えいちゃん(さかい きよたか)

えいちゃんのぶろぐ

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釈迢空の「釈迢空歌集」を読む。釈迢空、これは折口信夫の歌人、詩人としての別名。折口信夫とは民俗学の祖、柳田國男にもっとも近しかった高弟で、民俗学者、国文学者、国語学者であり、その心は万葉集を崇敬し、その短歌を現代に息を吹きかえさせようと、自ら歌を詠んだ。点やマル、空白を使ったその破格の形式で、国学の研究のかたわら、生涯、あらゆることの歌を詠み続けた人。

折口信夫の生きた時代は日本が戦争をひた走っていた時代で、この「釈迢空歌集」を読んでいると、釈迢空が折口信夫に宛てた手紙のようでもあり、日記のようでもあり、一人の日本人の心のありようが生々しく迫ってくるようなのだ。

どれか一つ歌を紹介と思ったけれど、選べない。何か、本全体で連歌のようでもあるから。





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相模大野アコパの遠足の会で羽田、蒲田、池上、戸越へとぶらり、散歩しました。飛行機を見たり、お稲荷さんやお寺に参ったり、街で買い食いしたり、楽しかったなぁ。

羽田空港



穴守稲荷




池上本門寺



戸越銀座

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昼間ずっと寝ていて、夜、眠れなく、オンデマンド配信で、ピーター・ハイアムズ監督の「2010年」を見ました。スタンリー・キューブリック監督の「2001年宇宙の旅」の続編です。

「2001年宇宙の旅」の謎が解き明かされたのかは、解き明かされたかのような、解き明かされていないかのような。モノリスの正体はよく分かりません。

米ソの冷戦を背景にした映画でもあります。未だに対立する核兵器による米ソ対立で、この映画が古くならない世界の現実が悲しい。

ピーター・ハイアムズ監督に「2010年」の映画化を、きみ自身の映画を撮れと、快諾したスタンリー・キューブリックも、この映画のできに満足したのではないでしょうか。ぼくは感動しました。

そして、昔、よく見た夢を思い出したのです。夜なのに明るく、近所の公園で子供たちが遊んでいる夢、不思議な夢でした。これ以上は完全にネタバレですね。口を慎みます。

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大野英子さんの著した「九十歳のつぶやき」を読みました。秩父困民党について何か知りたいと思い、アマゾンで検索してみたら「九十歳のつぶやき」が出てきたのです。大野英子さんはプロの物書きではなく、短歌や詩、ちいさな物語を書きながら、障がい児学級の担任として、児童詩教育に携わってこられた人生がこの本にはつまっている、そんな歌文集。美しい草花の口絵付き。どんな本なのかを紹介するために章立てを記します。

第一章 昔々父ちゃんは頭の鈍い末っ子と遊んで呉れた
第二章 花いちもんめ
第三章 吾が郷いとし
第四章 敗戦の日
第五章 秩父困民党
第六章 時代の化け物「治安維持法」

「第五章 秩父困民党」はこんな書き出しです。

「秩父困民党

最後の一人が撃たれたのは本庄市 児玉町

山の柿つるうめもどすからす瓜秩父横道赤はかなしく

 秩父小鹿野の径、山柿の大木が赤い実をつけていた。
「秩父の風物詩ですね」
 私の軽い言葉に、畏友<高田哲郎先生>は
「いいえ」
 と首を振って
「山に隠れた困民党の残党の命を支えた柿の実です。
 秩父の人は伐れないのですよ」」
 
故郷は美しく、歴史家ではなく、生きてきた人の書く歴史は重くて、ぼくは大野英子さんに敬意を表します。と同時に、読んで何かとても暖かい気持ちになった本でした。

本の帯にあった言葉です。

「今、この国の空気は、あのころととてもよく似ているのです。

豊かな野山に抱かれ、貧しくともあたたかな村の暮らし。自然をこよなく愛した父ちゃんと遊んだ日々に、いつの間にか忍び寄ってきた戦争の影。吹き荒れる治安維持法、前橋空襲、戦時下の人々の現実が生々しく描き出されます」





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たまに会社帰りに寄ってしまうわが家の最寄り駅近くにあるチェーンの居酒屋に今夜、いつものようにぶらっと入ってみたのだが、何か違う。何が違うかはすぐに気づいたのだけれど、BGMにかかっているいつもの音楽がオールドジャズではなく、がちゃがちゃしたJ-POPに変わっていた。ぼくはこのお店で日本酒を飲みながら聞くオールドジャズが好きだったし、オールドジャズを聴きながらこの店で飲む日本酒が好きだったともいえる。オールドジャズとは何か? それはビバップ以前のジャズで日本ではスウィングとも呼ばれるデューク・エリントン、カウント・ベイシー、ベニー・グッドマン、ライオネル・ハンプトンらのジャズ。ふらっと帰りに立ち寄り、それらを聞きながら飲む酒と肴にぼくは癒されていた。お店を出れば、後はてくてく歩いて家に帰るだけ。

ぼくの顔を憶えていてくれて、声をかけてくれていた気さくな店長もいなくなり、ぼくに注文を聞きにきてくれたかわいいあの娘ももういなくなってしまった。寂しいね。諸行無常だな。いつかはやってくる、この店から立ち去る時が来たのかな? ぼくの家の近くに、誰か、いい居酒屋を知っていたなら教えてね。どんなBGMがかかっているかも忘れずに。なるべくぼくの家から歩いて20分以内。探そうかな? 小さな傷心のうちに、いい夢を見れますように、おやすみZZZzzz.....
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星野道夫さんの著した「旅をする木」を読んだ。読みながら、以前、読んだH.D. ソローの古典的名著「森の生活」を思い出していた。美しい自然を表すには美しい文体が必要になって、H.D. ソローと同じように星野さんの文は美しく、それは、アラスカを終の棲家とした写真家の目と心が、その大きな自然によって育まれたためのものだろうか。星野さんについて意外なことを、この本から知った。星野さんは、自然保護とか、動物愛護という言葉には何も魅かれたことはなかった、と書いていて、アラスカのエスキモーたちをクジラ漁を同伴し、その目で見て、こう感想をもらす。

「何よりもうたれたのは、彼らが殺すクジラに対する神聖な気持ちだった。解体の前の祈り、そして最後に残された頭骨を海に返す儀式・・・・・・それはクジラ漁にとどまらず、カリブーやムースの狩猟でも、さまざまな形で人々との自然との関りを垣間見ることができた」

そうか、自然は保護するものではなく、動物は愛護するものでもないのか。ぼくはそこから畏敬とか畏怖という言葉を思い出してしまう。星野さんはアラスカの野生のテントの中で野生そのものでもあるかのようなクマによって天に召されたのだけれども、この本のタイトルとなった「旅をする木」では、ぼくは命の始まりとその終わりから、再びの始まりすらも感じ、考えてしまう。

アラスカに行ってみたいなぁ。今夜はオーロラの夢を見ます。おやすみZZZzzz.....

旅をする木 感想 星野 道夫 - 読書メーター

星野道夫公式サイト





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こんな夢を見た。ぼくはどこかの研究所のような所にいる。その研究所に大きな庭が広がっており、岩場の自然が再現されている。岩場には黒いウサギの産んだらしい小さな子どものウサギが六頭いて、黒から薄い茶色までいろんな色をしていて、遊んでいる。かたや一頭のトカゲがいて、頭をもたげた。子どものウサギたちは危険を察して、岩と岩の間の巣穴に身を隠す。トカゲはのっそりと歩き始め、その巣穴に近づいて行く。ぼくはウサギが危ないと思い、近くにあった新聞紙を丸めて、そのトカゲの気をそらそうと投げつける。トカゲはウサギの巣の近くまで行ってしまうけれど、その穴の小ささにあきらめ離れていく。しばらくトカゲはじっと動かないままだったけれど、再び頭をもたげ、子ウサギたちの巣の方を見る。ぼくはウサギたちを守らなくてはと思い、新聞紙をまるめて石つぶてを作り投げつける。

そこで目が覚めた。子どもの見るような動物の夢を見てしまったよ。ウサギもトカゲも好きな動物でかわいいと思ってしまう。そして、新聞紙をまるめて作った石つぶてとは、ぼくの歌う歌のことではないかとも思う。新聞紙には言葉が書いてあるじゃないか。ぼくのまるめた新聞紙には美しい詩が書かれていて、それが詞になり、歌われるんだ。また、どこかでいつか、ぼくの歌を聞いておくれ。そう、夢に出てくるウサギもトカゲもよい知らせ、吉兆なのだそうだよ。
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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
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