えいちゃん(さかい きよたか)
えいちゃんのぶろぐ
深沢七郎の「楢山節考」を読んだ。何度目かの「楢山節考」になるだろうか。読むたびに何かを感じさせてくれる。
昔、深沢七郎さんに会いに、深沢さんが自給自足生活をしていた埼玉のラブミー農場に行ったことがある。深沢七郎さんは「楢山節考」を昔のお経か何かのような巻き物の形で出版したいと言っていた。ぼくが読んだのは新潮社文庫版で他に「月のアペニン三」、「東京のプリンスたち」、「白鳥の死」を所収。
「東京のプリンスたち」も「楢山節考」と表裏をなす名作で、同じ主題を「楢山節考」では死の側から謳ったものだとすれば、「東京のプリンスたち」は生の側から謳ったものだというような気がする。
「白鳥の死」は深沢七郎が恩義と敬意を感じていた正宗白鳥の死についての短編で、深沢さんの生と死に関する見方が色濃くあらわされた一篇で、そこで「楢山節考」の主人公のおりんにはキリストと釈迦の両方ともはいっているつもりと書かれている。そうか、「楢山節考」はお経でもあり、聖書でもあったのか。
永遠の名作です。
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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
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