えいちゃん(さかい きよたか)
えいちゃんのぶろぐ



経済小説の大家の小説家、城山三郎の異色作「辛酸 田中正造と足尾鉱毒事件」を読む。あたかも、明治時代の終りのころに起こった足尾鉱山の鉱毒事件の栃木の谷中村の被害民の霊が城山さんの筆のりうつったかのようなな鬼気迫る小説であった。今は無き谷中村の人たちのために尽くした田中正造の最期の数年間と田中亡きその後の数年間を描いているのだけど、物語は何の光明も解決も見いだせずに、唐突に終焉し、ぼくは戦慄した。不正をはたらく天下国家に挑み戦うことのみが、その悲惨さを射止める光の矢であるかのようだ。
このような事件は時を越え、忘れたころに蘇ったかのように昭和にもあったし、さらに、今でも、と思う。水俣病の被害民を聞き書きした「苦海浄土」を著した石牟礼道子さんは尊敬する人として田中正造をあげていたことを思い出した。今を生きるぼくは、怖がってばかりもいられない。彼らの千分の一、もしくは万分の一としてでも、ぽつねんと声をあげます。
田中翁の短歌を一つ、
「少しだも 人のいのちに 害ありて 少しくらいは よいと云ふなよ」
このような事件は時を越え、忘れたころに蘇ったかのように昭和にもあったし、さらに、今でも、と思う。水俣病の被害民を聞き書きした「苦海浄土」を著した石牟礼道子さんは尊敬する人として田中正造をあげていたことを思い出した。今を生きるぼくは、怖がってばかりもいられない。彼らの千分の一、もしくは万分の一としてでも、ぽつねんと声をあげます。
田中翁の短歌を一つ、
「少しだも 人のいのちに 害ありて 少しくらいは よいと云ふなよ」


MOVIX橋本でアン・リー監督の「ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日」を見ました。素晴らしい映像美にぼくの心はみたされました。
見終わった後、この物語のトラって何だろう、と思いを巡らせましたが、答えは出ませんな。その問いはぼくの心のな中の小さな何かのひっかかりとして、あり続けるのかもしれません。物語ってそういうもんだ。
繰り返して、この映像美は劇場の大きなスクリーンで見ること、お薦めです。
http://www.foxmovies.jp/lifeofpi/
見終わった後、この物語のトラって何だろう、と思いを巡らせましたが、答えは出ませんな。その問いはぼくの心のな中の小さな何かのひっかかりとして、あり続けるのかもしれません。物語ってそういうもんだ。
繰り返して、この映像美は劇場の大きなスクリーンで見ること、お薦めです。
http://www.foxmovies.jp/lifeofpi/


この前、初めてオペラというものを見て、それがモーツアルトだったので、モーツアルトってどんな人だったのだろうと思い、ミロス・フォアマン監督の「アマデウス」を見た。
三十五歳でその生涯をふいにたたれたモーツアルトから二十七歳で逝ってしまったブルーズ・マン、ロバート・ジョンソンを思い受かべてしまったのは、映画で描かれた破格の彼の自由と反逆の精神によるのかもしれない。映画で描かれていたアントニオ・サリエリとの確執って本当なのかな。非常な貧困の中で死んでいったらしいのだが、その最後のオペラが王や貴族のために書かれたオペラではなく、庶民向けの劇場で演じられた「魔笛」であるという。あっ、今、アマデウスくんの高笑いが聞こえてきた気がした。


「紅の巻」につづき、読んだ秋山真志さんの著した「職業外伝 白の巻」です。「白の巻」で紹介される職業は、イタコ、映画看板絵師、宮内庁式部職鵜匠、荻江流二代目家元、琵琶盲僧、蝋人形師、チンドン屋、流しの職業に就かれた八人の方々。目次を見るだけでわくわくしてしまいます。おもしろかった。チンドン屋、いまでも、健在なんですね。イタコはめっきり数が少なくなったそうだけど、沖縄のユタはどうなんだろう。
昔、ぼくもこの本が紹介するような職業に興味を惹かれたことがあって、一つはNHKのテレビで見た宮内庁での古文書やら古美術を修復する仕事、もう1つは宮大工。そんな仕事をする自分もあったろうに、その選択はしなかったのでした。好きなことを仕事をするのも、仕事にしてしまたことが好きで好きでたまらなくなるのも、最高なことだ。
あー、今日は成人式、みんな、これから素敵なことが待っているよ、いいじゃないですか。


東京都写真美術館で「北井一夫 いつか見た風景」展を見た。懐かしい既視感のようなもので胸がじんじんと騒ぎ、目がうるうるしてしまいました。写真って、その基本は好きなものを撮るってことなのかなあ、と思った。北井一夫さんの写真って、どこにでも旅している感じとカメラを向ける北井一夫さんの心の目線がとても低くからなのが、ぼくにとってとてもいい感じなのです。アメリカにロバート・フランクという写真家がいましたね、日本に小津安二郎という映画監督がいましたね、そんな人たちのことを思い出した。
すべては過ぎ去ってしまえ、過ぎ去ってしまえ、と思うことがあるのは、どうしてなんだろう。けれど、北井一夫さんの写真みたいな何かは残るでしょう。稚拙なものかもしれないけれど、きっと、ぼくでも好きなものなら、素敵な写真が撮れるはずさ。カメラが欲しくなってしまった。
http://syabi.com/contents/exhibition/index-1714.html


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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。


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