えいちゃん(さかい きよたか)
えいちゃんのぶろぐ
猪野健治さんの著した「テキヤと社会主義 1920年代の寅さんたち」を読了する。
まさに日本の近代の中でもっとも大きな分岐点、大正後期から昭和初期までの時間がアウトローの目からの叙景として生々しく写しだれるかのような本でした。島国の片隅にもメキシコ革命、中国の辛亥革命、ロシア革命、ドイツのワイマール共和国などの世界の大波は同時代として押し寄せてきていたらしいのだ。そんなありし日の世界をおおった大きな風も感じつつ、やっぱ、旅まかせの風来坊の孝心と信義に厚いアウトローたちって、どこか憧れてしまうな。
そして、エピローグに書かれた両刃の剣の悪法によって今の急速に失われつつあるてきや社会のことを考えてしまう。ぼくたちは失ったあとのまたもやその損失と空白の大きさに気付くのかしら?
まさに日本の近代の中でもっとも大きな分岐点、大正後期から昭和初期までの時間がアウトローの目からの叙景として生々しく写しだれるかのような本でした。島国の片隅にもメキシコ革命、中国の辛亥革命、ロシア革命、ドイツのワイマール共和国などの世界の大波は同時代として押し寄せてきていたらしいのだ。そんなありし日の世界をおおった大きな風も感じつつ、やっぱ、旅まかせの風来坊の孝心と信義に厚いアウトローたちって、どこか憧れてしまうな。
そして、エピローグに書かれた両刃の剣の悪法によって今の急速に失われつつあるてきや社会のことを考えてしまう。ぼくたちは失ったあとのまたもやその損失と空白の大きさに気付くのかしら?
こんな夢を見た。ぼくは見知らぬ海辺の町に会社を辞めて引っ越している。下が海の水であるようなお世辞にも立派とはいえない小さな家は、半分は水上生活者の家であるかのようだ。明日からは会社に行くこともなく、ぼくは仕事探しをしなくてはならない、誰か、ぼくを必要とする人を見つけなければならないなどと思いながら、見知らぬ町を散歩する。海沿いを歩くと、浜辺ではない、いりくんだ入江には、それはたくさん魚がいそうだ。昔、買った釣り竿を車のトランクか物置からかひっぱり出して、釣りをしてみたいななどと思う。すると、あたりにはものすごくきれいな夕焼けがせまっていた。
そこで目が覚めた。この夢はどういうことなんだろう?
そこで目が覚めた。この夢はどういうことなんだろう?
新横浜のエアジン・ラントラクトで酒井俊さんの新しいアルバム「花巻農学校精神歌」の発売記念のライブを見た。
フリー・ジャズのオーネット・コールマン作の「ロンリー・ウーマン」、映画主題曲のジャズ・ナンバー「ロング・グッドバイ」、あのいつまでも聞かれ続け、歌い継がれるソウル・フラワー・ユニオンの名曲「満月の夕べ」、友部正人のフォーク・ロック・ナンバー「6月の夜チルチルミチルは」、スタンダードの「チーク・トゥ・チーク」、宮澤賢治作詞の「花巻農学校精神歌」、胸にじーんとくる昭和歌謡の名曲「真夜中のギター」、ジャンルを超えなんでもあり歌が酒井俊さんの歌で、若い人たちから超ベテランのミュージシャンまで、総勢十人のミュージシャンとともに奏でられる宴の夜でした。
ぼくの勝手な勘違いならいいのだけど、酒井俊さん、お願いだから、歌うのをやめないでください。今夜はすばらしい夜でした。俊さんが歌えば、時代がどこへ流れていこうとも、そんな夜が何度も訪れますよ。
http://shunsakai.net
フリー・ジャズのオーネット・コールマン作の「ロンリー・ウーマン」、映画主題曲のジャズ・ナンバー「ロング・グッドバイ」、あのいつまでも聞かれ続け、歌い継がれるソウル・フラワー・ユニオンの名曲「満月の夕べ」、友部正人のフォーク・ロック・ナンバー「6月の夜チルチルミチルは」、スタンダードの「チーク・トゥ・チーク」、宮澤賢治作詞の「花巻農学校精神歌」、胸にじーんとくる昭和歌謡の名曲「真夜中のギター」、ジャンルを超えなんでもあり歌が酒井俊さんの歌で、若い人たちから超ベテランのミュージシャンまで、総勢十人のミュージシャンとともに奏でられる宴の夜でした。
ぼくの勝手な勘違いならいいのだけど、酒井俊さん、お願いだから、歌うのをやめないでください。今夜はすばらしい夜でした。俊さんが歌えば、時代がどこへ流れていこうとも、そんな夜が何度も訪れますよ。
http://shunsakai.net
この前、見て感動したアニメ映画の原作はどんなものだろうと思い、杉浦日向子さんの「百日紅」を読む。「百日紅」と書いて「さるすべり」と読みます。杉浦日向子さん、もとはあの伝説の漫画雑誌「ガロ」でデビューを飾った人なのだそうだ。杉浦日向子さんの描いていたころの「ガロ」ってぼくは毎月、読んでいたと思い、あの数々のアウトサイドの才能を育んだ漫画雑誌の不在をくやしいとも思う。
江戸を舞台にしているけれど、その隙間な感じ、間合いと、空白感は、井伏鱒二の小説を思いおこさせ、どこか初期のつげ義春のようだとも思わせる。掌にのる小さな物語は、天の果てまでからっぽになって突き抜けていくかのようなところもあり、その描かれた漫画は、感覚的天才だとも思わせる。あぁ、早すぎる死が惜しまれるけど、しかたなかったのかな。いまごろは天国で着物、着て、もうすぐ咲き始める紅花とか愛でていらぁ。
ぼくの江戸ブームはまだまだ続きそう。そう、今はノスタルジーこそ過激なのです。
江戸を舞台にしているけれど、その隙間な感じ、間合いと、空白感は、井伏鱒二の小説を思いおこさせ、どこか初期のつげ義春のようだとも思わせる。掌にのる小さな物語は、天の果てまでからっぽになって突き抜けていくかのようなところもあり、その描かれた漫画は、感覚的天才だとも思わせる。あぁ、早すぎる死が惜しまれるけど、しかたなかったのかな。いまごろは天国で着物、着て、もうすぐ咲き始める紅花とか愛でていらぁ。
ぼくの江戸ブームはまだまだ続きそう。そう、今はノスタルジーこそ過激なのです。
湘南台の街がライブハウスになってしまうというイベント「SHOWなんだいDEショー」で日倉士歳郎さん、やぎたこさん、Steve Gardnerさん、W.C.カラスさん、コージー大内さんを見る。これはブルーズ三昧かブルーズ地獄か?
特に印象的だったのがSteve Gardnerさん。昔からSteve Gardnerというブルーズを歌うらしいその名前は知ってしたのだけど、白人の歌うブルーズなんてという先入観もあって、見ずにいたの。今回、初めて見て聴いた。Steveさんは日本を住みながら、時にはアメリカと日本を往復しつつ、ブルーズを歌いつづけているミシシッピ出身の正真正銘のブルーズ・マンだった。そう、音楽に肌の色なんて本当に関係なかった。深く反省。そのディープでワイルドな歌とギターに何度もぼくの涙腺が決壊しそうになる。
太平洋を越えてやって来て、まさしくはるかな故郷の歌を歌うというのはどんな感じなんだろう? そのブルーズははるかミシシッピを思ってもいるかのようで、昔日の南部の綿花畑、カントリー・シャック、ジューク・ジョイント、あぁ、ブルーズはすばらしい。
http://stevegardner.info