えいちゃん(さかい きよたか)
えいちゃんのぶろぐ
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今月も豊島区の東長崎のオープン・マイクのイベントに歌いに行ったのだ。
このイベントにはたくさん変な人が出演しておもしろい。あっ、失礼。
例えば、手巻きのオルゴールを回して、やさしい歌を歌う女の人。
例えば、覆面プロレスラーのかっこをして、素敵にピースな詩を朗読する男の人。
例えば、ネイティブ・アメリカンの神さまとの通信の道具だという鼻笛を吹く男の人。
例えば、ヒューマン・ビート・ボックスの男の人。
なんか、その他の人も個性全開で楽しい。そして、カントリー・ブルーズ・マンのロイキさん(写真の人)。スライド・バーをかき鳴らすそのディープな"Rock Me Baby"。つづく、友を思うやさしいオリジナルの歌に涙したのです。
これだけの人を集めてしまうスプーンフルの店長の畑さんや主催者の垂水さんもすごい。
ぼくも3曲、歌ってしまいました。なんか、「ピクニック」って曲が以外によくうけてしまった。
みんな、表現しておるよ。
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Jim Jarmusch監督の"The Limits of Control"という映画を見に行った。あいかわらずストーリーのない映画を撮っているなぁ。おもしろいようなおもしろくないような。ロード・ムービーです。わらしべ長者のような話で小唄のような軽いなんともないストーリーが積み重なる。Paz De La Huertaという女優のヌードがとってもきれいだった。主役のIsaach De Bankoleが暗号の書かれた紙をエスプレッソ・コーヒーといっしょに表情一つ変えずにいつも飲み込むシーンが変。工藤夕貴もいい感じ。
Jimの映画で1980年代から1991年までの"Stranger Than Paradise"、"Down by Law"、"Mystery Train"、"Night on Earth"あたりはかなり好きだった。淡々とした中にちっちゃいおかしみとちっちゃい哀しみみたいなのを感じたものでした。けれど、あまりに薄味で万人にはお勧めできないかもね。一番好きなのはやっぱ"Mystery Train"です。
あぁ、でも、Jimの映画を見ると知らない町をほっつき歩きたくなる。何の目的もなく・・・。すきま風のような笑えるブルースをちょっとばかり感じながらだよ。彼はやっぱ素敵な映画作家です。
リミッツ・オブ・コントロール
http://loc-movie.jp/index.html
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シカゴという町が育てた二人のミュージシャンが好きである。一人は宇宙のピアノ弾きのSun Ra、一人はいくつもの管楽器を首から下げて操る辻音楽士であり大道芸人のようでもあるRoland Kirk。こんなものはジャズじゃないと嘲笑されることもあるのだけど、そういう人はその人のジャズを聴けばいいと思うし、そんな嘲笑を耳にしたRolandはこんな音楽が演奏したいだけなんだよと哄笑するのかもしれない。実際にある時期、Rolandはヒッピーなどに呼ばれて、ロック・コンサートなどでよく演奏していたらしい。
Rolandのこの"Roller Coaster"というフランスのパリでのライブ・アルバムは、もっとも古いジャズ創生の時代に活躍したSidney Becheがパリ在住時に作曲した「小さな花("Petite Fleur")」に始まり、もっとも古いジャズの名曲"When The Saints Go Marching In"を経て、オリジナル曲やおなじみのジャズのスタンダード曲の"Love For Sale"、"Bags Groove"も演奏し、Stievie Wonderのヒット曲、"My Cherie Amour"で高みに達するのだった。美しい音色とメロディー、ファンキーなリズム、暖かい親密さにユーモアやブルーズも混じる。そして、笑い。Wonderful Roland Kirk's Music!
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ある友だちのピアニストがぼくに話してくれたことがある。その人が言うには、もう営業的な仕事としてピアノを弾くことはことわっているというわけです。営業的にピアノを弾くというのは、どういうことかと言えば、例えば、結婚式やホテルのバー・ラウンジでBGMとして、さしさわりのないジャズ・スタンダードなどを弾くということだそうだ。彼はやっぱり、がんがんアドリブ的な自由奔放なピアノを弾きたいんだと思う。それと同時に仕事という形であれ、自分に制限をかけることをよしとしなかったということかもしれない。
朝日新聞のインタビューで仕事というようなことについて坂本龍一が答えていて、昔、ホテルのラウンジで一回だけジャズ・ピアノを演奏するという仕事をアルバイトでしたことがあるそうだ。こんなことでこんなにお金がもらえるのかと驚き、何か大好きな音楽ということで、自分ではつまらないと思える演奏をしているにも関わらず、たいそうなお金を手にし、やましさを感じ、後悔もし、二度とそのような仕事はしないと思ったそうだ。そのようなことを友だちのピアニストの話を聞きながら思いもした。
この前読んだ「ジャズの歴史物語」に油井正一氏が書いていたのだけど、チャーリー・パーカーにしろ、オーネット・コールマンにしろ、新しい音楽をしたくて、新しい革新的な演奏をしたのではなく、こんな音を出したい、自分の本当の自身の音楽を演奏したいと追及したいったら、今までにない演奏にたどりついた。
ジョン・コルトレーンに驚きを与えたあのアルバート・アイラーは古いニュー・オーリンズのリズム・アンド・ブルースやマーチング・バンドが大好きだったそうだ。
生真面目なピアニストの川久保典彦さんに声援を送ります。
川久保典彦さんページ
http://www.kawakubo.sakura.ne.jp/
朝日新聞のインタビューで仕事というようなことについて坂本龍一が答えていて、昔、ホテルのラウンジで一回だけジャズ・ピアノを演奏するという仕事をアルバイトでしたことがあるそうだ。こんなことでこんなにお金がもらえるのかと驚き、何か大好きな音楽ということで、自分ではつまらないと思える演奏をしているにも関わらず、たいそうなお金を手にし、やましさを感じ、後悔もし、二度とそのような仕事はしないと思ったそうだ。そのようなことを友だちのピアニストの話を聞きながら思いもした。
この前読んだ「ジャズの歴史物語」に油井正一氏が書いていたのだけど、チャーリー・パーカーにしろ、オーネット・コールマンにしろ、新しい音楽をしたくて、新しい革新的な演奏をしたのではなく、こんな音を出したい、自分の本当の自身の音楽を演奏したいと追及したいったら、今までにない演奏にたどりついた。
ジョン・コルトレーンに驚きを与えたあのアルバート・アイラーは古いニュー・オーリンズのリズム・アンド・ブルースやマーチング・バンドが大好きだったそうだ。
生真面目なピアニストの川久保典彦さんに声援を送ります。
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めったに見れない映画で多分レンタルDVDも出ないだろう映画だから、渋谷まで出かけて見に行った。「カルトーラ~サンビスタの物語」はブラジル・サンバ史上、もっとも重要かと思われるカルトーラの人生を、カルトーラ自身やその周りの人のインタビューと、さまざまなミュージシャンのカルトーラの楽曲の演奏シーンによって構成されたドキュメンタリーなのだった。カルトーラってこんな人だったのかと改めて知ったのです。
15才でその勝手気ままな素行によってお父さんに捨てられ、放蕩し、1930年代に若くして売れっ子サンバ作曲家になるも、1940年代に入るころ、忽然と表舞台から姿を消す。1940年代から1960年代までの30年間、カルトーラは印刷工、ペンキ塗り、駐車場の係員、映画のは端役、恋女房のジカとの共同でのサンバ・バーなどによって身をつなぐ。貧しいけれど何人もの養子を育て、生活に常に困窮。けれど、1974年になり、初の自身のアルバムを発表。もう65才となっていた。カルトーラは自身の人生をこう述懐する。まるで西部劇のようだと、最後の最後に苦難を乗り越え、平和と幸せがやって来たと言う。そして、カルトーラの歌はいつまでも歌い継がれていっている。
ぼくはカルトーラの音楽にある単純さ、複雑さ、やさしさ、その感傷、涙、やすらぎ、平和、深さ、言葉に言えないすべてに感嘆する。なんとなく似ている沖縄の嘉手苅林昌を思い出し、林昌さんは島歌の魂のようでもあり、カルトーラはサンバの魂のようでもあるのだ。
ひさしぶりに言っちゃおうかな。
SAUDE! SAUDADE.
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坂本龍馬に興味を持ちそのことを話したら、友だちから歴史っておもしろいよ、何か本とか読んだらと言われて、何気なく本屋に立ち寄ったら、偶然「それでも、日本人は「戦争」を選んだ」という本を見つけ、買って読んでしまった。2008年の米国のサブ・プライム・ローンの崩壊とそれに伴う株式市場の崩落は1929年の世界大恐慌にもたとえられ、1929年から世界はどう大戦にはまり込んで行ったのか、日本と日本人はどうであったのか、など興味があったのです。この本は東京大学の先生あである加藤陽子さんが栄光学園高等学校の歴史研究部の生徒たちに向けた実際の講義録になっていて、お馬鹿なぼくにも理解しやすいかなと思って読み始めたのだが、高校生を侮っていた自分を知った。歴史というのは人と場所と時間の物語でもあることもよく分かった。しかし、何か、読み終えると、第二次世界大戦の日本の壊滅的な敗戦をまず用意したのは日清戦争の勝利であったような気もした。好事魔多し。因果応報。
危機の時代に庶民はどうすればいいのだろう? 選挙ですか? デモですか? みんなが戦争をしたがっていたら、どうすればいいんでしょう? おれはおれだ。先生、教えて。
話はこの本から外れるが、テロによって崩落したツィン・タワーの瓦礫のあとにこう落書きがされていたそうだ。
「許してやれ」
イラクやアフガニスタンへの派兵でなく、アメリカはこの落書きによって勝利者ではないだろうか? 不謹慎かな?
再び、加藤陽子先生の本の話に戻って、この本はインチキじゃない良い本だと思った。学者らしい客観の矜持に見え隠れする戦争を起こさないことへの深い思いゆえにです。お奨めです。
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高校生のころ読んだ本を古本屋などで見かけるとつい手にとってしまう。丸山健二氏の著した「雨のドラゴン」を買って読んでしまった。話の筋とか、すべて忘れてしまっていたなぁ。登場する人物は三人と一匹で、病み上がりの十代のぼく、その隣に住む家出を企てる少女から大人になり変わろうとしている女性のハト、海の見える郊外の住宅地の空家にふらりとやってきてすみ始めた謎の巨人のような男のドラゴン、そのドラゴンとともに住む獰猛そうな大きな犬のキバ。ひと夏の青春のメルヘンなのであった。おー、ラストとか、結構、感動した。
1973年発表の小説であるという。時代を感じた。1960年代から続いた氾濫の夏の終わりを暗示しているかのようだ。レクイエム、鎮魂歌なのです。
映画にしたらおもしろそう。プロレスラーの高山善廣選手をドラゴンの役にしたりして。
1973年発表の小説であるという。時代を感じた。1960年代から続いた氾濫の夏の終わりを暗示しているかのようだ。レクイエム、鎮魂歌なのです。
映画にしたらおもしろそう。プロレスラーの高山善廣選手をドラゴンの役にしたりして。
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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
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