えいちゃん(さかい きよたか)
えいちゃんのぶろぐ
エマニュエル・トッドさんの著した『西洋の敗北 日本と世界に何が起きるのか』を読了した。
この『西洋の敗北』読みながら、寺山修司がシュペングラーの『西洋の没落』を起点にし、1968年のフランスでの学制蜂起のスローガン「敷石の下は砂浜だ」を引用しつつ、西洋の歴史もただの敷石一枚だったと慨嘆したことを思い出した。けれども『西洋の敗北』はそんなロマンチックなものではなく、とても厳しくリアルなものらしい。
エマニュエル・トッドさんはウクライナの対ロシア戦争の敗北は、もう見えている、という。本当だろうか? アメリカ合衆国を含む西洋の倫理、道徳の崩壊によって、ニヒリズム、虚無主義が跋扈し、それが際限のない暴力と戦争をひき起こし、さまざまな統計を見れば、西洋は崩壊しつつあるのは明らかだ、という。
この『西洋の敗北』と文藝春秋の二月号でのエマニュエル・トッドさんのインタビュー『イスラエルは神を信じていない』を読めば、このフランスの先祖にユダヤ人の出自を持つ歴史人工学者、家族人類学者の目に何が見えているかは、明らかだ。イスラエルもアメリカ合衆国と同様に西洋で、西洋は「宗教のゾンビ状態」から「宗教のゼロ状態」に向かい、そのニヒリズムの腐敗は世界に堕落した暴力をもたらす、というのだった。そして、日本はかろうじて西洋からは逸脱しているらしいのだ。
米国と欧州は自滅した。 日本が強いられる...『西洋の敗北 日本と世界に何が起きるのか』エマニュエル・トッド 大野舞 | 単行本 - 文藝春秋
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プロフィール
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えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
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