えいちゃん(さかい きよたか)
えいちゃんのぶろぐ
こんな夢を見た。ぼくは、結婚式はあげずに、役所に婚姻届を出して結婚して、友だちの家のホーム・パーティーで、ぼくと結婚した相手の彼女はよく飲み、よく食べ、はしゃいでいる。いつしか、彼女は、先に帰るね、と言い置きして帰ってしまう。夜も更け、ぼくも家路につく。帰ってきたところは彼女のアパートではなく、ぼくの家だったのに気付いた。あっ、結婚したのだから彼女のアパートに帰らなくては、とぼくは思う。歩いて45分ぐらいだな、と思う。すると、別の部屋で母の目覚めたような音と気配がする。ここで一人ぼっちで暮らすのなんて寂しかろう、と思う。そうだ、これから夜遅く彼女の家に行き、朝、いっしょに目覚めたなら、この小さなアパートを引き払い、ぼくの家で暮らそう、と言おうと思う。
そこで目が覚めた。リアルだけどリアルでもない、何ともとらえがたい夢を見たものだ。人生はたかが百年にも満たなくて、人が人といっしょにいられる時はそれは短く、大切なもので、あっという間に過ぎ去っていくものなのだ。
そこで目が覚めた。リアルだけどリアルでもない、何ともとらえがたい夢を見たものだ。人生はたかが百年にも満たなくて、人が人といっしょにいられる時はそれは短く、大切なもので、あっという間に過ぎ去っていくものなのだ。
澤地久枝さんの著した「14歳〈フォーティーン〉 満州開拓村からの帰還」を読みました。
澤地さんは、ちょうどぼくの父や母と同じ世代ですが、父や母は面と向かってぼくに戦争について話してくれたことはないですし、ぼくから、無理に戦争について話を聞こうとしたことはありません。それほど、戦争は重たい経験で、おいそれと話せるものではないのかもしれません。澤地さんにとっても自らの戦争体験について書くことは初めてのことだそうです。
「少女」を主人公とする三人称の美しい小説のような文体のこの「14歳〈フォーティーン〉 満州開拓村からの帰還」は、すべて澤地さんの記憶から丁寧に紡がれたもうのだそうです。「おわりに」と題されたあとがきから一説を引用します。
「戦争がどんな残酷なものか、戦争下の情報隔絶状態によってどこへ連れてゆかれたかを語るいとぐちとして、少女の物語を書いた。だが、なんという時代になってしまったのだろう」
もう少しで夏休みもおしまいですね。中学生や高校生には、ぜひ「14歳〈フォーティーン〉 満州開拓村からの帰還」を読んで、宿題の読書感想文を書いてみてはどうでしょう?
澤地さんは、ちょうどぼくの父や母と同じ世代ですが、父や母は面と向かってぼくに戦争について話してくれたことはないですし、ぼくから、無理に戦争について話を聞こうとしたことはありません。それほど、戦争は重たい経験で、おいそれと話せるものではないのかもしれません。澤地さんにとっても自らの戦争体験について書くことは初めてのことだそうです。
「少女」を主人公とする三人称の美しい小説のような文体のこの「14歳〈フォーティーン〉 満州開拓村からの帰還」は、すべて澤地さんの記憶から丁寧に紡がれたもうのだそうです。「おわりに」と題されたあとがきから一説を引用します。
「戦争がどんな残酷なものか、戦争下の情報隔絶状態によってどこへ連れてゆかれたかを語るいとぐちとして、少女の物語を書いた。だが、なんという時代になってしまったのだろう」
もう少しで夏休みもおしまいですね。中学生や高校生には、ぜひ「14歳〈フォーティーン〉 満州開拓村からの帰還」を読んで、宿題の読書感想文を書いてみてはどうでしょう?
ジョルジュ・ガショ監督の「ジョアン・ジルベルトを探して」を新宿のシネマカリテで見ました。
ロードムービーでありドキュメンタリのこの映画で、ジョルジュ・ガショはボサノバの法王と呼ばれたジョアン・ジルベルトに会おうと探し、リオデジャネイロの町を彷徨う。それは、先行してジョアンを探し求め、会えずに出版されたドイツの小説家、マーク・フィッシャーの著した一冊の本「Ho-ba-la-lá〜ジョアン・ジルベルトを探して」を携えての旅でもあった。「Ho-ba-la-lá〜ジョアン・ジルベルトを探して」の出版の直前に40歳という若さで自ら命を絶ったという。マークはこんな言葉も書き残しているらしい。
「ドイツをナチスの亡霊から解放し、ブラジル化しなくてはならない」
この言葉にぼくは自分の国に引き寄せて、復唱してみる。
「日本を大日本帝国の亡霊から解放し、ブラジル化しなくてはならない」
ぼくはブラジルのことをジョアン・ジルベルトらのボサノバやサンバの音楽でしか知らないのだけれども。
さて、ジョアン・ジルベルトに話を戻し、ぼくは二度、ジョアン・ジルベルトの日本での公演を見そこなっている。三度目の来日時に、予約しようとしたが、発売直後に完売し、見れず、これが最後の日本公演だろうと思われた四度目の公演はチケットを取れたのだけれども、ジョアンは体調不良で日本には来なかった。そして、ぼくはジョアン・ジルベルトは未だにいつでも聴いている。けれども、CDやレコードで聞くジョアンは本物のジョアン・ジルベルトではなく、ジョアン・ジルベルトの生き写しの幻影であるかのようなのだ。四度目の公演中止となった後、ぼくはアマゾンでその四度目のコンサートのパンフレットを見つけて、買って、大事にしまってあるのだけれど、ぼくも、ジョルジュやマークと同じように、本当のジョアンがどこかにいて、いつも心の片隅で探し求めているかのようなのだ。この「ジョアン・ジルベルトを探して」のラスト・シーンの監督の姿にぼく自身が重なり、なんともいえない気持ちになりました。
映画の中のコルコバードの丘やコパカバーナ海岸のあるリオデジャネイロの景色が美しかった。
映画「ジョアン・ジルベルトを探して」公式サイト
町田のディスク・ユニオンで見かけ、買ってしまった、今は亡き中村とうようさん著したの「アイウエ音楽館」を読んだ。もうこんな唯一無二の視点で世界中のポップ・ミュージックを論じれる人はいないだろう。
この本は「アイウエオ」順に「ン」まであって、子ども向けに、それぞれポップ・ミュージックを独自の視点で3頁ほど紹介しているそれが51章ある。例えば、「イ」は「イギリスの音楽」となっており、その欄外に白眉で独自なビートルズとジョン・レノンの論が述べられていて、素晴らしい。それをご紹介し、中村とうようさんにぼくはいつまでもレスペクトを表したいのです。
「イギリスのリバプールなんて町を、日本の若い人たちが知っているのは、ビートルズのおかげだろう。
むかしイギリスが世界一の大国であったころ、リバプールの港は奴隷貿易で栄えた。この港を出た船がアフリカからアメリカに奴隷を運んでタンマリもうけたのだ。奴隷の子孫の黒人たちの音楽がアメリカでロックになった。リバプールの町がすっかりさびれてしまったころ、そこで生まれたビートルズが新しいロックでリバプールの町を有名にした。ビートルズがなくなってしまって、ビートルズは失業者だらけのさびしい町となっている。
ジョン・レノンやポール・マッカートニーがロックに夢中になったのは自分たちの町の暗い過去がいやでたまらなかったからじゃないだろうか。とくにレノンが、いつも人びとに愛と平和の大切さをうったえつづけたのは、イギリスが世界でたくさん悪いことをしてきたのを知っていたからだろう。それで、かれはインド音楽のラビ・シャンカールの教えをうけ、日本人の小野洋子さんと結婚し、アジアの心に近づこうと努力した。
レノンはマイケル・ジャクソンとはまったくべつの意味で、これまでのポピュラー音楽にはいなかった、新しい生き方をした大スターだった。そして四十歳のときに、ピストルでうたれて死んでしまった。」
町田市立国際版画美術館に「畦地梅太郎・わたしの山男」を見に行きました。見ながら、これは、昔、行った山小屋のお土産に売っていた絵ハガキの元の木版画だと思う。畦地梅太郎さんの版画にある時、突然、山男が山の中から現れて、それが結婚し、家族を持ち、子どもも増え、山を下りてくる、そんな物語も、ぼくの心のどこかに夢のように版画の向こうに見えてきてしまう。そんなありふれていそうで、ありふれていない鈍い自然の色の木版画なのでした。
同時開催の「インプリントまちだ展2019-田中彰 町田芹ヶ谷えごのき縁起」も素晴らしかった。大きな一部屋がまるごと一つの作品であるかのようで、聖なる樹木のたくさんの精霊が部屋のあちこちで遊んでいるかのようです。
(田中彰さんの電熱ペンでの木版画、ぼくもしてみたくなりました。次のぼくのCDのジャケット・デザインは木版画がいいかも)
畦地梅太郎・わたしの山男
インプリントまちだ展2019-田中彰 町田芹ヶ谷えごのき縁起
同時開催の「インプリントまちだ展2019-田中彰 町田芹ヶ谷えごのき縁起」も素晴らしかった。大きな一部屋がまるごと一つの作品であるかのようで、聖なる樹木のたくさんの精霊が部屋のあちこちで遊んでいるかのようです。
(田中彰さんの電熱ペンでの木版画、ぼくもしてみたくなりました。次のぼくのCDのジャケット・デザインは木版画がいいかも)
畦地梅太郎・わたしの山男
インプリントまちだ展2019-田中彰 町田芹ヶ谷えごのき縁起
終戦記念日の夜は台風の夜です。竹村淳さんの著した「反戦歌 戦争に立ち向かった歌たち」の中でも絶賛されていたBob Dylanの"Masters of War"を意訳しました。この怒りの純度は美しい。
♪♪♪
戦争の親玉さんたちよ
でかい銃をたくさん作って
死の計画を作る
すべての爆弾を作る
おまえは壁の中で隠れている
机の下に隠れている
おれはおまえの仮面の下に
何があるのかを知りたいんだ
おまえができるのは
破壊と破滅だけ
足りない坊やのように
世界と遊んでいるだけ
おれの手に銃を握らせ
おれに目隠しをし
ふり向いて遠くへぶっ放せという時
弾丸がものすごい速さで飛んでいく
年老いた裏切者のように
おまえは嘘をつき、欺く
世界大戦には勝ったと
おれに信じさせようとする
おまえの目をおれは見抜いているぜ
あまえの頭の中をおれにはお見通しだ
排水溝の下のほうの
水の中でものを見るように
おまえはすべてに火をつけようと
すべての引き金を引こうとあせっているな
おまえが後方に引き、観察している時
死体がなんとうず高く積み重なり
おまえはおまえの邸宅に身を隠す
若い兵士の血が
体をふき破り
泥の中に埋葬されている間
おまえが投げつけた
最低の恐怖は
子どもたちを恐怖に
陥れ
生まれても来ず、名前も付けられなかった赤ん坊を
脅迫している
おまえの静脈に流れている血は
流れるに値しない
なんてたくさんことを
おれは順序もなく知っているんだ
おい、お若いの
勉強しなって、おまえはおれにいうけれど
おれが知っているのは
おまえよりおれが若いってことだけかもな
それと、イエスキリストも
おまえを許さないってことだけかもな
もう一つおまえに聞かせてくれ
おまえの金っていうのはそんなにいいものなのか
許しを買えるとおまえは思っている
そうは思わないかね
おまえがいつか理解できるのを願っているよ
あまえの死が鐘に呼ばれることを願っているよ
おまえが稼いだ膨大な金で
おまえの魂は買い戻せない
あまえが死ぬのを願っているよ
死はすぐにやってくるさ
とある青ざめた午後
おれはおまえの棺を追っていく
おまえが死の床に
眠るにつくのを見届ける
おまえが墓から出てこれないように、いつまでも死んでいられるように
おまえの墓に立ち尽くす♪♪♪
♪♪♪
戦争の親玉さんたちよ
でかい銃をたくさん作って
死の計画を作る
すべての爆弾を作る
おまえは壁の中で隠れている
机の下に隠れている
おれはおまえの仮面の下に
何があるのかを知りたいんだ
おまえができるのは
破壊と破滅だけ
足りない坊やのように
世界と遊んでいるだけ
おれの手に銃を握らせ
おれに目隠しをし
ふり向いて遠くへぶっ放せという時
弾丸がものすごい速さで飛んでいく
年老いた裏切者のように
おまえは嘘をつき、欺く
世界大戦には勝ったと
おれに信じさせようとする
おまえの目をおれは見抜いているぜ
あまえの頭の中をおれにはお見通しだ
排水溝の下のほうの
水の中でものを見るように
おまえはすべてに火をつけようと
すべての引き金を引こうとあせっているな
おまえが後方に引き、観察している時
死体がなんとうず高く積み重なり
おまえはおまえの邸宅に身を隠す
若い兵士の血が
体をふき破り
泥の中に埋葬されている間
おまえが投げつけた
最低の恐怖は
子どもたちを恐怖に
陥れ
生まれても来ず、名前も付けられなかった赤ん坊を
脅迫している
おまえの静脈に流れている血は
流れるに値しない
なんてたくさんことを
おれは順序もなく知っているんだ
おい、お若いの
勉強しなって、おまえはおれにいうけれど
おれが知っているのは
おまえよりおれが若いってことだけかもな
それと、イエスキリストも
おまえを許さないってことだけかもな
もう一つおまえに聞かせてくれ
おまえの金っていうのはそんなにいいものなのか
許しを買えるとおまえは思っている
そうは思わないかね
おまえがいつか理解できるのを願っているよ
あまえの死が鐘に呼ばれることを願っているよ
おまえが稼いだ膨大な金で
おまえの魂は買い戻せない
あまえが死ぬのを願っているよ
死はすぐにやってくるさ
とある青ざめた午後
おれはおまえの棺を追っていく
おまえが死の床に
眠るにつくのを見届ける
おまえが墓から出てこれないように、いつまでも死んでいられるように
おまえの墓に立ち尽くす♪♪♪
東京都練馬区下石神井にある「ちひろ美術館・東京」に行ってきた。以前から訪れてみたいと思っていた私設美術館なのです。台風がやってきつつある時だから、がらがらかなと思っていたのだが、ひっきりなしに親子連れが訪れているようであった。
いわさきちひろさんの描く子どもの目、美術館で見るちひろさんの水絵の具で描かれた原画の力というのはすごいもので、それは、かわいらしいというより、その描かれた子どもたちのまなざしは、ぼくの心の深いところに刺さるようでもあったのです。
今の展示は、詩人の谷川俊太郎さんとのコラボレーションとなっていて、詩人の「ちひろさんの子どもたち」をご紹介して、この章を了とさせていただきます。
ちひろさんの子どもたちは
赤んぼのようにまっさらで
大人よりいっしょけんめい考える
女の子はいつもすっぴん
男の子は戦争がきらい
ちひろさんの子どもたちは
手足のびのびいっぱい遊ぶ
昼間は本を読む 夜は宇宙を読む
友だちには子どもだけでなく
おじいさんやおばあさんもいる
ちひろさんの子どもたちは
悲しい時は堂々と泣く
怒っても悪口は言わない
うれしい時はみんなと笑う
花や小川や紋白蝶もいっしょに
世界初の絵本美術館|ちひろ美術館・東京
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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
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