えいちゃん(さかい きよたか)
えいちゃんのぶろぐ

マーク・フォースター監督の『オットーという男』を見ました。
このような映画は日本映画で見たかったみたくなんとなく思いつつ、もともとはスウェーデンの映画『幸せなひとりぼっち』のアメリカ映画への翻案なのだそうだけれど、主演を名優、トム・ハンクスが演じていて素晴らしい。トム・ハンクスは好きな役者で、こんどはどんな風になるのだろうかと、楽しみにしていたら、なんとも隣に住んでいたら嫌だろうなという初老の男を演じていて、さすがに名優、なんとなく憎みきれないキャラクターなのでした。人間の多面性。
ぼくの近々の課題でもある老いていく人生ってなんだろう、などと思いをめぐらしつつも、この映画の中の不機嫌なじいさんがひとごとでもなくて、見ていて少しづつ胸が熱くなっておりました。
映画『オットーという男』 オフィシャルサイト




茨木のり子さんが訳し、編集した『韓国現代詩選<新版>』を読む。1990年に日本の詩人によって選ばれ、訳され、日本で出版された隣の国の1980年代の現代詩のアンソロジーが装いも新たに去年、出版された本。
1990年、詩は韓国の人々の中で読まれ、韓国の本屋の詩のコーナーは日本のそれの六倍から七倍はあり、ひとびとはむさぼるように詩のコーナーにたかり、読んでいたとこの『韓国現代詩選』の訳者はいう。日本の現代詩はあるにはあるものの、それを読む人は多からず、今の韓国はどうだろうか? 1980年の光州事件の悲劇から軍事政権による独裁、その後の民衆・学生らによる抗議運動、1987年の独裁政権の終焉と再びの民主主義に確立。1980年代の韓国の詩の言葉は熱い。それがうらやましい。
この詩選で姜恩喬(かんうんぎょ)さんの詩をを読み、韓国の人たちが、日本でいえば桜の花のように、椿の花を愛しているのを知った。山の中のつばきは、それは、それは赤くて、眼から血を流すほどの悲しみを表すという。
さて、この本の「時代を越える翻訳の生命」の斎藤真理子さんの解説にある、訳者であり詩人である茨木のり子さんの詩の定義に、ぼくは深くうなずいてしまう。
「いつも思うのですが、言葉が離陸の瞬間を持っていないものは、詩とはいえません。じりじりと滑走路をすべっただけでおしまい、という詩ではない詩が、この世になんと多いのでしょう」
詩と詞の違いはあれど、ぼくの歌う詞はどうだろうかとふと思ってしまう。


世田谷美術館に『世田谷美術館コレクション選 わたしたちは生きている! セタビの森の動物たち』展を見に行きました。
展覧会の楽しみのひとつは自分のお気に入りの思い出と記憶に残る一枚の絵を見つけることだと思うのだけれども、『セタビの森の動物』展にも、そんな一枚がありましたよ。フェルディナン・デスノスの「ノアの方舟の建造」です。この絵を見ていると、なんだか面白くて、時のたつのを忘れてしまい、いつか楽しくなってしまう。ぼくにとっての名画を発見した喜びをかみしめ、うきうきしながら、美術館をあとにしました。
セタビチャンネルJr. 【2月17日】今日は何の日?ノアの方舟編


一年に一回、車のお祓いに川崎大師自動車交通安全祈祷殿に参ります。車のお祓いを済ませた後、川崎大師平間寺にも参ります。今年は本殿の中に座り、護摩祈祷を見つつ、願いと祈りを捧げました。明るくはない、むしろ、薄暗い本殿で見て、聞く護摩祈祷に、炎のゆらめく異なる世界が現出もしていたようなのです。こうして、ここでは僧侶らによって永遠と祈りを捧げてきたことに厳粛な何かを感じずにはおれません。本殿から外に出たとき、平明な日常にもある清らかさも、ぼくは感じておりました。そして、御神籤をひくと大吉。
「霊場川崎大師おみくじ
第九十九番大吉
紅日当門照
暗月再重円
遇珍須宝得
頗有称必進
進むもよし現状維持もよし
何れとも恵まれたる時なり
財宝を得名声を博すべし
然れども富貴栄達は浮雲に非ず
多大の労苦に根源す
大師を念じて和を得れば
幸先大いに佳なり」
ゆめゆめうたがふことなかれ




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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。


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