えいちゃん(さかい きよたか)

えいちゃんのぶろぐ

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雨宮処凛さんの対談本「この国の不寛容の果てに」を読んでいて、熊谷晋一朗さんがこんなことをおっしゃっておりました。

「「障害者にも生産性がある」という言い方では、優生思想の枠組みの中でしか反論できていないことになるので。年商1億円はもちろん事実なのですけれど、べてるの家が大事にしているのはそこではないでしょう。彼らの働き方を見ていて私が思い出すのは、政治哲学者ハンナ・アーレントが言った、労働・仕事・活動の三類型なんですね。アーレントは、人間の活動には三つあって、労働(Lavor)、仕事(Work)、活動(Action)だと。そのうち労働(Lavor)は、衣食住を満たすためにために不可欠な、ある意味で仕方なくする作業のことで、基本的には動物もしていることです。対して仕事(Work)は、それまでに存在していない作品を生み出して後世に残し、人間の文化に何かを付け加えること。そして、活動(Action)は、政治的なコミュニケーションです。人と人が集まって自分に見える世界を表現しあい、共有された現実をつくりだすこと。アーレントは、この「仕事」と「活動」こそが人間の人間たる条件だと言ったのです」

この次に本では、精神障害等をかかえた当事者の地域活動拠点「べてるの家」で何が本当に大事にされていて、それがいかに画期的かを論じられているのだが、みなさまにはそれはこのすばらしい本で読んでいただきたく伏せておきます。

ぼくもこれからは、生産性がないといわれようとも、労働は少しづつ減らし、仕事や活動を充実させていく道を選ぶぞ。まずは自分のために書いておきます。

ハンナ・アーレントの「エルサレムのアイヒマン――悪の陳腐さについての報告」はいつか読みたい。





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