えいちゃん(さかい きよたか)

えいちゃんのぶろぐ

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雨宮処凛さんの編著した「この国の不寛容の果てに 相模原事件と私たちの時代」を一気読みしました。雨宮処凛さんはファンでけっこう著作を読んでいるのですが、この「不寛容の果てに」は相模原での障害者施設で19人もの人が殺された事件に、何らかの意味や形で当事者として関わり続ける人たちとの対談です。雨宮さんの対談のお相手は、自ら障害のある子どものおられるRKB毎日放送記者の神戸金史さん、東京大学先端科学技術センター准教授で小児科医の自らも障害を持つ熊谷晋一郎さん、ずっと医療の問題、尊厳死の問題を追いかけ続けてきたBuzzFeed Japan記者の岩永直子さん、批評家で元障害者ヘルパーの杉田俊介さん、東京都池袋で炊き出しや医療相談も行う精神科医の森川すいめいさん、浦河べてるの家ソーシャルワーカーの向谷地生良さん。日本って何かすさまじくすさんだ国になりつつあるような気がして、希望があるとしたら、それに抗っているこの本で話しているような人や話されている言葉だろうと思い、心を閉ざしたり、単純な言葉を鵜呑みにしてもいけないとも思うのです。

この本を読みながら、ふと思い出したことが一つ。前に努めていた会社の朝会で、部長がやるかやらないか、白黒はっきりさせて行動しろなどと、口角泡を飛ばして檄を飛ばしているのをぼーっと聞いていたら、隣にいたKくんが、サカイさん、ぼくは大概、人間ってのは灰色だと思いますよ、とぼそっとぼくに声をかけてくれました。その言葉には目を覚まされたように感じ、ときおり思い出し、なぜか忘れられません。どうだろう、そのことはこの本と関係はないのかな?






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横須賀の三笠公園へ横須賀ピースフェスティバルに中川五郎さんを見に行きました。着いたら、イサジ式のイサジさんが歌っていました。昼食に焼きそばを食べて、次にインターナショナルなちんどんの風情のジンタらムータを見て、聴きながら、三笠公園の隣に地続きに停泊してある明治の戦艦の三笠の見学をしました。昔の戦艦って小さかったんだなぁ。この船はイギリス製なので、中はクラシックっで洒落た欧風です。ラストにじっくりと中川五郎さんの歌を聴きました。五郎さんの美しい怒りの歌が、アメリカーの軍港の空に溶けゆく。フェスティバルも歌もメッセージは、Freedom, Love, Peace on Earth!!
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島田裕巳さんの著した「浄土真宗はなぜ日本でいちばん多いのか 仏教宗派の謎」を読む。日本の仏教にはいろんな宗派があって、今にいたるまでをのそれらを歴史的事実から新書サイズで雑駁に解き明かした本でした。国家護持から個人の救済へと歴史は進んできた、天皇のための宗教から庶民のための宗教へと流れてきたと理解しました。その流れの中で古い宗派も古い宗派のままではいられなくなったということもありそうだ。ただ、この本にはそれぞれの宗派の信仰については何も切り込んではいない。味気ない教科書のような内容でした。改めて、身近にありながらよく解らない日本の仏教の宗派について知る、そのきっかけにはなりそうな本です。

今は考えを変えたらしいのですが、島田裕巳さんはオーム真理教を擁護していたな。亡くなった吉本隆明や中沢新一さんもそうだった。そのことをきちんと再考し、乗り越えなくては、思想家や歴史家、学者としては先にいけないと思うのだが。





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「現代 アウトサイダーアート リアル −現代美術の先にあるもの−」展を見に、原宿にあるGYRE GALLERYに行きました。どの絵も本当にすばらしくて、図録(のような本)も買ってしまった。その本にはとても重たい、いろんなことを考えずにはいられないような論考や対談も載っていました。

この前、このアウトサイダーという言い方が差別だとの議論をインターネットで見かけましたが、その前に本物の絵を見ようよとぼくは言いたくなってしまう。

この絵描きさんたちに障碍者だからという謙譲はいらないし、ぼくは、絵を見て、会ったこともない心の友だちになれればそれで良いのです。

「現代 アウトサイダーアート リアル −現代美術の先にあるもの−」展
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是枝裕和監督の『真実』を見ました。今回の是枝監督の最新作はフランスのパリに行ってのスタッフはフランス人に取り囲まれたフランス映画。フランスの二人の素晴らしい女優、ルイス・ブニュエル監督の『昼顔』、カトリーヌ・ドヌーブとレオス・カラックス監督の『ポンヌフの恋人』、ジュリエット・ビノシュ。パリを舞台にしたホーム・ドラマは、やっぱりいつもの小さな小さな物語。母と娘の二人にとりまく準主役の夫役のイーサン・ホークと子役のクレモンティーヌ・グルニエもとてもよかった。ジュリエット・ビノシュとイーサン・ホークとクレモンティーヌ・グルニエちゃんが本当の親子、家族にしか見えません。

是枝監督のいつもの控えめで細やかな演出、描写が、ぼくは大好きです。軽やかでどこか考えさせられるこの映画のラストでぼくは、心の奥の真実とか知っても、知らなくてもいいんだよって、すーっと心も軽く、胸は暖かくなりました。

是枝裕和監督作品 映画『真実』公式サイト - GAGA
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このまえ、新宿の末廣亭で落語を聴いて、花園神社に参り、おみくじをひきました。大吉なれど、ちときびしいこんなご託宣でございます。

「おみくじ 第3番

運勢 大吉

何事も思うようにならず不安ですが、意志を強くもち仕事にはげむことです。これを守れば幸運にめぐまれます。

「言」 人は名位の楽しみなるを知って、名無く位なきの楽しみの最も真なるを知らず。

教え 難儀なることは自分に為し易き事は人に譲るべきである。

天のみこえ 草も木も萌ゆるをみれば春風に動かぬものはなき世なり」

ゆめゆめうたがふことなかれ
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和田誠さんが亡くなられた。高校生のころからよく読んでいた雑誌「話の特集」の表紙の絵が和田誠さんでした。この表紙も楽しみしていました。この「話の特集」に登場するさまざまな分野の執筆陣のほとんどは和田誠さんの人脈だったそうです。地味だったけれど、自由な文化の発火点のような雑誌でした。

若いころのぼくの追いかけていた先輩世代の達人が次々に亡くなられ、とにかくさびしい。
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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
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