えいちゃん(さかい きよたか)
えいちゃんのぶろぐ
吉野源三郎の著した「君たちはどう生きるか」を読んだ。本屋ではいろんな出版社の「君たちはどう生きるか」が近頃は平積みされているし、宮崎駿さんの新作ジブリアニメのタイトルが「君たちはどう生きるか」だそうだし、ということで興味津々、読み始めたのです。
主人公のコペルくんとは地動説のコペルニクスから取っているらしいことは、すぐに気づいた。すると、ぼくは、子どものころに読んだガリレオガリレイの自伝を思い出したのです。異端審判の裁判にかけられたガリレオガリレイは有罪とされ、獄につながれてしまうのだけれど、その裁判で彼は、それでも、地球は動いていると、つぶやいたという。真実をつらぬき、いいつづけることは、なんと厳しいことなんだろうと、子どもごころに思っていた。
この「君たちはどう生きるか」の初版が出版されたのは、盧溝橋事件の起こった1937年、日本と中国の間で戦争が本格化し、日本は軍国主義と全体主義にひた走り始めたその時、子どもたちのために書かれたこの本は、流れに抗い、流されまいとする錨のような書物だったのではなかろうか。そいいう意味でも、戦後、改版されたものよりも、岩波文庫の初版こそ、読まれるべきだという気もする。倫理とか正義とか社会のありかたや科学のの気づきと同時に抵抗の本。
しかも、この岩波文庫版、丸山眞男のすぐれた解説「「君たちはどう生きるか」をめぐる回想 ―吉野源三郎の霊にささげる―」もあり、大人が読んでもすばらしい。けれども、子どものころちゃんと読んでいたらな、と少し思いました。
主人公のコペルくんとは地動説のコペルニクスから取っているらしいことは、すぐに気づいた。すると、ぼくは、子どものころに読んだガリレオガリレイの自伝を思い出したのです。異端審判の裁判にかけられたガリレオガリレイは有罪とされ、獄につながれてしまうのだけれど、その裁判で彼は、それでも、地球は動いていると、つぶやいたという。真実をつらぬき、いいつづけることは、なんと厳しいことなんだろうと、子どもごころに思っていた。
この「君たちはどう生きるか」の初版が出版されたのは、盧溝橋事件の起こった1937年、日本と中国の間で戦争が本格化し、日本は軍国主義と全体主義にひた走り始めたその時、子どもたちのために書かれたこの本は、流れに抗い、流されまいとする錨のような書物だったのではなかろうか。そいいう意味でも、戦後、改版されたものよりも、岩波文庫の初版こそ、読まれるべきだという気もする。倫理とか正義とか社会のありかたや科学のの気づきと同時に抵抗の本。
しかも、この岩波文庫版、丸山眞男のすぐれた解説「「君たちはどう生きるか」をめぐる回想 ―吉野源三郎の霊にささげる―」もあり、大人が読んでもすばらしい。けれども、子どものころちゃんと読んでいたらな、と少し思いました。
J・A・バヨナ監督の「ジュラシック・ワールド/炎の王国」を見ました。この映画にはやはり製作総指揮としてスティーヴン・スピルバーグも関わっています。原題は"Jurassic World: Fallen Kingdom"で訳すと「墜ちた王国」。
アルフレッド・ヒッチコック監督の監督の「鳥」を思いおこさせるパニック映画の王道にスクリーンから目が離せません。クリス・プラットの演じるオーウェン・グレイディは不死身のヒーローで、ブライス・ダラス・ハワード演じる恐竜保護グループのトップ、美しい女性、クレア・ディアリングと恐竜たちを守る冒険の旅が続いていきます。
そして、ヴェロキラプトルのブルー、遺伝子工学によって生まれたとされるインドラプトル、スティギモロクら、恐竜たちもこの映画の主役であることは言うまでもない。映画の中の彼らがリアルすぎます。
熱帯の廃墟趣味やらゴシック建築のお屋敷の舞台。
そして、何にもその心が傷つけられていない小さな少女だけが世界への愛と命の尊厳を救うことができるのか。
おもしろかった。
映画『ジュラシック・ワールド/炎の王国』公式サイト 大ヒット上映中!
1968年にリリースされたThe Rolling Stonesの"Beggars Banquet"は、ぼくのもっともよく聞いたStonesの色褪せない名作です。
"Sympathy for the Devil"での悪魔への共感に始まり、"Salt of the Earth"の労働者階級への賛歌でフィナーレを迎える乞食たちの祝宴なのです。間に散りばめられたカントリー・ブルーズやカントリー・ゴスペルも素晴らしい。"Street Fighting Man"はベトナム反戦運動の熱い夏を助長するとして、少なからぬラジオ局で放送禁止となりました。
昔、NHKFMでの渋谷陽一か坂本龍一のロックの番組に出た村上龍が、フランスの五月革命、ナンテールやソルボンヌでの学生運動やゼネストでのデモにMick Jaggerが先頭で参加している写真を音楽雑誌で見つけて、自分たちも高校をバリケード封鎖したと話していたのを思い出す。中上健次との対談でもそのことは語られて、龍さんは、自分たちは謹慎処分となり、明けたころは1970年で何にもなくなっていたと言っていた。ぼくが「ロック」の「ロ」の字も知らない子どもだったころ、にいちゃんたちはみんな、長髪だったな。
さて、"Beggars Banquet"に戻り、この祝宴はBrian Jonesへのお別れの晩餐会になってしまう。ここで聴くことのできる"No Expectations"のBrianのあまりに美しいスライド・ギター、"Jig-Saw Puzzle"のあまりにかっこいいスライド・ギターにぼくは泣いてしまうのです。
Jim Morrison在籍のDoorsのスタジオアルバムを発売日順に並べてみるのです。"The Doors"、"Strange Days"、 "Waiting for the Sun"、 "The Soft Parade"、 "Hard Rock Cafe - Morrison Hotel"、 "L.A. Woman"。なんという見事な句点の打ち方なのだろう。
Jim Morrison、27才でDoorsでの音楽活動は5年間、1971年のある夏の日にフランスのパリで客死。
けれども、やはり、その句点の次の文章をぼくは読みたかった、と思い、その後のJim Morrisonを空想してしまう。多分、彼はもの静かな詩人になり、何冊もの本を出版し、愛妻、Pamela Coursonと世界中をいつも旅をしていて、日本の京都は彼のお気に入りで、どこにも属さない異邦の目で詩をつづっている。Doorsのメンバーと本当に稀にレコーディングして、2枚のブルースアルバムを出している。
などと想像していると、"L.A. Woman"の句点は永遠の問いかけをする読点のように思えてきたよ。
巷で流行っているのかもしれないぼくの(わたしの)十枚をぼくもやってみます。一枚目はDoorsの"Strange Days"。あのころは、フランシス・フォード・コッポラ監督の「地獄の黙示録が公開されて、Doorsのリバイバル・ブームでした。そういえば、芥川賞を取った村上龍の「限りなく透明に近いブルー」にDoorsのこのアルバムのラストを飾る曲" When The Music's Over"の歌詞が訳され引用されています。高校生のころ読んだ「限りなく透明に近いブルー」にこんな文章も出てきます。なぜか、今でも覚えている。
「いつか君にも黒い鳥が見えるさ、まだ見てないんだろう、君は、黒い鳥を見れるよ、そういう目をしてる、俺と同じさ、そう言って僕の手を握った」
詩のような小説だった。中上健次や大江健三郎、丸山健二の小説が好きだったな。明るくもなく、楽しくもないティーンエイジャーの日々でよかったとも思う。
町田市民文学館ことばらんどに舘野鴻絵本原画展「ぼくの昆虫記-見つめた先にあったもの」を見に行きました。
オープニングイベントの「すてきな音楽会とおはなし会」で舘野さん、たくさんの子どもたちを前に三冊の絵本の読み聞かせやいろんなお話をしていました。「舘野鴻」は「たてのひろし」と読むんだよ、につづき、青春時代に夢中になったのが、左翼、演劇や舞踏、音楽活動だったと笑いながら子どもたちに、お金にならないものばかり、と自嘲をこめて語っておりました。
舘野さんと知り合ったのもとても昔、とある秦野のヨガ道場でのパーティーで、虫たちの絵を見せてくれながら、今度、絵本を書いて出版することになったとおっしゃっていたことを思い出す。そして、今、虫たちの命の営みへの畏敬の念と驚きを虫好きの子どもたちに語る舘野さんが楽しそう。
久しぶりに舘野さんのオーネット・コールマンやアルバート・アイラーを思わせるフリージャズ的なサックスも聞きたかったのですが、それは今度ですな。
今も絵本を描くためのいろんな虫たち観察がつづいているとのこと。つぎの絵本が楽しみです。
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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
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