えいちゃん(さかい きよたか)
えいちゃんのぶろぐ

渡辺一史さんの著した「こんな夜更けにバナナかよ 筋ジス・鹿野靖明とボランティアたち」を読みました。感動しました。映画の「こんな夜更けにバナナかよ」もすごくよかったのだけど、それを超えた面白さと感動です。
特に鹿野さんがとても荒れていた時期があって、それを書いた章「第七章 夜明け前の介助 人が人と生きることの喜び」は圧巻で、深く考えさせられたり、感じたりさせられる章、物語でいうと「序破急」の「破」、「故障転結」の「転」にあたるところで、のめりこむように読みました。「介護ノート」と呼んでいる、交換日記のようなものの、介護されりものと介護するもののやりとりが生々しく、それらの疑問符と感嘆符の連続のようでもある文章に、読んでいて打たれるような感じでした。
「エピローグ 燃え尽きたあとに残るもの」は、「序破急」の「急」、「故障転結」の「結」で、読んだ後、ぼくは、「障害者、鹿野靖明、ここにあり」と立ち上がって叫び出したくもなるのです。見事な42歳の人生だったのです。読みながら、涙が止まりません。そして、ぼくはこの本のいくつかの差し挟まれている口絵の鹿野靖明さんの写真を懐かしい友だちの写真を見るかのように眺めつつ、扉の言葉を諒解するのです。
「きみは選んだのだ
内側から ひそかに
きみ自身を。
そして 生きるとは
屈することなく選びつづけること。
死ぬことも含めて。- 清岡卓行『四季のスケッチ』より」

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高尾山 平成三十年一月十四日 >>
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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。


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