えいちゃん(さかい きよたか)

えいちゃんのぶろぐ

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六本木のビルボード・ライブ東京でウィリアム・ベルを見た。本当は昨日、土曜の夜に見に行こうと思っていたのだけど、お誘いした人が用があったり、急遽、自分の弾き語りのライブを頼まれたりして、今回はやめておこうかなと思ってしまっていたのが、ネットで昨日のライブの良い感想を見つけたら、むらむらとやっぱり行きたくなり、当日券をネットで予約して足を運んだ。

前置きが長くなってしまったが、行って本当に良かったです。アドリブもまじえて、プリーチするように歌うバラードはまさにディープ・ソウルの世界で、あぁ、これなんだわと感じ入り、ぼくの涙腺は歌にこめられた愛によって爆発しそうになったよ。そうです、ソウル・ミュージックというのは最高の音楽なんだわ。

今夜はウィリアム・ベルの名盤"The Soul Of a Bell"を聴きながらおやすみなさいZZZzzz.....

ホワイト・ハウスで歌うウィリアム・ベル
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井上理津子さんの著した「さいごの色街 飛田」を読了した。こんなことまで書いてしまっていいのかなというようなところも含む内容で、単行本を取材した飛田新地料理組合の献本をし、その後の生々しいやりとりはぼくの読んだ文庫本の「文庫版あとがき」に書かれていたのだけど、立ち入り禁止にはならなかったもよう。

この「文庫版あとがき」が濃い内容で、文庫本が出た今、単行本ではなく文庫本の方をお薦めします。このルポルタージュにはその取材手法や取材対象に対しての姿勢だの、いろいろと厳しい批判も多いのだけれども、ぼくは読んで良かったと思いました。

「飛田に行ってみたいと思う読者がいたとしたら、「おやめください」と申し上げたい。客として、お金を落としにいくならいい。そうでなく、物見にならば、行ってほしくない。そこで生きざるを得ない人たちが、ある意味、一生懸命に暮らしている町だから、邪魔をしてはいけない」と筆者は「あとがき」に書いているのだけれど、その言葉の剣は井上さん自身にも向けられていようことも、井上さん自身もわかっているだろう。

大阪はディープです。






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渋谷のラスト・ワルツというライブ・ハウスにNON BANDを見に行った。

なんて、久しぶりなんだろう。決して昔懐かしいなんてことはないのだけど、心のどこかのかけらがあのころにもどっていく。あのころとは多分、1977年ごろから1982年ぐらいまでのあのころで、東京のライブハウスのミュージック・シーンはなんでもありで燃えていた。ただ型にはまったものは忌避され、みんな、きまりきった何かから抜け出したり、ずれたり、はみ出そうとしたていたのだ。ぼくは、だから、Rock'n' Rollっていうミュージックはとてもいいものだと思ったのだよ。

今、渋谷に屋根裏もないし、西口を出て新大久保に歩いていく途中の地下に新宿ロフトもないのだけど、寂しいとも思わない。二十一世紀にNON BANDを見れて、しかもあのころよりさらにワイルドで、しかもナチュラル。あー、このリズムを聴きと、日本にも昔からお囃子というごきげんな心も体も躍らせるバックビートがあったのだと思う。などど書くと、評論家みたいなこと言ってんじゃねーってあのころみたいにどつかれるな。音楽は頭で聴くもんじゃないっていうのはドラマーの玉垣くんの至言です。
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大岡昇平の「俘虜記」を読了した。所謂第二次世界大戦の戦記もの文学でフィリピン戦線で大岡自身と思われる視点から日本人兵士が、アメリカ軍と戦闘し敗走し捕えられ捕虜となり終戦を迎え帰国するまでが著されている。大岡の戦記文学がこんなにおもしろかったとは知らなかった。退屈でもある捕虜の日常は日本という蛸壺のような社会、もしかして民俗学者、柳田国男いうところの「孤島苦」、シンガー、友川カズキのいう「よどんだ島国」、辛辣にいえば愚劣で少しだけ愛おしくもあるような社会の縮図のようでもあった。それを大岡昇平の理性と知性が照射していく。大岡昇平の大作「レイテ戦記」にも挑戦しようかなと思った。







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こんな夢を見た。

ぼくは木の梁が見えるような会社の屋根裏で薄汚れた大きなシーツを二枚はおり、しゃがんでパソコンに向かい仕事をしている。着ているのはその二枚のシーツだけなのだけれども、その一枚もはぎ取られてしまう。気がつくと会社の前の田舎道の前にいて、その道に小さなトラックに引っ張られた数台のテレビディスプレイが進んでくる。そのテレビに映し出されているのは、どこかのホールでの弾き語りコンテストだ。ホールの観客席に腰掛けた知らない誰かがギターを持って立ち上がりステージに上がろうとするシーンが映し出される。隣でそれを見ていた営業部長が知らない誰かをぼくだと勘違いをし、すごいじゃないかと声をかけてくる。確かにこの知らない誰かの次はぼくが出るはずなのだけれども、テレビはトラックに引っ張っられて遠くに去ってしまう。気がつくと屋根裏にいるぼくは、パソコンに向かいしゃがんで仕事をしている。汚れたシーツ一枚のぼくはこの格好で電車に乗って帰れるのだろうかと思案していると、いつの間にか会社の外の大きな理容室の前に母と一緒にいる。母が髪を切らなきゃいけませんよと促すので、ぼくは理容室に入ろうとするが、汚れたシーツ一枚の自分の身なりを恥ずかしく思い、やめる。気がつくと屋根裏でまた仕事をしている。

そこで目が覚めた。つげ義春の漫画みたいな不安神経症のような夢だなと思った。ぼくの仕事環境を夢で表すとこういうことになるのかは、わかりません。
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松濤美術館に「1930-1985 没後30年 ロベール・クートラス展」を見に行く。

名声や富を自ら絶ち、生涯、パリのとあるアパートの中でカルトと呼ばれるフランスの小さなカードに絵を描き続けたそのカードがぼくには聖画、アイコンのように見えたのだった。

ふと、友川カズキさんの水彩画を思い出し、友川さん著した本にあった「ひとりじゃなきゃなんいもできない」という言葉を思い出した。その言葉はロベール・クートラスにも、いかにもふさわしかろうと思われた。ぼくはパリの街で拾ってきた紙屑を小さなカードの大きさに切り取って描いた絵を美しいと思い、そのカードにはなにやら聖なる守護の力すら宿しているようにも感じられた。

美術館に売られていた「ロベール・クートラス 作品集 ぼくの夜」にクートラス自身がアトリエ兼アパートでくつろいでいる写真があって、その写真の柔和な笑顔がアメリカのロック・バンド、ドアーズのシンガーであり詩人でもっあったジム・モリソンの死の直前によく似ていると思った。パリで1971年にモリソンは没しているのだけど、どこかでクートラスに会いはしなかっただろうか。二人は詩も音楽も絵も金じゃない、と意気投合しなかっただろうか、というのはぼくのおかしな想像にすぎないのだけれども。

ぼくは時々、守護の力を信じてこれらのカードの絵を思い浮かべるのかもしれません。

http://www.realtokyo.co.jp/events/view/41365
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会社帰りに映画館に立ち寄り、クリント・イーストウッド監督の「アメリカン・スナイパー」を見ました。映画を見終えたその後からふといろんなシーンが思い出され、胸にひっかかってくるのは、この映画が単純な勧善懲悪の話になっていないからだと思います。なんともすっきりしない感じが残るのはこの映画が抱えるテーマの重さと、それが複眼的に表出されているからでしょうか。なんなのだろうと、思いをめぐらし、何かを考えてしまう。

しかし、砂漠の都市での市街戦のシーンはすさまじい限りです。民間や敵味方の兵士の死者たち、負傷者たち、戦地を離れPTSDに悩まされる兵士たち。

嘘ばかりついている今の日本の総理大臣は日本人や日本の自衛隊をこのようなところに送り出そうとしているらしいのですが、本当に真剣に考え抜いているのでしょうかは、やはりとても疑わしい。

さて、映画に戻ると、無声のエンドロールは死者たちへの追悼を含む言葉にはできない複雑で矛盾した心からのメッセージだと思いました。その言葉にできないメッセージにぼくは共感するものです。

http://wwws.warnerbros.co.jp/americansniper/
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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
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