えいちゃん(さかい きよたか)
えいちゃんのぶろぐ
写真家の藤原新也が、大江健三郎などではなく、石牟礼道子こそ、ノーベル文学賞にふさわしいと言っていたのが気になり、彼女の最も有名な著作である「苦海浄土 わが水俣病」を読んだ。南の国、九州の熊本での公害病を告発する書は、身もだえするような息づかいの郷土とその郷土にうち捨てられるかのようにいまわす人たちへ愛み満ちた枕経のような物語でもあった。
この本を読みながら二人の作家を思い出しもした。その二人とは中上健次と深沢七郎。石牟礼さんよりも若い中上健次にいたっては文体すら影響を受けているように感じた。それは、中上が紀州の被差別部落を旅したルポルタージュ「紀の国・根の国の物語」。
石牟礼道子さんに戻れば、その文章の力は三島由紀夫を越え、谷崎潤一郎のように美しく、柳田国男のような口碑の夢と現が表れ、それらが読後感として久方ぶりの重たい言葉の芸術を読み終えた疲労感すら感じさせる。まさに文学です。ぼくも、石牟礼道子さんこそ、ノーベル文学賞にふさわしい、と思う。
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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
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