えいちゃん(さかい きよたか)
えいちゃんのぶろぐ

内田樹さんの著した「街場の戦争論」を読む。武道の段位を取り、能も舞う内田さんのような日本が好きな人が、今という時の政府の人たちの流れに抗するかのような、こんな本を本屋で見かけると読みたくなってしまうのです。あいかわらずの鋭い筆鋒で戦争をしたがっているらしい、そのくせ多分、自分では決して銃弾飛び交う地には行かないだろう恐怖の安倍氏らをやっつけてくれています。大岡昇平の小説や江藤淳の論文を題材に戦中と戦後を論じた「過去についての想像力」と「ほんとうの日本人」にははっとしました。きっと、ノスタルジーこそラディカルなのです。


杉浦日向子さんの著した、描いた「百物語」を読む。これ三十年ほど前に「小説新潮」に九十九回も連載された掌編の漫画集。怖い、恐ろしいというより、どこか懐かしいような怪しい小さな物語集で、もちろん、この本から流れてくる夏の夜の風に吹かれれば、そう、丑三つ時にでもなれば、江戸への門がぽっかりと開かているのです。


池谷薫監督のドキュメンタリー映画「ルンタ」を見た。圧政下のチベットの今が、チベットの人たちを援助しつづける日本人、中原一博さんを目を通して生々しく語られる。
近頃でのチベットでは中国共産党の圧制と人権無視に抗議し、自らの文化を守ろうとの抗議での焼身があとを絶たない。ここでぼくが「焼身自殺」とは言わず、「焼身」と述べたのは、仏教の慈悲を実践しつづけるチベットの人たちへの敬意による。
国連憲章にもある民族の自決権をチベットに。
かろうじて、ぼくにできることとして、チベットを忘れないこと、思い出すこと、そして、少しは誰かに知らせること。
抑圧する中国の人たちよ、敬虔な仏教徒ではないぼくからは重い怒りを込めてこう忠告しておこう。暴政を行うあなたたちには、早かれ遅かれ、あれがやってくるでしょう。
http://lung-ta.net
近頃でのチベットでは中国共産党の圧制と人権無視に抗議し、自らの文化を守ろうとの抗議での焼身があとを絶たない。ここでぼくが「焼身自殺」とは言わず、「焼身」と述べたのは、仏教の慈悲を実践しつづけるチベットの人たちへの敬意による。
国連憲章にもある民族の自決権をチベットに。
かろうじて、ぼくにできることとして、チベットを忘れないこと、思い出すこと、そして、少しは誰かに知らせること。
抑圧する中国の人たちよ、敬虔な仏教徒ではないぼくからは重い怒りを込めてこう忠告しておこう。暴政を行うあなたたちには、早かれ遅かれ、あれがやってくるでしょう。
http://lung-ta.net


石田千さんの著した「唄めぐり」を読了した。民謡を聴き求めて日本全国各地を旅した紀行文は、その日本語にしかないような文体のリズム感が、読んでいて、きっぷの良い歌が耳に届くかのようだった。まずこの文体に魅かれてしまい、そして、その日本を北から南、東から西へと旅している気分にもなり、日本っていいなぁ、とつくづく思い。各章に数枚、はさまれた口絵写真も楽しく、こんな幸せな風景と空気があったのかと、ぼくの頬はゆるんで、微笑んでしまう。
おしまいの章「音頭の渦 福島[あまちゃん音頭、新生相馬盆唄]」では、音頭が今ここで生まれるそれが綴られているのだけど、そこに出てくるミュージシャン、大友良英さんの言葉は民謡が歌われ踊られる音頭のもっとも深い真実をついているようにも思え、引用させていただきます。
「震災前から大変だったこともあるし、震災後から大変になったこともある。二年前まで、盆踊りって大嫌いだったんですよ。でも、いまこれだけやっていたら、もう嫌いとは言えないです。いったん踊りが始まると、だれも僕らのいる舞台をみてない。主人公は踊ってる人たちなんです。それが最高。また来年もやります」
日本の音頭の夏が今年もやってきますな。


ついさっきの土曜日から日曜にかけて、「禅は、今ここ。」という本を読んだよ。1960年にカリフォルニアから全米に禅の精神を広めた曹洞宗の老師、鈴木俊隆さんが弟子のアメリカ人たちに言った言葉、その思い出を集めたとっても魅了的な本でした。
そう、1960年代のカリフォルニアのヒッピーやカウンター・カルチャーの深奥にはこの鈴木俊隆という一人の禅師がいたらしいのです。それで、ぼくは、こんなの読んだら、今日はいつだってどうにでもなるさと、安心してしまったのか、夏風邪をひいてしまった。先週は働きすぎだったな、と思うけれど、もう戻ってはこないのさ。いくつもの美しい言葉がこの本にはあるのだけど、ぼくの今の心に一等響いこんな挿話をたった一つだけ引いておやすみなさいZZZzzz.....
「接心の間に鈴木老師の独参がありました。私は迷い、人生の居場所を失っていると、感じていました。大いなる心(ビッグマインド)も、同じく闇に迷うのかどうか、私は老師に尋ねました。 老師はおっしゃいました。「いいえ、闇の中に迷わず、闇の中で働くのです」老師はそれを千手観音のようだと言って、手を動かし説明されました。その瞬間、千手観音をこの世に出現させたのです」
そう、1960年代のカリフォルニアのヒッピーやカウンター・カルチャーの深奥にはこの鈴木俊隆という一人の禅師がいたらしいのです。それで、ぼくは、こんなの読んだら、今日はいつだってどうにでもなるさと、安心してしまったのか、夏風邪をひいてしまった。先週は働きすぎだったな、と思うけれど、もう戻ってはこないのさ。いくつもの美しい言葉がこの本にはあるのだけど、ぼくの今の心に一等響いこんな挿話をたった一つだけ引いておやすみなさいZZZzzz.....
「接心の間に鈴木老師の独参がありました。私は迷い、人生の居場所を失っていると、感じていました。大いなる心(ビッグマインド)も、同じく闇に迷うのかどうか、私は老師に尋ねました。 老師はおっしゃいました。「いいえ、闇の中に迷わず、闇の中で働くのです」老師はそれを千手観音のようだと言って、手を動かし説明されました。その瞬間、千手観音をこの世に出現させたのです」




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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。


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