えいちゃん(さかい きよたか)

えいちゃんのぶろぐ

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柄谷行人さんの著した『帝国の構造 中心・周辺・亜周辺』を読みました。柄谷さんは2022年に哲学のノーベル賞といわれるバーグルエン哲学・文化賞を受賞されておられ、その受賞の直接的契機となった『力と交換様式』より前、『世界史の構造』の後、同じテーマを扱った本であります。

柄谷さんいわく交換様式にのっとり、歴史に「A 互酬(贈与と返礼)」、「B 略奪と再分配(支配と保護)」、「C 商品交換(価格と商品)」が主流として交代しつつ現れれたとし、将来、それを越える「A 互酬」が高い次元で実現される何か「D X」が現れるとする。また、ヘゲモニー国家の帝国が出現し、その帝国が崩壊し、次の帝国のヘゲモニー国家を巡り、何らかの戦争となり、再び帝国が成立する。現在については、1970年頃、ヘゲモニー国家としてのアメリカ合衆国が失落し始め、帝国の崩壊期、戦争期が始まっている、とする。あらましはこのようなことであるらしい。

戦争期は実際に戦争が始まるが、今、世界大戦になれば、全世界が壊滅するかもしれない。付け足すに、ヘゲモニー国家は他国に対し福祉的であり、平和を保障し、世界宗教のような無私に近い倫理観を持つが、世界化された世界は戦争に耐えられず、「A 互酬」が高い次元で実現される何か「D X」が現れる。その他いろいろなことが、この本に書かれておりましたが、この本『世界史の構造』は希望を理論的に語ったものでもあります。アメリカでのトランプ政権の誕生、ウクライナ、中東など、別の視点での見方をぼくは教わったようでもあるのです。

哲学/思想/言語:帝国の構造
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町田市民文学館の『落語展』を見ました。今、静かな落語ブームなのかもしれません。柳亭小痴楽師匠の羽織、着物、手ぬぐい、扇子が展示されていました。小痴楽師匠のネタを憶えるための手書きのノートなども展示されていて、興味深い。落語初心者にお薦めの小さな展覧会です。
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ジェシー・アイゼンバーグ監督の『リアル・ペイン 心の旅』を見ました。ユダヤ人としての出自をもつニューヨークで育った若い二人の従兄弟同士がポーランドでガイドツアーの旅するという話。旅の終着点は祖母がアメリカに移民に来る前に住んでいた家で、ガイドツアーではユダヤ人の一斉蜂起の記念碑やアウシュビッツ強制収容所を巡るのだが、ポーランドでのユダヤ人の記憶の町並みの景色は遠景にあり、声高には語られない。その遠景にこそ、ぼくは作りものではないリアルを感じた。従兄弟同士は幼なじみなのだけれど、まったく正反対の性格で意見があわず、旅での口論がつづいていくだけで、これといったストーリーはない。

ユダヤ人はナチスのドイツにガス室に送られ600万人も殺された。恐ろしいことだ。翻って、日本の広島と長崎にトルーマンのアメリカによって原爆が落とされ、21万人が殺された。恐ろしい。今という時代となっても、ネタニヤフのイスラエルは爆撃により4万人の市民を殺し、その7割が女性と子どもだという。

映画『リアル・ペイン』に戻れば、祖父、祖母の時代に人類の犯した過ちにより、主人公たちは世代を越えて、いつ痛みだすかもしれない傷のようなものをかかえて、人生の旅をしているかのようなのだ。その痛みは忘れない方がいい何かであるとぼくは思う。

リアル・ペイン~心の旅~ | Searchlight Pictures Japan
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10日間、禁酒した。禁酒して、おれって、アル中とかアルコール依存症じゃなかったんだ、と思った。禁酒期間中、アルミのチロリという日本酒をお燗する酒器を買ったのだけれど、一度も使わなかったおいらは偉い。禁酒明けの明日は何を飲もうかな? 澤乃井の大辛口の燗酒は旨い。ホッピーは黒より白が好みなのは、あっさりした日本食に合うような気がするからです。
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二月二日の新宿末廣亭令和七年二月上席昼の部を見に行きました。いつものように見た演目、その他を書き出してみます。名前を名のらなかった前座くんの「転失気」、二つ目の春風亭だいえいくんの「好きと怖い」、柳家福多楼師匠の「反対俥」、ウクレレえいじさんのウクレレ漫談、桂扇生師匠の「厄払い」、神田茜師匠の講談の「でもね」、松旭斉美智さんと・松旭斉美登さんのお二人の奇術、三遊亭歌る多師匠の「替り目」、三遊亭吉窓師匠の「山号寺号」とかっぽれの踊りの「茄子と南瓜」、寒空はだかさんの漫談、むかし家今松師匠の「天狗裁き」で仲入りです。柳家三枝師匠、橘家竹蔵師匠、桂文楽師匠、桂ひな太郎師匠の座談会、いろんな演者による節分の豆まき、立花家あまね師匠の三味線弾きの唄いの俗曲、柳家小団治師匠の「ぜんざい公社」、金魚さんとにゃん子さんのお二人の漫才、主任は古今亭文菊師匠の「稽古屋」でした。

柳家福多楼師匠の「反対俥」や三遊亭歌る多師匠の「替り目」でおおいに笑い、柳家三枝師匠、橘家竹蔵師匠、桂文楽師匠、桂ひな太郎師匠の座談会の昔の話に花が咲き、節分の豆まきで寿ぎます。ここには鬼はいないと「福は内」のみの掛け声に、ほんわかした寄席とはどういうところかを見た思いでもあります。金魚さんとにゃん子さんのお二人の漫才の大爆笑。そして、古今亭文菊師匠の、テレビとかの笑いにはない、どぎつくない、毒や刺激のない、そこはかとない、ほのかなおかしみ、温かみの笑いの「稽古屋」は最高でした。寄席はパラダイス。
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朝、合氣道の稽古をし、その後、釣りの道具を買いにさがみ屋に行く。近くなので、亀ヶ池八幡宮にお詣りをし、御神籤をひくと「大吉」でありました。

「第十八番 御神籤

 渦を巻く
 谷の小川の丸木橋
 渡る夕べの
 こ々ちするかな

 初めは危ない谷の小川の橋を渡る様な
心配事があるが驚き迷うことはありません
 後には何も彼も平和に収まります
 凡て小さい事も用心してすればよろしい」

ゆめゆめうたがふことなかれ
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吟行をかねて松田町の寄ロウバイ園へ散歩に出かけました。吟行とは、和歌や俳句の題材を求めて、名所・旧跡などに出かけることです。

俳句は文章による小さな芸術であるとともに、心の記録であるような気がし、あら、不思議、いくつか、ありのままに並べれば、掌編の小説のようでもあります。読んでみてくださいませ。

 蝋梅のアルカロイドに道迷い

 蝋梅の香りにそぞろ歩きして

 蝋梅を映すかのよう青き空

 蝋梅の香りに胸騒ぎして

 蝋梅の香り漂い雲止まる

 平和だな蝋梅の丘人の笑み

 子どもらの蝋梅の木は増えにけり

 蝋梅の香りに犬もそわそわと

 蝋梅の夢から覚めし空を見る
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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
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