えいちゃん(さかい きよたか)
えいちゃんのぶろぐ

リヴォン・ヘルムが天国に行き、ドナルド・ダック・ダンが旅だった。なんとも寂しい。さらに、嘆きの元となるのは、ロックとソウルが終焉を迎えつつあるのではないか、と思えてしまい、ため息をつく。そして、あの頃のぼくを興奮させ、わくわくさせたような新しい音楽はもう、この世界には表われないのではないか、と思えてしまう。
こんな夜は、高校生の頃、毎晩、聴いていたドアーズを聴く。
ロバート・ジョンソンの魂よ、甦れ!
がんばれ、キース・リチャーズ!
こんな夜は、高校生の頃、毎晩、聴いていたドアーズを聴く。
ロバート・ジョンソンの魂よ、甦れ!
がんばれ、キース・リチャーズ!


アメリカ南部にアラバマ州コルバート郡の片田舎の町、マスクル・ショールズに伝説のレコーディング・スタジオ、フェーム・レコーディング・スタジオがあったことは何度も書いたし、そこから、いくつもの、全米どころか、世界中で今でも愛されているソウル・ミュージックは発信されていたのだった。そのスタジオのハウス・バンドのかもす音は、南部の鐘の音のように、二つとないwarmthとtenderness、日本語にすれば暖かさとやさしさにあふれていたと言われるけれど、それはどんな演奏でどんな音なのだろうと想像するに、Percy Sledgeの、どんなに時を経ようが、いつまでも忘れられないアルバム"When A Man Loves A Woman"が思い出された。
サザン・ホスピタリティー(Southern hospitality)とは、南部のおもてなしの心、アメリカ南部は客人を家族同様あたたかくもてなす、というような意味らしいけれど、そんな空気が音楽に吸い込まれているのでしょうか?
"When A Man Loves A Woman"、名曲に名演奏で名唱だなぁ。これをソウル・ミュージックの不滅のトリニティー、三位一体と言います。そして、サザン・ソウル(Southern Soul)、大好きです。




草間彌生さん自らが著した「無限の網 -草間彌生自伝-」がおもしろくて、一気に読めてしまう。ぼくは草間さんの芸術が大好きなのだが、この本を読んで、草間芸術の秘密とか草間さん自身の中にある根拠のようなのもの、原理とか基底のようなものの一端が分かった、ような気がした。
草間彌生という人は日本を代表する芸術家草間ではなく、世界の草間彌生であるのを、この本を読んで、納得したのだけど、特に第3部の「反戦と平和の女王となって -前衛パフォーマンスの仕掛け人 1967-1974」は過激だなぁ。世界の先端を、道なき道を疾駆するとはこういうことをいうのだ、と思い、この前、埼玉県立近代美術館で見たニューヨークの警官に追われヒッピーに囲まれて走るモノクロの小さな東洋の女の子の彼女のビデオを思い出す。
第5部の「日本に帰ってから -日本から発信する世界のクサマ 1975-2002」の日本の帰国し、変わってしまった日本にも変わらない日本にも幻滅した草間さんが、生まれ育った信州松本で雪の降ってきたその景色に、故郷の美しさをふと見つけるそこも、ちょっといいなぁ。
あぁ、やっぱり、草間彌生、最高!




最近、アイルランドにちょっとだけはまっている。ビートルズのジョン・レノンも、セックス・ピストルズやパブリック・イメージ・リミテッドのジョン・ライドン(ジョニー・ロットン)も、ポーグスのシェイン・マガウアンもお父さんとかお母さんがアイルランドからやってきたイギリス移民であったのかと、何か、秘密を知ったかのように、少し驚いたりして、もしかして、アイルランドとはアメリカ合衆国にとってのカナダのようなところなのかな、と思う。カナダ出身のミュージシャンとしては、ジョニ・ミッチェルとか、ザ・バンドとか、ニール・ヤングとかいるし、かたやアイルランドには、前述の三人の他にも、ヴァン・モリソンとか、エンヤとか、ボブ・ゲルドフがボーカルのブームタウン・ラッツとか、ボノのU2とか、あとシネイド・オコナーも、アイルランドの人で、もちろんチーフタンズも好きだし、上げていけばきりもない。
音楽も好きだが、本を読むことも好きなぼくは、そんなわけで、柳瀬尚紀さん訳で、アイルランドの言葉の魔術師のような文豪、ジェイムズ・ジョイスの中短編集「ダブリナーズ」を読みかえしてみる。このダブリンの人たちを描いた小説集「ダブリナーズ」の中で原題を"The Dead"と付けられた「死せるものたち」は、ぼくの大好きな、深い余韻の残る名編なのです。そして、ジョン・ヒューストン監督の遺作の映画「ザ・デッド ダブリン市民より」も渋い名作でした。もう一度、見てみたい。近所のつたやとかに置いていないかねー。


東京都写真美術館に「生誕100年記念写真展 ロベール・ドアノー」を見に行った。ロベール・ドアノーの「パリ市庁舎前のキス」はたくさんの人が知っている写真かもしれない。ロベールは、郊外を含めたパリの街も、町も、もちろん、パリの人々も愛していた。自分を芸術家と呼ばないでくれ、と言ったロベール。そんな、彼の写真が1970年ぐらいを堺に変わっていく。変わって無くしていったその良き風景は、なんとも愛らしい写真として残ったのだけど、ぼくは、ここ日本でも同じようなことが起こっていたのではないか、といぶかしく思い、世界の同時代性というようなことを考えてしまう。そして、展覧会で見たロベールの写真のノスタルジーに心のうずく何かを感じてしかたがなかったのです。


カテゴリー


最新コメント
[05/19 Pg Soft]
[05/04 ペコ]
[12/23 ロンサム・スー]
[07/27 gmail account]
[08/29 えいちゃん]


最新記事
(06/25)
(06/20)
(06/20)
(06/20)
(06/19)
(06/17)
(06/15)


プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。


ブログ内検索


最新トラックバック
