えいちゃん(さかい きよたか)

えいちゃんのぶろぐ

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ボブ・マーリーの伝記ドキュメンタリー映画「ボブ・マーリー ルーツ・オブ・レジェンド」を見た。やはり、1978年の対立する二つの政党の党首、ジャマイカ労働党のエドワード・シアガと人民国家党のマイケル・マンリーを握手させた伝説のコンサート「ワンラブ・ピース・コンサート」のシーンでボブは何かにとりつかれたかのように歌い踊り、圧巻で感動的だった。選挙の年の市街戦、内戦さながらに銃を撃ちあうキングストンの街すら写される。

ジャマイカでのボブの葬儀のシーン、ボブ・マーリーの葬儀は国葬でなされたのを知った。棺を乗せた黒い車の前を先導するパトカーと後衛するパトカーとそれに続くルード・ボーイたちのバイク。葬儀から墓地までの沿道を人々が埋め尽くし、泣き崩れる男や女をカメラは写していた。カリブの小さな島ジャマイカが生んだ世界のヒーロー、ボブ・マーリーは最後までかっこよく、今でもいつまでもボブの歌は歌われ、逆境にある人たちを鼓舞しつづけている。

Get up, stand up, stand up for your rights!
Get up, stand up, don't give up the fight!

そして、新しい生き方を求める人にこうも歌い継がれているのです。

One love, one heart
Let's get together and feel all right

限定三週間の公開だそうです。急ぎましょう。


ボブ・マーリー ルーツ・オブ・レジェンド
http://www.bobmarley-movie.jp/
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相模大野のジャズ・フェス、もんじぇ祭りに行ってきました。酒井俊さんのバンド、party de SaKaIを聴きたかったのです。party de SaKaIが登場する前に司会のスミちゃんが言っていたのだけど、ジャズというのは形ではなく、虐げられた黒人が創造した、その発祥からのスピリッツがジャズなんだというのが本当ならば、酒井俊さんが歌い、今夜、ぼくが聴いた音楽はジャズであるはずだと思った。ソウル・フラワー・ユニオンの「満月の夕べ」に始まり、ヴァン・モリソンの「クレイジー・ラブ」、チリの軍政により虐殺されたビクトル・ハラの歌すら静かに歌われた。こんな歌こそ、ジャズ・クラブのようなところではなくて、まさしく広場や市場のようなここで歌われてこそふさわしい。ジャズなど普段はまったく聞かないようなこのもんじぇ祭りにつどう人たちの胸にラストのジャパニーズ・スタンダード「真夜中のギター」はどう響いたのだろうか?

酒井俊さんのホームページ
http://www.sol.dti.ne.jp/~s-shun/index/top.html
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相模大野で行われているジャズ・フェスティバル、もんじぇ祭りに行く。午後の4時半ごろ着いて、いくつかのバンドや人たちの演奏を聴き、友だちのバンド、Ann-スミ☆アヤコBand-を見て帰ろうと思っていたのだけど、その後、ビッグ・バンドが演奏するというので、それを1曲だけ聴いて帰ろうと思って聴いたら、これが素晴らしく、前の方にまで行って、最後まで聴いてしまった。おまけにラストの花火まで見たよ。

このビッグ・バンド、グリーンエース・ジャズオーケストラでアマチュアの地元相模原のオールドジャズを演奏するビッグ・バンドで、もんじぇ祭りでぼくの見たのは総勢18人。アマチュアのビッグ・バンドで多くは、きっちりまとまりすぎちゃって、スウィングしなくて、というのが多いような気もするのだけど、このグリーンエース・ジャズオーケストラは、まず自由に音がスウィングしていて、楽しい。それに幾層にも重なって出てくる音が、リズムにスウィングという芯を持ちながら、なんともやわらかくふくよかで、ぼくを夢の世界に誘ってくれます。スタンダード「サテンドール」なぞが演奏され、わーっと目の間を広がる音を聴きながら、これはどんな高級ステレオでも再生が不可能だととも思い、生演奏の素晴らしさも再発見しました。

今日のもんじぇ祭りはぼくにはFULLSWINGとparty de SaKaIが楽しみですね。また行こうっと。

もんじぇ祭り
http://mangez.jp/
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サザン・ソウルとか日本ではディープ・ソウルとか呼ばれている音楽が好きなのです。サザン・ソウルとは何かと問われれば、それは1960年代にアメリカ合衆国の南部で隆盛を極めた音楽でレーベルで言うとオーティス・レディングのスタックスとかジェムズカーのゴールドワックスが有名で両者ともテネシー州メンフィスにレコーディング・スタジオを構えていた。南部とはどこだろう? そこはフロリダ州、ジョージア州、ノースカロライナ州、サウスカロライナ州、バージニア州、ウェストバージニア州、アラバマ州、ケンタッキー州、ミシシッピ州、テネシー州、アーカンソー州、ルイジアナ州、オクラホマ州、テキサス州の十六の州で、ぼくが最近はまっているフェームというレーベルのスタジオのあったところはアラバマ州のマスクル・ショールズという片田舎にあって、そこはもはや地方都市ですらない。そんな土地からたくさんの素晴らしいソウル・ミュージックが発信されていった。このマスクル・ショールズにあったレコーディング・スタジオは南部の精霊に憑かれた何やら魔法らしきものを持っていて、そこで録音されたソウルミュージックは暖かく、柔らかく、けれど、芯があり、とても深く、何とも言いあらわすことのできない味わいを持っている。わかりやすい例をあげるならば、パーシースレッジの「男が女を愛する時」のあのサウンドなのです。アレサ・フランクリンはここで自身の初めてのソウル・ミュージックを吹きこんだという伝説の地でもある。

さて、前置きが長くなってしまったが、このフェームというレーベルでのジミー・フューズの二枚のアルバムが素晴らしい。"Steal Away"と"Why Not Tonight"。ぼくは昔はジミーのすこしかん高い声が苦手だったのだが、不思議に今はやわらかくぼくの心にすっと入ってきて、南部の夢の景色が胸に広がっていくようだ。逃亡奴隷を歌った古いゴスペルやスピリチュアルに起源をもつかのようなジミー自身が作詞作曲したソウル・ミュージックを代表する名曲"Steal Away"をつたないながらも意訳してみますね。さぁ、もしもよろしければ、古いレコードに針を落としてこの名曲を聴いてみましょう。南部から風が吹いてきますよ。

明日じゃだめなんだ、今なんだよ
もう遅すぎる、待ってっこないさ
そう、だから逃亡しよう
どうか、逃亡しておくれ

あれこれ考えるのはやめにして、心に決めてしまおうよ
みんなはもう眠ってしまった、時間のむだずかいはやめにして
もう遅すぎる、待ってっこないさ
そう、だから逃亡しよう
どうか、逃亡しておくれ

きみに尋ねるのなんて間違っていたよ
きみといっしょになるには他には方法はないのさ
みんなが承認するのを待っていたら
ぼくたちはどこにも行けなくなるよ
そんなのはいやさ

もう誰にも聞かない
自分で決めようと思う
もう遅すぎる、待ってっこないさ
そう、だから逃亡しよう
どうか、逃亡しておくれ

だってぼくにはきみが必要さ
ぼくのそばにいておくれ
そうだよ、最愛の人
きみが必要さ、ぼくを導いておくれ
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お盆休みを取れなかったのでふいに思い立ちこの八月の十八日と十九日の土曜と日曜に小さな旅に出てしまった。真夏のささやかな思い出つくりで長野県の松本に向かったのは松本市美術館で草間彌生の展覧会が開かれているからです。松本は草間さんの故郷でもあり、松本市美術館はもとから草間彌生のアートのコレクションも充実していて、それも合わせての展覧会ということでおもしろそうだ。鈍行列車にゆられること朝から五時間以上でやっと松本の駅についた。

(ここから少しネタばらしがあります)






「永遠の永遠の永遠」というこの展覧会で始めて、草間さんの十代のころに母を描いた、点々のある素描を見た。これは草間芸術の原点の一つでもあると思う。最新作のカラフルで大きな絵を見て、それが、舞い上がりつづけながら原点に戻ってきたようなそんな感慨を覚えた。十代のころ草間さんは、本当のところは、自分の芸術がこれほどまでに世界に認められ、受け入れられると思っていたのだろうか。「星たちの消滅」と題された大きな作品が二点、展覧会の順路の最後の方に飾られていた。もしかして、星とは点々、ドット、網のことで、もしもそれが消えてしまったら、草間さんもぼくも他の誰一人いなかったことになるのではないですか、と心のなかで草間さんに問いかける。そして、ラストの「魂の灯」の無数の灯り。森羅万象の命たちが星となって明滅しているかのようだ。ぼくの心にうつりました。
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町田市立国際版画美術館に「隆盛する戦後の版画」と題された展覧会に行ってきました。欧米のその時代その時代の最新の版画をたくさん見れました。有名どころでは、やはりアンディー・ウォーホールやロイ・リキテンスタインのいわゆるポップ・アートと呼ばれる大きな原色的色使い版画を見とれました。結構、楽しい感じです。ミック・ジャガーを題材にしたリチャード・ハミルトンの作品とか、どこかで見たことがあると思いましたが、思い出せません。特に惹かれたのはジョナサン・ボロフスキーの自身の夢を描いたものとかホルスト・アンテスのネイティブ・アメリカンのホピ族の神話を描いたもの。版画って美術であると同時に工芸でもあるといつも思います。その手工業のようなところもおもしろい。
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勤めてる会社が赤坂にあるということもあり、金曜の夜には毎週、首相官邸前や国会議事堂まわりで行われている脱原発・反原発の抗議集会に足がむいてしまう。そのあたりは、いつも、本当にたくさんのおじいさん、おばあさん、お母さんが声をあげている。そんな人たちがたくさんいて、孫や子どもたちのためにここに来たのだろうか、と思う。お祭り騒ぎと揶揄されることもあるこの集まりだけど、そんなこともなく、ぼくは行くたびに、逆に沈黙のような深い静かさすら、なぜか感じてしまう。祈りといういつもの言葉でさえ、陳腐に感じてしまう。決められた8時になると、手書きプラカードをバッグに入れて帰りを急ぐそんな人たちを見る。あの2011年3月11日より前のおおよそ3倍の空間放射線量の中で、ぼくは日々暮らしている。それに驚いてしまう。
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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
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