夜は「真夏のブルースナイト」というタイトルなのだが、なるほどラップというのはカントリーブルーズの孫の孫なのかもしれないと思う。ラップをしていたMC-Daharaくんとあとで話すと、ブルース好きらしい。そういえば、ぼくも二十代のころはブルースや古いリズム・アンド・ブルースばかりを聴いていた。けれど、今もあまり変わりないか。
2番目の演者の深川慶さんはドブロギターを弾く日本語オリジナル詞のブルースマンで歌がシュールに不思議でほの暗く、そこにほっとする魅力があります。 いっしょに演奏した居相毅さんのハーモニカはぼくの吹くなんちゃってハーモニカとは違っていて、ブルーズの中でいききと泳いでおりました。すごいなぁ。
トリはコージー大内さんの弁ブルース。コージー大内さんはライトニン・ホプキンス・スタイルでギターを弾きながら、故郷、大分県の日田弁でオリジナルブルースを歌うのです。じつはぼくも、父と母が九州出身で、歌として流れてくるしゃべり言葉の感じがなつかしいような気もし始めた。なぜ、コージーさんは日田弁で歌い始めたかというと、ライトニンホプキンスなどの歌を歌って、聴いてくれていたアメリカ人に聴いてみたそうです。ぼくの英語の歌、わかりましたかと。すると、全然わからない、けれど問題ないよ、カントリーブルースとかは南部のなまりとか黒人のスラングでアメリカ人ですら、何を歌っているのかわからないのだから。そういえば、ローリングストーンズの1970頃のミックジャガーの歌って、真似をした南部なまりの歌で、はやりアメリカ人やイギリス人にも何を歌っているのか、わからないそうです。で、この九州の片田舎の方言とブルースの相性って抜群に良いね。やっぱ、九州は日本にとってのアメリカの南部にあたるところなのだろうか、などと想像する。母さんの思い出サイレンの歌とか胸にじーんと来ました。コージー大内さんの弁ブルース、最高!
マスターのキガワさんへの追伸で、また、オープンマイク、なんとか出たいと思います。
万象房のページ
http://musictown2000.sub.jp/banshowboh/open_cafebanshowboh.htm
コージー大内さんのページ
http://homepage2.nifty.com/adliv/KozyOuchi/index.html
お店に入っていくと1番目のバンド、マンダラーズの演奏はもう始まっていた。ラップ+ギター+ディジュリドゥーという編成でこの夜は「真夏のブルースナイト」というタイトルなのだが、なるほどラップというのはカントリーブルーズの孫の孫なのかもしれないと思う。ラップをしていたMC-Daharaくんとあとで話すと、ブルース好きらしい。そういえば、ぼくも二十代のころはブルースや古いリズム・アンド・ブルースばかりを聴いていた。けれど、今もあまり変わりないか。
2番目の演者の深川慶さんはドブロギターを弾く日本語オリジナル詞のブルースマンで歌がシュールに不思議でほの暗く、そこにほっとする魅力があります。 いっしょに演奏した居相毅さんのハーモニカはぼくの吹くなんちゃってハーモニカとは違っていて、ブルーズの中でいききと泳いでおりました。すごいなぁ。
トリはコージー大内さんの弁ブルース。コージー大内さんはライトニン・ホプキンス・スタイルでギターを弾きながら、故郷、大分県の日田弁でオリジナルブルースを歌うのです。じつはぼくも、父と母が九州出身で、歌として流れてくるしゃべり言葉の感じがなつかしいような気もし始めた。なぜ、コージーさんは日田弁で歌い始めたかというと、ライトニンホプキンスなどの歌を歌って、聴いてくれていたアメリカ人に聴いてみたそうです。ぼくの英語の歌、わかりましたかと。すると、全然わからない、けれど問題ないよ、カントリーブルースとかは南部のなまりとか黒人のスラングでアメリカ人ですら、何を歌っているのかわからないのだから。そういえば、ローリングストーンズの1970頃のミックジャガーの歌って、真似をした南部なまりの歌で、はやりアメリカ人やイギリス人にも何を歌っているのか、わからないそうです。で、この九州の片田舎の方言とブルースの相性って抜群に良いね。やっぱ、九州は日本にとってのアメリカの南部にあたるところなのだろうか、などと想像する。母さんの思い出サイレンの歌とか胸にじーんと来ました。コージー大内さんの弁ブルース、最高!
マスターのキガワさんへの追伸で、また、オープンマイク、なんとか出たいと思います。
万象房のページ
http://musictown2000.sub.jp/banshowboh/open_cafebanshowboh.htm
コージー大内さんのページ
http://homepage2.nifty.com/adliv/KozyOuchi/index.html
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夏が暑いからレゲエなのかよと、思想的レゲエマニアからは怒られてすまうかもしれないが、一服の清涼剤のようでもあるビブラフォン奏者Lennie Hibbertの"CREATION"というアルバムは放射能ただようかもしれないこの夏の日本国首都の南にある県で、何度でもよくぼくは聴き、それは邪気祓いのような摩訶不思議な音のパワーすら感じたのだった。そして、この音楽はあまりジャマイカっぽくレゲエでありながら、ジャンルなんて越えていて、けれども、もしかして、もしかして、いきおいあまって、クールに"Jah Rsstafari!"と叫んでしまおうかと、思う。なんか、ぼくの感じ方が違うかもしれないけれども、愛聴盤になってしまったのです。
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最近、行けなかった町田のWest Boxのセッションに行ったのだった。ジャンルにこだわらないここのセッションで今夜、ぼくが歌った歌はアイルランドの名曲"Long Black Veil"。The BandでのRick Dankoのすばらしい歌は忘れられなく、アイルランドの音楽外交大使とも呼ばれるChieftainsをバックのしたMick Jaggerの歌も良かった。この歌を僭越ながら意訳してみようなどと思う。
10年前の寒く暗い夜
どこかの誰がが公民館の講堂で誰かを殺した
ささいな光景があって
立ち去る男がおれに似ていると同意してしまった
裁判官はおれにアリバイを求め
他の誰かでなければ、おまえは死ななくてはならないという
おれは何も言えなかった
その時、おれの親友の妻をこの腕に抱いていたから
彼女は黒い長いベイルをはおり、いくつもの丘を歩み
おれの墓を訪れると、夜の風がしくしくと、いたみ泣いている
誰も知らなく、誰も見ていない
誰も、おれ以外のだれも
死刑台の足場は高く、いつまでもそばにあって
彼女は人々の中に立っていて、涙をぬぐおうともしない
けれど、あの冷たい風がうめく特別のとき
黒くて長いべイールの中での彼女の泣く声が、おれの骨にしみわたる
ぼくはこの歌が大島渚監督の大好きな映画「愛の亡霊」ようだとも思い、愛とは何だろうと立ちつくす。もう一曲歌ったRobert
Nighthawkの"Eli's Place/Murdering Blues"はまたの機会に。ではおはすみZZZzzz.....
The Band- Long Black Veil
http://www.youtube.com/watch?v=dMbVXYQpJV8
The Long black Veil by the Chieftains and Mick Jagger
http://www.youtube.com/watch?v=RYE-x0Yje98
10年前の寒く暗い夜
どこかの誰がが公民館の講堂で誰かを殺した
ささいな光景があって
立ち去る男がおれに似ていると同意してしまった
裁判官はおれにアリバイを求め
他の誰かでなければ、おまえは死ななくてはならないという
おれは何も言えなかった
その時、おれの親友の妻をこの腕に抱いていたから
彼女は黒い長いベイルをはおり、いくつもの丘を歩み
おれの墓を訪れると、夜の風がしくしくと、いたみ泣いている
誰も知らなく、誰も見ていない
誰も、おれ以外のだれも
死刑台の足場は高く、いつまでもそばにあって
彼女は人々の中に立っていて、涙をぬぐおうともしない
けれど、あの冷たい風がうめく特別のとき
黒くて長いべイールの中での彼女の泣く声が、おれの骨にしみわたる
ぼくはこの歌が大島渚監督の大好きな映画「愛の亡霊」ようだとも思い、愛とは何だろうと立ちつくす。もう一曲歌ったRobert
Nighthawkの"Eli's Place/Murdering Blues"はまたの機会に。ではおはすみZZZzzz.....
The Band- Long Black Veil
http://www.youtube.com/watch?v=dMbVXYQpJV8
The Long black Veil by the Chieftains and Mick Jagger
http://www.youtube.com/watch?v=RYE-x0Yje98
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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
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