えいちゃん(さかい きよたか)

えいちゃんのぶろぐ

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町田のボックスというライブ・ハウスのセッションでWilson Picketの"In The Midnight Hour"を歌ったのだけど、この曲、キーがEのブルースみたいなシンプルな曲なんだが、いい曲なんだ。この曲の入った"In The Midnight Hour"というアルバムも素晴らしく、コーラスグループFalconsでのPicketの熱い名唱が聴ける"I Found A Love"も入っている。さて、"In The Midnight Hour"だけれど、いきがった不良が見せる限りなく熱いロマンチックを感じるのです。作詞作曲Wilson Pickettご本人のこの詞を訳してみました。

「おれは真夜中まで待っているよ
そのころには、おれの愛が転がり始める
真夜中まで待っているよ
そのころには誰もいなくなるのさ
きみを導き、抱きしめるだろう
すべてのいいことを話してあげよう
あの真夜中に

星たちが輝くまで待っているよ
きみの瞳がきらきらするのを見て
真夜中まで待っているよ
おれの愛が輝き始める
本当に愛せるのはきみだけ
あの真夜中に

真夜中まで待っているよ
そのころには、おれの愛が転がり始める
真夜中まで待っているよ
おれの愛が輝き始める
きみとぼく、おまえとおれ、ただそれだけ」

まぶしく熱い愛です。





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古友だちの大久保くんに誘われて、自由が丘のマルディグラに彼自身がリーダーするところの大久保圭造グループを見に行った。彼の演奏を聴くのは本当に久しぶりであった。全編、大久保くんのオリジナルの楽曲のみの演奏であったのには理由がありそうだ。一部の終了後、ぼくは大久保くんにどうだっかと訊ねられ、ダラー・ブランド、好きでしょうと答えていたのだった。そして、二部の終了後にまたどうだったと訊ねられ、大久保くん、チャーリー・ミンガス好きでしょうと答えた自分は、少々、不謹慎な人間であるかも。お久しぶりのベースの諏訪真くんは、このバンドは古い昔を懐かしむ学芸会的なおやじバンドにはしたくないんですと言っていた。

ダラー・ブランドもチャーリー・ミンガスもぼくの褒め言葉であったのは分かりずらかっただろうか? お客さんに多分受けやすいスタンダード・ナンバーを演目から一切外し、ユニークなオリジナルで突き進む大久保圭造グループ、いいではないか! 平凡であるかのような非凡というか、どこにでもあるどこにもないようなジャズを指向するこのバンドは、勇気ある道を踏み出しておるよ。リスペクト!

(帰り間際に大久保圭造グループとぼくの歌っているバンド、チェアーズのコラボレーションの話も出てきたが、チェアーズはロケットで長い宇宙旅行に今、旅立っているよ。)
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世界でもいいし、身の回りでもいいのだけど、何か事件のようなことが起こると、ぼくはいつもこれをジョン・レノンはどう歌うのだろうかと思いをめぐらし想像する。それはぼくにとって、一番頼りになる羅針盤のようなもので、あぁ、ジョン・レノンはこの時代をどう歌うのだろかなと想像してみる。

ぼくは今日、忌野清志郎の新しいアルバム"Baby #1"を買ったのだけど、今はまだ、未聴で、それは、RCサクセション解散直前の未発表の録音集なのだ。ここでもぼくは考え、思ってしまうのは、キヨシロウは今の時代をどう歌うだろうか? そんなことを想像していたら、昔、じゃがたらの江戸アケミが、おまえはおまえのロックをしろと歌っていたのを思い出し、キヨシロウが歌うこんな架空の詞が頭に浮かんだのだった。

「おれはあつかいずらいぜ
おれは空気読まないぜ
だっておれは自由、自由」

昔から日本の社会にある同質性を強いるような空気に強い違和感をぼくは持っていた。違った人間が違ったままで生きれるらしいアメリカという国のアイデアというものに惹かれもし、アメリカという国にはそんなアイデアがあって、実際のその例外のようなことを取り除くようなことがアメリカの20世紀の歴史だったのかもしれなくて、それは未だ進行中であるのかもしれないとも思う。ぼくは集団嫌いの変人のはみだしもののようなところがあって、それはそれでいいし、どこにでも一人でポツンと行ってしまう。まわりが黒くても黒くなれないし、まわりが赤くても赤くはなれなくて、彼女の髪の毛は狂気のオレンジ色なのだよとチャールズ・ミンガスはベースを弾いたのではないか? ぼくは真っ赤な水玉もようを着たピエロにも憧れる。

キヨシロウは今の日本をどう歌うのかと、再び思いをめぐらすと、ぼくにはキヨシロウのこんなリフレインも聞こえてくるようなのだ。

「ベイビー、逃げるんだ
ベイビー、逃げるん、逃げるんだ」

そして、この文章をこの前の2010年1月14日に逝ってしまったニューオーリンズから来たはみ出し者の歌い人、ボビー・チャールズに捧げます。




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乃木坂にある国立新美術館にルノアール展を見に行った。美術館にはルノアールの絵の明るい光があふれていた。ルノアールは絵を描くことが幸せだと言い、七十歳を越える生涯、絵を描きつづけて生きたのだけど、貧しさから脱した時は五十歳を越えていた。小説家であり前衛芸術家の赤瀬川源平はあるNHKの美術番組でセザンヌをを高く評価し、ルノアールを芸術家としては二流に位置するらしいイラストレータだと見下していたのが気になり、実物をたくさん見てみたいと思っていたのです。

見終わった後に、意味や言葉を越えた幸せ感がいつまでも残る。ルノアールはたくさんの女の人の絵を描いたけれど、どの絵の女の人たちも、きれいな光に包まれ、うっすらと上品に優しくほほ笑んでいるのが素敵だ。あっ、またほほ笑んでいるとぼくはいくつもの絵を見て、みとれてもいた。ぼくはルノアールを光とほほ笑みの芸術家だと思います。
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ずっとユングという心理学者に興味を持ち、惹かれてきた。だからか、ときたま変な夢を見るけれど、変な夢を見るから、ユングに訊ねたくなる。この前、こんな魚の夢を見た。その夢とはこんな夢です。

ある人と熱帯魚を売っているような店にいる。その店でぼくとそのとある女性はペアの魚を買うが、それは、ニジマスの稚魚のようなうなぎにもどじょうにも見える魚で、その魚を持って家に帰る。

その家には、浴槽が二つあり、その二つの浴槽でそれぞれの魚を飼うことにする。一つの浴槽に水を入れ、それに魚を一匹入れ、それを女性が見ることにする。もう一つの浴槽にも水を入れ、もう一匹の魚を入れ、それをぼくが見ることにする。ぼくは浴槽の魚を見るが、なぜか苦しそうで、口をパクパクさせている。そして、その内、その魚の動きが口を下を向けた不自然な状態で止まってしまった。死んでしまったのかもしれないと思い、すると、悲しみがこみ上げてきて、別の浴槽を見ている女性のところに行き、死んでしまったよと、ぼくは言う。女性は、ぼくの方の浴槽を見て、この動かなくなった魚を自分の方の浴槽に移せば、自分の方の魚が、起きてと声をかけて、魚が再び動き始めるかもしれないと言う。

ぼくは動かなくなった魚を掬い、もう一匹の魚のいる浴槽に入れてみる。もう一つの浴槽に手を入れると粒々の藻のようなものが手にまとわりつき、そうか、少しは濁ったような水の方が栄養が豊富で魚にとっては生きやすいのかなと思う。魚を入れると一つの浴槽にいる二匹の魚は、不思議なことに、つれそうかのように「ll」の形で静かになっている。もしかして一匹の魚が一匹の魚に声をかけているのかなと思い、そこで目が覚めた。
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今夜、スクール・オブ・ロックにぼくとロンサム・スーさんのライブを聴きに来てくれた、みなさま。ありがとうございます。

ところで、ぼくはタイバンしたロンサム・スーさんの大ファンなのです。その卓越したギターにもうなされるけれど、その歌心にも感動する。ブルーズを真似しているのではなく、ロンサム・スーさんの歌は、コード進行がブルーズでなくても、ブルーズそのもの。しかも、反逆のロック魂もある。最高です。今夜は、府中の駅にいるホームレスの人のことを歌った痛い歌があったんだけど、その歌に見え隠れする、ロンサムさんの人としての深いやさしさにも、胸にぐっとくるものがありました。感動。

閉店間際に友だちににしやんの歌った日本語訳"Mr.Bojangles"もすごく良かった。にしやんが歌うからいい。歌は人、人は歌。歌の技工を超えて、やっぱ胸にせまってきたのです。

こんな機会を与えてくれたbar School of Rockの龍司さんに感謝!

で、ぼくはどうだったか? 次回、演奏する時、聴きに来てくださいなんて、言っちゃたりして・・・


ロンサム・スーさんのホ-ム・ページ
http://www.geocities.jp/solid_rockjp/

bar School of Rockのブログ
http://blog.goo.ne.jp/ryusisekine
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音楽の世界にもライバルというものがあるんだろうか? 例えば、ビリー・ホリデイのライバルは誰だったのか? 思い浮かばない。ボブ・ディランのライバル? ボブ・マーレイのライバルは? ミック・ジャガーのライバルは? ローリング・ストーンズのライバルはビートルズ? なんか違うと思う。

ビートルズの解散直後のインタビューでジョン・レノンがポール・マッカートニーの悪口を言っていたのを思い出した。しかも悪口を言ったあとに、ジョンはポールの批判をしていいのは自分だけだと言っていたのを思い出し、ジョンとポールはまさしくライバル同士だったのかなと思った。

ローリング・ストーンズのミック・ジャガーとキース・リチャーズもライバルという感じではないなぁ。ジョン・コルトレーンは新しく出てきたアルバート・アイラーのプレイの驚き、羨望し、アイラーのプレイをコピーして練習していたそうだ。コルトレーンとアイラーもライバルという感じではなく、コルトレーンが巨星ならば、アイラーも別の空で怪しく光るもう一つの巨星だと思う。オーティス・レディングのライバルはサム・クックではないだろう。エラ・フィッツジェラルドのライバル? 誰だろう?

ジョンとポールに話を戻し、さんざん悪口を言っておきながら、インタビュアーがポールの批判みたいなことをしはじめると、怒り出し、ポールの批判をしていいのは自分だけだと言うのは、何か素敵なものがあるのではないか。こんな友人を持てたポールとジョンはやっぱ最高の親友かもしれなくて、少しうらやましい。
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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
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