えいちゃん(さかい きよたか)
えいちゃんのぶろぐ

オイゲン・ヘリゲル述、柴田治三郎訳の「日本の弓術」を読了する。第二次世界大戦の戦前に日本にやって来たドイツ人が日本文化に深く興味を持ち、日本の精神ともいうべきものを知ろうとし、弓道に励み、日本の師、阿波研造に教えを乞うた、それについて、まず初めに著したものがこの本で、オイゲン・ヘリゲルについてはのちに名著「弓と禅」がある。この本を読み、「弓と禅」も読んでみたくなった。
この「日本の弓術」は弓を的に射とめさせる技術について書いた本ではなく、その精神について書いた本であり、それは鎌倉時代から育まれた日本のある精神を語っているようでもあるのだ。その精神とはリオデジャネイロ・オリンピックの柔道の試合について語られれているある日本の「道」と付く鍛錬についての精神についてでもあるようでもある。その精神とな何か、もっとも端的にいい表している言葉があって、阿波研造がいったそれを引用してこの初めの名著を紹介します。
「私のやり方をよく視ていましたか。仏陀が瞑想にふけっている絵にあるように、私が目をほとんど閉じていたのを、あなたは見ましたか。私は的が次第にぼやけて見えるほど目を閉じる。すると的は私の方へ近づいて来るように思われる。そうして、それは私と一体になる。これは心を深く凝らさなければ達せられないことである。的が私と一体になるならば、それは私が仏陀と一体になることを意味する。そして私が仏陀と一体になれば、矢は有と非有に不動の中心、したがってまた的の中心に在ることになる。矢が中心にある―これをわれわれの目覚めた意識をもって解釈すれば、矢は中心から出て中心に入るのである。それゆえあなたは的を狙わずに自分自身を狙いなさい。するとあなたはあなた自身と仏陀と的とを同時に射中てます」
よくわからないけれど、かっこいいなぁ。
この「日本の弓術」は弓を的に射とめさせる技術について書いた本ではなく、その精神について書いた本であり、それは鎌倉時代から育まれた日本のある精神を語っているようでもあるのだ。その精神とはリオデジャネイロ・オリンピックの柔道の試合について語られれているある日本の「道」と付く鍛錬についての精神についてでもあるようでもある。その精神とな何か、もっとも端的にいい表している言葉があって、阿波研造がいったそれを引用してこの初めの名著を紹介します。
「私のやり方をよく視ていましたか。仏陀が瞑想にふけっている絵にあるように、私が目をほとんど閉じていたのを、あなたは見ましたか。私は的が次第にぼやけて見えるほど目を閉じる。すると的は私の方へ近づいて来るように思われる。そうして、それは私と一体になる。これは心を深く凝らさなければ達せられないことである。的が私と一体になるならば、それは私が仏陀と一体になることを意味する。そして私が仏陀と一体になれば、矢は有と非有に不動の中心、したがってまた的の中心に在ることになる。矢が中心にある―これをわれわれの目覚めた意識をもって解釈すれば、矢は中心から出て中心に入るのである。それゆえあなたは的を狙わずに自分自身を狙いなさい。するとあなたはあなた自身と仏陀と的とを同時に射中てます」
よくわからないけれど、かっこいいなぁ。




橋本の映画館MOVIXで「シン・ゴジラ」を見た。いままでいろんなゴジラの映画を見てきたけれど、今回のゴジラはとても怖かった。けれども、ぼくは放射能の毒の光線を巻き続けながら夜の東京を破壊し続ける怖いゴジラがもたらしたその光景がとても美しいとも思った。たしか、母校の大先輩の小説家、坂口安吾は東京の夜のアメリカ軍による空襲を美しいととある随筆に書いていたのを思い出しもした。どういうことなんだろうか?
監督と脚本は庵野秀明さん。劇場版は見ていないけれぢ、テレビ東京の深夜枠の「ヱヴァンゲリヲン」はよく見ていた。エンディング・ロールの"Fly Me To The Moon"はとても好きでした。理由もなく現れては、理由もなく都市を破壊しつくす「ヱヴァンゲリヲン」の「使徒」と「シン・ゴジラ」の「ゴジラ」、そして、多分、この映画はそのオマージュにもなっているのだと思うのだけど初代「ゴジラ」の「ゴジラ」はどこか似ているような気がする。
さて「シン・ゴジラ」にもどり、いつの時代にも自然からの地震や台風などの理不尽な怒りのような暴力にさらされてきた日本だからこそ生まれた物語なのかもしれない。再び、ゴジラはいやおうもなしに現れてしまうのかもしれないと不謹慎であるかもしれないけれど思う。
映画『シン・ゴジラ』公式サイト
監督と脚本は庵野秀明さん。劇場版は見ていないけれぢ、テレビ東京の深夜枠の「ヱヴァンゲリヲン」はよく見ていた。エンディング・ロールの"Fly Me To The Moon"はとても好きでした。理由もなく現れては、理由もなく都市を破壊しつくす「ヱヴァンゲリヲン」の「使徒」と「シン・ゴジラ」の「ゴジラ」、そして、多分、この映画はそのオマージュにもなっているのだと思うのだけど初代「ゴジラ」の「ゴジラ」はどこか似ているような気がする。
さて「シン・ゴジラ」にもどり、いつの時代にも自然からの地震や台風などの理不尽な怒りのような暴力にさらされてきた日本だからこそ生まれた物語なのかもしれない。再び、ゴジラはいやおうもなしに現れてしまうのかもしれないと不謹慎であるかもしれないけれど思う。
映画『シン・ゴジラ』公式サイト


片岡義男さんの著した「ロンサム・カウボーイ」を読了した。
片岡義男さんは忘れ去られつつある小説家ではなかったのだ。この「ロンサム・カウボーイ」は1976年の初版が出版され、2015年までの改版が出されるほどの息の長いロング・セラーなのを本の奥付を見て知った。
1970年代のアメリカのありふれた日常が切り取られて書かれているのだけど、なにげない日常ほど奥深く、胸に迫るものはないのかもしれないと、ぼくは読み進めて感じいる。アメリカとは自由とそのうらはらに死の国でもあるような読後感を持ってしまった。
FMラジオのDJ、エンターテイメント小説、ジョン・レノンのインタビュー集「回想するジョン・レノン」の翻訳者、アメリカ音楽の紹介者、エッセイスト、いろいろな顔を持つ片岡義男さんだけど、この「ロンサム・カウボーイ」という短編集はまぎれもない純文学の傑作だと思った。
片岡義男さんは忘れ去られつつある小説家ではなかったのだ。この「ロンサム・カウボーイ」は1976年の初版が出版され、2015年までの改版が出されるほどの息の長いロング・セラーなのを本の奥付を見て知った。
1970年代のアメリカのありふれた日常が切り取られて書かれているのだけど、なにげない日常ほど奥深く、胸に迫るものはないのかもしれないと、ぼくは読み進めて感じいる。アメリカとは自由とそのうらはらに死の国でもあるような読後感を持ってしまった。
FMラジオのDJ、エンターテイメント小説、ジョン・レノンのインタビュー集「回想するジョン・レノン」の翻訳者、アメリカ音楽の紹介者、エッセイスト、いろいろな顔を持つ片岡義男さんだけど、この「ロンサム・カウボーイ」という短編集はまぎれもない純文学の傑作だと思った。


こんな夢を見た。ぼくはどこかの知らない温泉の黒い湯の湯船につかっている。その温泉の湯船には外国人も含む数人の人が湯あみをしている。そこで、ぼくは脱糞をしてしまう。ぼくの中からのそれは、ぽっかりと浮き上がってくる。茶色いそれを見て、ぼくは、驚き、躊躇するような気持ちになるのだけど、それは、ふと気が付けば、オーストラリアのアボリジーニや、アフリカ人らの描いたかのような、きれいなプリミティブ・アートのような彩色がなされていているものに変わっていて、とても美しい。同じ湯船につかっていたスリランカの修行の僧が両手でその美しいそれをすくいとる。あたかも何か神聖なものでもあるかのように、すくいとったそれを拝むかのように額、もしくは眉間のところに持っていき、おごそかに湯船の外に運ぼうとする。
そこで目が覚めた。この種の夢は吉夢だとたいがいの夢占いはいうらしいのだけど、ぼくは、ユングがとある患者と経験した話を思い出すのだった。いっこうに治療の進まない患者である女性はあるとき、見知らむ男性からスカラベ(黄金虫)を贈られる夢を見たことをユングに語る。すると窓の外をコツコツと何かが叩く音がする。そこにはスカラベがいて、それを手にとったユングは患者に、さあ、これがあなたの夢に出てきたスカラベですよ、と語りかける。患者はその虫を見て、夢の中で見たのとまったく同じで、背中の虹の輝きが美しいのを知る。患者の治療は始めてこれを機に進み始めたということ。スカラベ、黄金虫、もう一つの名前はフンコロガシというのです。
そこで目が覚めた。この種の夢は吉夢だとたいがいの夢占いはいうらしいのだけど、ぼくは、ユングがとある患者と経験した話を思い出すのだった。いっこうに治療の進まない患者である女性はあるとき、見知らむ男性からスカラベ(黄金虫)を贈られる夢を見たことをユングに語る。すると窓の外をコツコツと何かが叩く音がする。そこにはスカラベがいて、それを手にとったユングは患者に、さあ、これがあなたの夢に出てきたスカラベですよ、と語りかける。患者はその虫を見て、夢の中で見たのとまったく同じで、背中の虹の輝きが美しいのを知る。患者の治療は始めてこれを機に進み始めたということ。スカラベ、黄金虫、もう一つの名前はフンコロガシというのです。




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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。


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