えいちゃん(さかい きよたか)

えいちゃんのぶろぐ

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太宰治の「晩年」を読了した。太宰治ってあまり読んだことがなかったのだけど、これが太宰の処女創作集であるらしい。やっぱり、初めっから天才だったんだなと思う。彼の何度も自殺未遂を繰り返し、ついに成し遂げてしまうその生き方にぼくは共感はできないが、それをしたり顔で、道徳とやらで非難する気にはなれない。ぼくは太宰治という人は、むしろ、心やさしい人だとも思う。この短編集に収められた清冽な短い一編「魚服記」を読んでみてください。胸がしめつけられるかもしれませんよ。おやすみZZZzzz.....






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こんな夢を見た。ぼくは矢野顕子さん新しいアルバムのCDを聴いている。楽しげな矢野顕子さんにしか作れない、歌えない知らない曲が流れる。相変わらずでもあるな、などと思っている。すると、いつの間にか、ぼくはテレビのようなものの前にいる。このアルバムにはシークレットのムービーが収録されており、それがスクリーンに映し出される。矢野顕子さんは虹をデザインしたワンピースの衣装をまとい、グランド・ピアノの前に座り、歌い始めると、もの狂いのような暗い影のような、光のようなものがさす。矢野顕子さんは、いろんなものをあげつらい、死ね、死ね、死ねと笑いながら歌い、歌い終えると、呵々爆笑する。それを見ながら、ぼくも大笑いしている。

そこで目が覚めた。これは夢というより悪夢なのだろうか? ぼくは内側から壊れ始めているのだろうか? きっと、もうそろそろ自分に正直に道を曲がり、別の道をゆきなさい、と神さまから言われているのです。
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レンタルDVDでソフィア・コッポラ監督の「ロスト・イン・トランスレーション」を見た。

11年前の異邦の目から見た東京が切り取られているって感じの映画でした。東京って、みんな、どこかに行こうとして、どこにも行けない街、そんなところだって気もしたのだけれど、ひるがえって、どこにも行かなくてもいいのかもしれない。

それと、これは淡いプラトニックな「ラスト・タンゴ・イン・パリ」ですかな。「ラスト・タンゴ・イン・パリ」は見終わって嫌な気分になることナンバー・ワンの映画ですが、「ロスト・イン・トランスレーション」は爽やかな余韻すら残ります。もちろん、後者の方がぼくは好きです。

それから、スカーレット・ヨハンソンがきれいでかわいくてよかったです。

この映画によって海外でも評判になったはっぴーえんどの「風をあつめて」がどこでかかるかは内緒にしておきます。

http://www.lost-in-translation.com
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川崎のクラブ・チッタでジミー・クリフを見ました。最高です。

少しはおじいさんぽくなっているのかなと想像していたのですが、実際は声もステージ・アクションも1970年代の映画"Harder They Come"やアルバム"Best Of Live"のあのころのままです。

バック・バンドはしょうぼいツアー・バンドかなとこれもかってに想像していたのですが、ジミーが登場する前のインスト曲のベースとドラムのリフの一発で心も体ももっていかれました。

ぼくにはもう歌声だけで、びんびんにしびれてしまって、涙腺が緩んでしまって、涙も零れ落ちるようなシンガーが二人いて、一人はサム・クック、もう一人が川崎の大きくもないカジュアルなクラブで至近距離で聴き、見て、踊った、そう、目の前にしたジミー・クリフなのです。もう、レゲエというジャンルも超越した本当にグレートなシンガーです。レスペクトを込めて名曲"Meny River To Cross"をご紹介しましょう。

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とても難しかったけれど、やっとのことで折口信夫の「死者の書」を読みおおせた。神、仏、天皇、御霊、などなど、中国や天竺からの舶来も含めた日本古来の信仰の混淆が目も眩むような神秘を文字、文章から立ちのぼらせている。といっても、半分も理解できていないのかもしれないけれど。若い二十代のころ読んでも、さっぱり分からなかったのだけど、いまは少しは、この幽玄の輝かしき美しい世界が分かるような気がする。数年後、もう一度、読んでみたい。そして、その時、何を感得するのだろうか?

この古い絵はこの書のモチーフの一つである當麻寺の中将姫の「蓮糸大曼荼羅」です。






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月に2回発行の「ルパン三世DVDコレクション」のVOL.1からVOL.6までを見て、海外でグリーン・ジャケットと呼ばれる「ルパン三世」の初代シリーズをすべて見てしまった。作画、ストーリーともにスタイリッシュで大人っぽくてかっこいい。山下毅雄の音楽も出色の出来栄え。

半分以上をスタジオ・ジブリの原型、Aプロダクションが制作に関わっていますが、第21話の「じゃじゃ馬娘を助け出せ!」はいかにもジブリ的なのことに気付く。

たった23回、半年間の夢の時でした。後にも先にもこれしかない「ルパン三世」だと思います。

http://www.tms-e.co.jp/search/introduction.php?pdt_no=52
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雨宮処凛さんの著した「仔猫の肉球」を読んで、ぼくはこう快哉を叫んでしまいそうになる。そう、だめ人間万歳と、そして、だめ人間こそ本当の人間なのだ。こんないい本を読んだあげくには、あの人にも、あの人にも、あの人にも、この本を読んでみなはれ、と薦めたくなってしまうのです。

ふとこんなことも思い出した。インターネットで古い友だちを見つけ、その友だちはプロのハーモニカ奏者になっていたのだけど、メールを出して、今、なにやっているの、と聞いてみたら、その友だちは、おれは死なない程度に生きてるよ、と答えてくれたのだった。会社とかマスメディアとか、世間一般でいわれていることに何か違うだろうと感じ、この本の中で処凛さんに、ただ生きているだけ、これでいいのです、とバカボンのパパみたく声をかけられてしまい、そうだ、そうだと共感の嵐なのです。






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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
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