えいちゃん(さかい きよたか)

えいちゃんのぶろぐ

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沖縄に何回か旅したことがある。沖縄のありとあらゆるところに米国の基地がある。小さい島の中でこれだけ基地があるというのが、驚くべき不平等だと思った。この状況を沖縄だけに押し付けているのは、日米同盟や安保条約の議論以前に、余りにも公平さにかけているのではないか? なぜ、みんな、痛みを分け合おうとしないのか? 痛みなんか分け合いたくない? 当たり前か?・・・。

ぼくの住んでいるいる近くの淵野辺に米国の軍事キャンプがある。広いぞー。しかも不思議なことに何も使われていない。いっそのこと、沖縄に押し付けていたアメリカの基地をここにもってくるというのはどうだろうか? ぼくの最寄り駅の古淵にブルースやロックをかけるバーができるだろう。そうすれば、毎晩通うかもしれない。

座間の米軍基地が極東の司令部となって、相模大野のよくいくバーにも、以前にもまして米軍の人たちがよく顔を出す。ぼくが知るところ、みんな気さくないい人たちだ。ある時、そんなバーで飲んでいると、隣にいる西洋人に声をかけられた。彼も座間のキャンプにいるアメリカ人で、にこにこしながら昔の日本のアニメが大好きだと長々と語ってくれて、携帯にダウンロードされた「マッハゴー・ゴー・ゴー」のテーマを聞かせてくれた。ぼくは、アメリカのきみが日本のアニメにいかれている以上に、きみの国の産み出した、ブルーズやリズム・アンド・ブルーズやジャズやロックンロールやロックにいかれているだよということを言いそびれたしまったのだった。

ちょっと過激かな? 世界のどこにも基地のない、そんな世界がくるのを願います。
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ひまわりヨガ道場(http://walls-and-bridges.com/kirara/)のきららさんが舞踏をするというので秦野の渋沢まで見に行った。会場はひまわりヨガ道場の近所の小さい川のほとり。着くとその頃には日も暮れて、小雨が降っていて、焚き火が燃えていて、蝋燭の火も点っている。踊りがが始まり、ついにはきららさんは川にまで入り、水に濡れて、何かに憑かれたかのように踊る。水は人やものやありとあらゆるものを洗い清め、炎は人を暖めもし、焼き尽くすこともある。その水に自分も浄化されるようでもあった。梟のような鳥の声できららさんは何を呼んでいるのだろうか? 生き物を育み、死をももたらす見えない力であろうか? きららさんの舞いを通して、何か、輪廻転生の力のようなものすら感じたのだった。そして、踊りが終わったころ焚き火からは空を見上げるときれいに晴れわたり、星が見えた。

二部は、ひまわりヨガ道場に戻り千野秀一さんのピアノによるフリー・インプロヴィゼイション。起承転結を繰り返し、上昇しながら下降もする、螺旋階段の音楽は、混沌の中に美しい響きを持っていた。強烈でかっこよかった。これは宇宙の輪廻転生の音楽か? ブルース好きのぼくは千野さんのブギウギ・ピアノも聴きたいのだけど、そういうのはもう演奏しないのかな?
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ザ・バンドの「ラスト・ワルツ」からもう33年が経っているのかぁ。その後、ソロ活動を経てザ・バンドを再結成。1996年にのどに癌が見つかり、二度と歌うことはできないだろう診断されたが、数年間にわたるリハビリのボーカル・トレーニングによって奇跡的に回復し、2008年にアルバム"Dirt Farmer"、日本語に意訳すると「土百姓」を出す。そのジャケット写真を見て、リヴォンがやせ細っていて、びっくりしたっけ。そして、いよいよザ・バンドのボーカル・ドラマーであった過去も遠くなり、リヴォン・ヘルムの復帰2作目が早くも届いた。題して"ELECTRIC DIRT"。前作の"Dirt Farmer"は、フォークっぽくて地味で、良かったんだけど、ちょっと寂しかった。で、1年後の今、ぼくの聴いている"ELECTRIC DIRT"はパワフルなロックで、再び昇る太陽のような土臭い不屈の精神を持っている。

癌の治療の後のここ10年以上、リヴォンはニューヨーク州ウッドストックの自宅兼農場兼スタジオでお客さんを入れてのジャム・セッションを続けていたらしいのだ。そのセッションのメンバーを中心に録音した"Dirt Farmer"と今、ぼくが聴いている"ELECTRIC DIRT"。今作は管楽器のアンサンブルの入った最高のバンド・サウンドにリヴォンもがっつりドラムを叩いて歌う。今、リヴォンは69才。この"ELECTRIC DIRT"の素敵なジャケットのような実りの時を迎えているのは間違いない。かっちょいいすげーじじいだ。


おまけに最近のリヴォンのYouTube動画をどうぞ。

Levon Helm - "Only Halfway Home"

http://www.youtube.com/watch?v=tQ5Jl3zxabo

Levon Helm - "Tennessee Jed"

http://www.youtube.com/watch?v=fZaU3VtMfoM

LEVON HELM RAMBLE AT THE RYMAN | The Weight

http://www.youtube.com/watch?v=xVvlNJ4Kspc

あっ、リヴォンの娘さんのエイミーさん、なかなかの美人ですな。


リヴォン・ヘルムのホーム・ページ
http://www.levonhelm.com/


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ライブ・レコディング紹介の第七弾はこの"ALL STARS JAM SESSION (The Complete Session)"にしましょう。今日、中古CD屋さんで見つけ思わず買ってしまって聴いています。あの"Dinah Jams"の完全版なのだ。時は1954年8月14日、Clifford Brownらの若きアメリカ西海岸のジャズのつわものが、ブルースの女王Dinah Washingtonを招きいれ、とあるスタジオでお客さんを前に夢のようなセッションを繰り広げたのです。その夢の一部始終が聴けるのですぞ。

この夢のセッションは東海岸のそれのような、例えば摩天楼の夜空の下のBud PowellとFats Navarroの繰り広げた戦いではなく、むしろ、からっとと晴れた西海岸の大都市の青空の下の真剣での音との戯れと言えばいいのかしら。とにかく、からっとしていて楽しい。"Lover Come Back To Me"とか、バンドとシンガーが渾然一体となり離陸し、空に舞い上がり、雲の上を滑空するその瞬間の音楽がある。


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今月も豊島区の東長崎のオープン・マイクのイベントに歌いに行ったのだ。

このイベントにはたくさん変な人が出演しておもしろい。あっ、失礼。

例えば、手巻きのオルゴールを回して、やさしい歌を歌う女の人。

例えば、覆面プロレスラーのかっこをして、素敵にピースな詩を朗読する男の人。

例えば、ネイティブ・アメリカンの神さまとの通信の道具だという鼻笛を吹く男の人。

例えば、ヒューマン・ビート・ボックスの男の人。

なんか、その他の人も個性全開で楽しい。そして、カントリー・ブルーズ・マンのロイキさん(写真の人)。スライド・バーをかき鳴らすそのディープな"Rock Me Baby"。つづく、友を思うやさしいオリジナルの歌に涙したのです。

これだけの人を集めてしまうスプーンフルの店長の畑さんや主催者の垂水さんもすごい。

ぼくも3曲、歌ってしまいました。なんか、「ピクニック」って曲が以外によくうけてしまった。

みんな、表現しておるよ。
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Jim Jarmusch監督の"The Limits of Control"という映画を見に行った。あいかわらずストーリーのない映画を撮っているなぁ。おもしろいようなおもしろくないような。ロード・ムービーです。わらしべ長者のような話で小唄のような軽いなんともないストーリーが積み重なる。Paz De La Huertaという女優のヌードがとってもきれいだった。主役のIsaach De Bankoleが暗号の書かれた紙をエスプレッソ・コーヒーといっしょに表情一つ変えずにいつも飲み込むシーンが変。工藤夕貴もいい感じ。

Jimの映画で1980年代から1991年までの"Stranger Than Paradise"、"Down by Law"、"Mystery Train"、"Night on Earth"あたりはかなり好きだった。淡々とした中にちっちゃいおかしみとちっちゃい哀しみみたいなのを感じたものでした。けれど、あまりに薄味で万人にはお勧めできないかもね。一番好きなのはやっぱ"Mystery Train"です。

あぁ、でも、Jimの映画を見ると知らない町をほっつき歩きたくなる。何の目的もなく・・・。すきま風のような笑えるブルースをちょっとばかり感じながらだよ。彼はやっぱ素敵な映画作家です。


リミッツ・オブ・コントロール
http://loc-movie.jp/index.html
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シカゴという町が育てた二人のミュージシャンが好きである。一人は宇宙のピアノ弾きのSun Ra、一人はいくつもの管楽器を首から下げて操る辻音楽士であり大道芸人のようでもあるRoland Kirk。こんなものはジャズじゃないと嘲笑されることもあるのだけど、そういう人はその人のジャズを聴けばいいと思うし、そんな嘲笑を耳にしたRolandはこんな音楽が演奏したいだけなんだよと哄笑するのかもしれない。実際にある時期、Rolandはヒッピーなどに呼ばれて、ロック・コンサートなどでよく演奏していたらしい。

Rolandのこの"Roller Coaster"というフランスのパリでのライブ・アルバムは、もっとも古いジャズ創生の時代に活躍したSidney Becheがパリ在住時に作曲した「小さな花("Petite Fleur")」に始まり、もっとも古いジャズの名曲"When The Saints Go Marching In"を経て、オリジナル曲やおなじみのジャズのスタンダード曲の"Love For Sale"、"Bags Groove"も演奏し、Stievie Wonderのヒット曲、"My Cherie Amour"で高みに達するのだった。美しい音色とメロディー、ファンキーなリズム、暖かい親密さにユーモアやブルーズも混じる。そして、笑い。Wonderful Roland Kirk's Music!
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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
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