えいちゃん(さかい きよたか)
えいちゃんのぶろぐ
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ジャニス・ジョップリンの映画を見たよ。"Little Girl Blue"っていうアメリカの映画さ。感動したよ。泣いた。
いかれた1960年代だね。1950年代にはロックン・ロールの爆発が、そして、1970年代にはパンクがあったのに、おれの知らない1960年代はなによりも狂乱の時代で、だから、おれは彼女のように早く逝ってしまえるようにと、ジャニスたちのまねごと、ままごとみたいなことを、浅はかで安っぽいようなことでもあったのだけれども、やったこともあったのさ。そんなことよりかは、おれもジャニスみたくにブルースだけは忘れたことはなかったよ。
ジャニス・ジョップリが大好きです。そう、ジャニス・ジョップリンは最高です。
映画『ジャニス:リトル・ガール・ブルー』公式サイト
いかれた1960年代だね。1950年代にはロックン・ロールの爆発が、そして、1970年代にはパンクがあったのに、おれの知らない1960年代はなによりも狂乱の時代で、だから、おれは彼女のように早く逝ってしまえるようにと、ジャニスたちのまねごと、ままごとみたいなことを、浅はかで安っぽいようなことでもあったのだけれども、やったこともあったのさ。そんなことよりかは、おれもジャニスみたくにブルースだけは忘れたことはなかったよ。
ジャニス・ジョップリが大好きです。そう、ジャニス・ジョップリンは最高です。
映画『ジャニス:リトル・ガール・ブルー』公式サイト
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中上健次の著した「路上のジャズ」を読んだ。中上の最も初期の作品でもある散文詩「JAZZ」と芥川賞を取る以前の小説「灰色のコカ・コーラ」とジャズにまつわるたくさんのエッセイを集めたアンソロジー。それらの文章のほぼすべてを、ぼくは高校生のころ読んでいて、ぼくはこんなものを十代の時に読んでしまっていたのかと驚く。高校生のころは市立の図書館によく行っていて、おもしろそうな本をかたっぱしから読んでいたのを思い出す。この中上健次とか澁澤龍彦とか、好きだったのです。あのころ、パンク・ロックとか古いロックとかも好きだった。新宿ロフトや渋谷の屋根裏、法政大学の学館のコンサート、はてや曼荼羅で友川カズキ、池袋の文芸座で浅川マキも見た。この「路上のジャズ」を読むと、そんなあのころのささくれだった、やさぐれたなんとも表現したらいいかわからない気分を思い出して、胸が苦しくなり、泣き出しそうになってしまう。
そうだ、あのコルトレーンのナンバーを弾くピアニストにどこかのライブ・バーで出会ったなら、この一冊を、読んでみてくれとプレゼントしようかな。すると、ぼくがそうであったかのように目で見る世界の光の色が変わったかのように感じ、彼の弾くピアノが何か変わってしまうのかもしれない。しかし、この本に書かれているのは、それはあくまでも中上健次のジャズなのかもしれないとも思いつつ、こんなコルトレーンを語り、ジャズを定義した文章にぼくはひれ伏してしまう。
「私もそうだが、ジャズ・ヴィレッジの連中は、言ってみれば逃亡奴隷のようなもので、ジャズを創りジャズを支えた黒人の状態に似ている。
コルトレーンは、そんな聴き手のリアリティに支えられて、コード進行から自由になり、音の消えるところまで行く。自由とは、疎外され抑圧され差別されることからの自由であり、ジャズの持つ黒人のというアメリカのマイノリティの音楽という特性からの自由である。黒人という特性から出発して、特性から解き放たれる、と私はコルトレーンのジャズを聴きながら思ったのだった」
ぼくはこの文章の「黒人」という言葉をいろんな単語に置き換えてみる。「日本人」とか「在日」とか「被差別部落出身」とか「私」とかに。すると、ありありと「自由」が再び輝き始めた。
そうだ、あのコルトレーンのナンバーを弾くピアニストにどこかのライブ・バーで出会ったなら、この一冊を、読んでみてくれとプレゼントしようかな。すると、ぼくがそうであったかのように目で見る世界の光の色が変わったかのように感じ、彼の弾くピアノが何か変わってしまうのかもしれない。しかし、この本に書かれているのは、それはあくまでも中上健次のジャズなのかもしれないとも思いつつ、こんなコルトレーンを語り、ジャズを定義した文章にぼくはひれ伏してしまう。
「私もそうだが、ジャズ・ヴィレッジの連中は、言ってみれば逃亡奴隷のようなもので、ジャズを創りジャズを支えた黒人の状態に似ている。
コルトレーンは、そんな聴き手のリアリティに支えられて、コード進行から自由になり、音の消えるところまで行く。自由とは、疎外され抑圧され差別されることからの自由であり、ジャズの持つ黒人のというアメリカのマイノリティの音楽という特性からの自由である。黒人という特性から出発して、特性から解き放たれる、と私はコルトレーンのジャズを聴きながら思ったのだった」
ぼくはこの文章の「黒人」という言葉をいろんな単語に置き換えてみる。「日本人」とか「在日」とか「被差別部落出身」とか「私」とかに。すると、ありありと「自由」が再び輝き始めた。
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テケタさんの追悼会でご家族がくばられていたメッセージカードがとっても素敵だったのです。その追悼会の日の十日まえぐらいに、テケタさんのことをぼんやりと思い出していると、空からこんな歌がふってきたのです。それにぼくは、僭越で、ずうずうしくも「テケタのRock'n' Roll」と題名を付けて、歌ったのです。そして、もらったこのメッセージカードはハガキの大きさの額に入れて近くに飾っておきます。
♪♪♪
あいつはきままなRock'n' Roller
きままに旅して、きままに歌っている
あー、今夜もごきげんなRock'n' Rollを歌うのさ
あの娘が好きなら、あの娘に好きだといえばいいさ
あいつはいつまでもRock'n' Roller
いつまでも旅して、いつまでも歌っている
あー、今夜もいつものRock'n' Rollを歌うのさ
あの娘が好きなら、あの娘に好きだといえばいいさ
あいつはきままなRock'n' Roller
きままに旅して、きままに歌っていく
あー、だけど、今夜はおいら、ブルーズを歌うぜ
だって、ブルーズだけは忘れない方がいいのさ
すると空の向こうからテケタのRock'n' Roll
くよくよするなよ
なきべそかくなよ
うまくやれるさ
みんな自由さ
おっちょこちょいでも
しょうしょうブスでも
お金なくても
男も女も
じいちゃん、ばーちゃん
とうちゃん、かーちゃん
大人も子どもも
Everybode, Rock'n' Roll
・・・♪♪♪
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町田に一年前ぐらいに新しくできたライブレストラン、まほろ座MACHIDAに吾妻光良トリオ+1を見に行きました。昔から吾妻さんと演奏している鉄壁のメンバーはギターとボーカルの吾妻光良さん、ウッドベースの牧裕、ドラムスの岡地曙裕さん、ピアノの早崎詩生さんの四人。この夜は、昔のアメリカのちょっと人に知られていないようなスタンダードと呼ばないような、けれどとてもムーディーなナンバーをたくさん演奏してくれました。吾妻さんが原詞の英語で歌って、日本語訳で歌ってという、その日本語がユーモアとウィットに富んでいてとてもおもしろいのです。バックの熟練の演奏もすばらしかった。岡地曙裕さんのドラムとか最高です。ぼくは吾妻さんがThe Swinging Boppersを率いてデビューしたころからのファンなのです。いつか、相模大野のもんじぇ祭りに出ないかなと妄想をしてしまう。
それから、この新しくできたお店の話、六本木とか青山にあるライブ・レストランのばか高い食べものや飲みものにはいつも引いてしまうのだけど、このまほろ座MACHIDAは普通の値段でおいしくてよいのです。いつの間にか、個人経営のとても素敵なお店ができていたのですね。店内の家具は古きよきヨーロッパ調で、壁に飾られていた大きなかっこいい絵も気になりました。あれは誰が描いたどんな絵なのだろう?
まほろ座MACHIDA 町田駅前のエンターテインメントレストラン
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小田急線の新宿駅の売店で見かけておもしろそうだなと思い、買ってしまた文庫本、武光誠さんの著した「「地形」で読み解く世界史の謎」を読んだ。
なるほど、地形とそれによってもたらされる気候と風土、たえず移動しようとする人間たちが文明を築いていくことを鳥から視点でこの本は語っている。その鳥からの視点の本を読むと、やはり地べたからの人や動物、虫たち、魚たちなどのさまざまな小さな生きものたちからの視点で語られた物語が読みたくもなります。たぶん、それらの本もたくさんあって、クロード・レヴィ=ストロースの「悲しき熱帯」とか、柳田国男の「遠野物語」とか、ヘンリー・デイヴィッド・ソローの「森の生活」とか、ジョージ・オーウェルの「カタロニア賛歌」とか、山口淑子さんの「李香蘭 私の半生」などなどなど、あげればきりもなく。
さて、「「地形」で読み解く世界史の謎」にもどって、謎解きとしてはどの章もとても、とても、ものたりなかったのだけどね。
なるほど、地形とそれによってもたらされる気候と風土、たえず移動しようとする人間たちが文明を築いていくことを鳥から視点でこの本は語っている。その鳥からの視点の本を読むと、やはり地べたからの人や動物、虫たち、魚たちなどのさまざまな小さな生きものたちからの視点で語られた物語が読みたくもなります。たぶん、それらの本もたくさんあって、クロード・レヴィ=ストロースの「悲しき熱帯」とか、柳田国男の「遠野物語」とか、ヘンリー・デイヴィッド・ソローの「森の生活」とか、ジョージ・オーウェルの「カタロニア賛歌」とか、山口淑子さんの「李香蘭 私の半生」などなどなど、あげればきりもなく。
さて、「「地形」で読み解く世界史の謎」にもどって、謎解きとしてはどの章もとても、とても、ものたりなかったのだけどね。
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ブレイディみかこさんの著した「This Is Japan 英国保育士が見た日本」を読了した。
ぼくはパンク・ロックに憧れて、英国に何度も何度も旅をし、ついにはブライトンのダンプに運転手という生粋のワーキング・クラスの旦那さんに嫁いで、一児の母にもなり、保育士として働いてもいるブレイディみかこさんのファンなのです。いつもブログは見ているし、出版された本は必ず読んでいたりします。
今度の新しい本は彼女がおよそ20年ぶりに日本にもどってきての今、東西の冷戦とイデオロギーの時代がすぎさった後の日本で進行中の南北問題、つまり、持つものと持たざるものの格差がもたらした問題の現場、みかこさんのボキャブラリによれば、地べたからのルポルタージュ。とてもおもしろかった。そして、「エピローグ カトウさんの話」では涙が止まらなくなってこまりました。
『THIS IS JAPAN 英国保育士が見た日本』特設ページ
ぼくはパンク・ロックに憧れて、英国に何度も何度も旅をし、ついにはブライトンのダンプに運転手という生粋のワーキング・クラスの旦那さんに嫁いで、一児の母にもなり、保育士として働いてもいるブレイディみかこさんのファンなのです。いつもブログは見ているし、出版された本は必ず読んでいたりします。
今度の新しい本は彼女がおよそ20年ぶりに日本にもどってきての今、東西の冷戦とイデオロギーの時代がすぎさった後の日本で進行中の南北問題、つまり、持つものと持たざるものの格差がもたらした問題の現場、みかこさんのボキャブラリによれば、地べたからのルポルタージュ。とてもおもしろかった。そして、「エピローグ カトウさんの話」では涙が止まらなくなってこまりました。
『THIS IS JAPAN 英国保育士が見た日本』特設ページ
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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
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