えいちゃん(さかい きよたか)
えいちゃんのぶろぐ
平塚市美術館に「香月泰男と丸木位里・俊、そして、川田喜久治」展を見に行きました。
香月康夫の洋画「シベリア・シリーズ」、丸木位里・俊の日本画「原爆の図」、川田喜久治の写真「地図」を見ながら、そうか、この人たちは、人生の中である決定的なことに出会い、目撃し、体験し、それを生涯をかけて反芻しつづけ、それが何であるかをほどこうとしたのではないかなどと考えた。それを自分の芸術の素材として使うのではなく、見てしまった地獄のようなことを、生涯をかけて描いたり、その傷跡のようなものを見つけ出し、写さずにはいられない、そのような心象からの苦しい道を一生、歩まねばならなくなったのではなかろうかなどとも思った次第。小説家にもおりました。戦後、ほとんど戦記しか書かなかった大岡昇平や、思い出したように断続的に従軍ものを著した古山高麗雄のような人のことでもあります。
展覧会を見終え、別のフロアで「原爆の図とアメリカ」という短い映画が流されておりました。その短い映画を見て、昨年、初めて丸木位里・俊の「原爆の図」がアメリカの首都ワシントンで展示される展覧会が開かれたことを知る。その展示会を見た"WORLD WAR II"と刺繍されたキャップをかぶっていた第二次世界大戦のアメリカ人のある元兵士が、インタビューに戦争は必要のないことだと答えていたのが印象的だった。その映画にはアメリカ人で日本に在住し、日本語で詩を書いているぼくの好きな詩人、アーサー・ビナードさんも映されていて、アーサー・ビナードさんは今は広島に移り住み、「原爆の図」に物語を付け、紙芝居にし、子どもたちに読み聞かせをする活動を行っているそう。
楽しくも明るくもない、重く暗い展覧会なのだけど、見てよかったと思いました。
開館25周年記念 香月泰男と丸木位里・俊、そして川田喜久治 | 平塚市美術館
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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
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